AMNESIAのシンという男
※アムネシアのシン推しの方は閲覧非推奨
人気乙女ゲーム「AMNESIA」のシンに対して物申す記事でございます。
シンルートのネタバレもありますので、今後プレイ予定の方も閲覧非推奨です。プレイ後に戻ってきて一緒に憤っていただきたいです。
ヒロインに対して言い方キツすぎ
シンプルにコレです。軽音部のライブでうまく歌えなかったヒロインに対して「お前本気で練習してなかっただろ?緊張して声出なかった?言い訳すんな。練習が足りねえんだよ。だってお前遊んでたもんな」とか言う。キツすぎるだろ!!
一応「本人のためになることを考えて、本人のためになることを言う」みたいなキャラですけど、言い方ってもんがあるんですよ。
確かにヒロインは練習が足りなかったのかもしれない。遊んでたのかもしれない。シンの言ったことは正論だったのかもしれない。
でも正論というのは「論理として正しいから正論」というだけであって、コミュニケーションの場において使うことが必ずしも正しいというわけではないのですよ。これ現実でも勘違いしている人多いんですけど。
シンの正論は、物は正しくても使い方が正しくない正論だと思うわけです。
「いや、コイツはこのくらい言っても大丈夫なやつだって今までの付き合いで知ってるから」とか言いそうですけど、その時どのくらいの言葉に耐えられるかなんてその時々で違います。当人の性質にも依存しますが、その時置かれた環境にも依存します。
シンがあの日やったことは、落ち込んだ彼女を追い詰めただけです。彼女がその言葉に奮起して来年うまく行ったのは、シナリオがご都合主義的に作られたゲームだからです。
リアルな描き方をするのなら、彼女の落ち込んだ気持ちに寄り添いつつ、なぜうまく行かなかったかを彼女自身に気付かせ、じゃあ来年に向けてどうすべきかを彼女自身に考えさせ、そして来年うまくいった姿を描く、です。
あんな一方的にギャンギャン言われて、ヨッシャがんばったろ!つって1年間も頑張れる人なんていませんよ。人間の長期モチベーションの源泉は、当人の理想と現実のGAPを埋めたいという思いだけです。あんなハイモチベーションは1年間も持続しません。ハイモチベーションは短期的なものです。
恋人のニーズを無視して自分のやりたいことだけやるモラハラタイプ
「ヒロインのためを思って行動するタイプ」みたいな書かれ方してますけど、彼がやってることはただの自己満足でしかないです。現に、彼は恋人が求めた「手を繋ぐ」すらずっとやってこなかったわけですよね。恋人が求めたことをすることだけが「恋人のためを思った行動」です。
「恋人が喜びそうなこと」や「恋人のためになりそうなこと」は、恋人が求めてないならただの自己満足です。
「恋人が求めたわけではないが、とった行動で恋人が喜んでくれた」場合は、ただ潜在ニーズとマッチしただけです。「恋人のためを思った行動」ではないです。恋人が求めたわけではない「恋人が喜んでくれそうな行動」で、結果的に恋人が喜んだだけなので、つまるところ「恋人が喜びそうなことで自分が満足したい」だけです。
これもリアルで多いんですけど、こういうタイプは高い確率で、恋人が喜びそうなことをやったものの、恋人が喜んでくれなかった時、怒ります。
「お前/貴方のためを思ってやったのに!」「せっかくプレゼントしたのに!」「いくら尽くしたと思ってるんだ!」みたいなやつです。
相手が望んだわけではないのなら、それは「相手が喜びそうなことをする」ことで「自分が満たされたい」だけなので、その結果が望んだものでなかったとしても、相手に文句をつけるのはお門違いです。
「相手が喜びそうなことをする」ことを選ぶのは自分、それで喜ぶかどうか決めるのは相手です。
あげたプレゼントを喜んでもらえなかったとしても、それは相手のニーズに合っていなかったんだから仕方ないです。とはいえ、何かをもらったときに「きちんと喜ぶ姿を見せる」のは人間関係におけるマナーです。喜んでもらえなかったから相手に怒るのはお門違いですが、喜ぶ姿を見せない人は礼儀知らずだなと思って良いと思います。
ちなみに、「相手が望んだことをそのままやったのに喜んでくれなかった」場合は、見下した相手を振り回して悦に浸るだけのテイカータイプの人間なので、関わるだけ無駄です。得られるものは何もありません。
めちゃくちゃ話が逸れました。後半は完全にわたしの愚痴です。
トーマに対してしたことも、ただの自己満足だ
あの一連の行動の理由が「自分の疑いを晴らすため」「疑いの原因となった人に仕返しをするため」とかならわかります。
でも彼は「トーマが一人で抱えたままでいるのはあいつがつらいだけ」みたいなことを言います。
いやそれを決めるのはトーマだから!
