【医療現場で使えるアロマオイル】 精油の効果と論文紹介~ティートリーのリフレッシュ効果~
はじめに
こんにちは!RERAXです🌿
最近、季節の変わり目のせいなのか、肌荒れがひどい中の人はよくティートリー入りのパックなどにお世話になっています💦
ティートリーは鎮静効果だけでなく、アロマとしても活用できることを初めて知ったので、今回はティートリーについて紹介させていただきます!
ティートリーの効能
こころ
ほんのり甘く、ひんやりとさわやかな香りは、気持ちに対しても鎮静作用があり、気持ちを落ち着かせます。冷静さや安心感をもたらしてくれ、集中力を維持したいときにも役立ちます。
からだ
免疫調整作用があり、抗炎症作用もあるため、風邪の予防などに役立ちます。今の季節にピッタリですね!
くらしに
部屋干し臭の予防や、足のにおい、肌荒れや日焼けした肌など、ティートリーの持つ抗菌作用や創傷治癒作用はさまざまな場面で活用できます。
ティートリーとは?
もとはオーストラリアの先住民族アボリジニが傷薬として使用していた植物で、1925年にオーストラリアの科学者A.ペンフォールドが、この精油が当時使用されていた抗菌剤だった石灰酸より13強力な抗菌性があることを発見しました。
戦後は、オーストラリアの家庭で傷、日焼け、風邪などのあらゆる手当てに利用できる「万能薬」として広まりました。
基本情報
原産地:オーストラリア
抽出部位:葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
主な成分:テルピネン-4-オール、γ-テルピネン、1,8-シネオール
香りのイメージ
わずかな甘みと抜けるようなさわやかさ
使用上の注意
皮膚刺激を起こすこともあるので低濃度で使用すること
ティートリーのアロマオイル使用方法
主な使用方法
芳香浴、沐浴、ボディトリートメント、スキンケア、ヘアケア
活用例
咳が出て眠れないときは、ティッシュペーパーに1~2滴つけて枕元に置いてみましょう。
ティートリーの効果に関する論文紹介
抄録
本研究は、手指衛生用石鹸として、2.0% ティートリーオイル(TTO)、0.5% トリクロサン、2.0% グルコン酸クロルヘキシジンの3製品の抗菌作用を比較し、TTOについて医療従事者の認識を探ることを目的とした。 15名のボランティアに手指衛生前後での大腸菌K12コロニー数の対数減少を測定する定量調査と23名の医療従事者にインタビューによる定性的調査の二段階を経た。
3製品とも標準石鹸と比較して抗菌作用を示した(log10減少係数:TTO 4.18、トリクロサン 4.31、グルコン酸クロルヘキシジン 3.89、基準石鹸 3.17)(表1)。専門家からは、TTOを含む石けんを使用したときの心地よい香りと肌の乾燥のしにくさが評価された。
感想
補足として、トリクロサンとグルコン酸クロルヘキシジンはいずれも消毒剤として用いられているものでした。
病院で勤務しているときは、自分もそうでしたが、消毒剤で手が荒れてしまう医療従事者が多く、そういった人が十分に手指消毒が出来るように、多少のコストが生じても安全を優先するなら、ティートリーなど、荒れにくい成分でできているせっけんを使った方が良いのかなと思いました。
クラウドファンディング挑戦中!
私たちは、医療現場へのアロマセラピー普及を目指して活動しておりますが、そのための活動源として東北大学基金主催の「ともプロ」というクラウドファンディングに挑戦中です!
この記事を読んでくださっている皆さんの方がご存じかと思いますが、このプロジェクトを進めていくにあたり、精油の購入は必須になります。例えば、最もポピュラーなラベンダー精油でも2,200円/10mlかかり、10人に対しての講習を5回予定すると110,000円必要です。また、外部の講師に講習を依頼するため、その人件費に25万円、私自身のアロマセラピー研修受講費に6万円、その他広告費や精油を受講者の方に郵送するために8万円、合計50万円の資金を必要としております。
こちらのクラウドファンディングは2022年11月30日までとなっております。東北大学基金 ” 看護師へのアロマセラピー普及プロジェクト” HPより、私たちのこれまでの経緯なども詳しく書かれておりますので、こちらもお読みいただければ幸いです。