なんども言いますが、シンの行動の理由が「自分の疑いを晴らすため」だけだったなら間違ってないです。でも「トーマのため」とか言い出したらそれは間違ってるんですよ。トーマは望んでいないので。
トーマのためになる?そんなのシンが判断できることじゃないです。
しかもしまいには、「コイツ(トーマ)、お前(ヒロイン)の写真めっちゃ部屋に隠してたぜ」ってヒロインの目の前でバラすわけですよ。いやこれ最低じゃない?
というかあの場面、ヒロインを同席させる合理的な理由ないですからね。ゲーム的には合理的な理由ありすぎますけどね。
最終的にはトーマとシンの二人の問題だったわけで、それは二人で解決すべきことなんですよ。二人で解決できなかったのなら、その時初めて、二人の合意のもと、第三者に仲立ちしてもらうべきなんですよ。少なくともシンが一人で決めることではないです。
ゆえに、この一連を「トーマのため」だと彼が言うのなら、それはただのお前の自己満足だ、と言うしかないのです。
でも逆に、こうすることで「トーマにヒロインを奪われる可能性を潰した」のであれば、むしろ好感持てる。そういうキャラ好きです。リアルで恋人にはしたくないですけど。
告白のシーンは推せる
モラハラだのなんだの書いてきましたけど、告白のシーンだけはマジで推せる。
グイグイグイグイすべてを失う覚悟で押しまくって恋人の座を勝ち取りに行ったのはめちゃくちゃ良いです。トーマも見習って!
あとは3ヶ月間、幼馴染→恋人 に名実ともに昇格するために、ヒロインがドキドキするようなことをし続けたのも良いです。理にかなってると思います。トーマも見習って!!
トーマにも物申す
お前〜〜〜〜!!守り方がヘタクソすぎるだろ!!!!不器用か!!!!いやそんな不器用なキャラじゃないよね!?!?絶対器用になんでもやるタイプ!!!!なのになんで守り方だけそんなに不器用でヘタクソなの!!!!
シンルートでめちゃくちゃ好きになっちゃったのにトーマルートではうまいこと愛せなくて大変微妙な気持ちになりました。嫌いじゃないしむしろ好きな類だけど素直に好きと思えない天の邪鬼な気持ちを味わわされた。
ついでに他のキャラにも言及しておく
イッキはわたしのタイプのキャラではないけど、「いや、ちょっと……」みたいなキャラが多くて相対的に好感度が高い。いやまあイッキも「いや、ちょっと……」みたいなとこは多々あるけども。諸々の事情加味しても、もうちょっと他の女との関わり方は考えろや。
ケントはリアルの知人でいたらシンプルに腹が立つし確実に喧嘩をしている自信がある。彼氏だったら女友だちと悪口大会を繰り広げている自信がある。
でも好き!!!!
ルートとしては一番好きですね。
一番好きなキャラはシンルートのトーマですが…………一生結ばれない………………。
ということで、アムネシアエンディングフルコンプしました!LATERやるぞ〜〜