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1か月で公務員試験を受ける #1

6月末、とある騒動があったおかげで現在無職。
7月は闘病と日雇いバイトで食いつなぎ、8月に公務員試験を受けることを決意する。

きっかけと言えるほどハッキリした日時は存在しない。元々やりたいことやら使命とやらもなく、なんとなく〇〇が好きだからという理由だけで数年間社会人をやっていた。それがうっすらと嫌だったのかもしれないし、65ないし70歳くらいまでの45年程度先の未来に、自分がその職場にいることを想像出来なかったのである。今となってはなぜ、それを見つけたのか記憶が定かではない。東京都特別区職員の追加募集があること、そしてその応募締め切りが八月中であることを見つけた私は、前職で使っていた払い戻しをしていない定期を使って閉店間際の本屋に駆け込んだ。

試験は一次試験が筆記、二次試験が面接という構成だが、応募時に面接カードを入力・添付する必要がある。これが少しやっかいだが、後述する。
さて、そもそも今回の追加募集は限られた職種のみであり、それは土木と建築職なのだ。
ご存じの読者諸君にとっては自明のことだが、筆者はその両者ともにかかわりが無い、まったくのド素人である。そんな畑違いの人間が受けて受かるほど簡単なものではないはずだ。だが、公務員試験の筆記とは教養と専門科目があるため、専門知識を有していない人間にも抗う余地があると踏んだのだ。しかし実際には、今回の募集における試験科目は専門試験のみに限定されていた。要するに、とにかく人がいなくて大変だから試験科目を減らしてでも応募してきてねという意味が含まれているようだ。本来ならば喜ばしいことだが、そもそも業界の専門知識が無い筆者にとってこれほど不安なことはない。

一次試験は9月の前半、試験まであと1か月ほどで、専門科目の勉強をしなければならない。これまで学んだこともない分野を。
そして先ほど後述するとした面接カードだが、これはそもそも二次試験で使うものだ。一次が受かる保障もないのに、面接の準備をしなくてはならないし、一次に落ちたら使うこともなくお蔵入りになる。なぜなら一次試験の結果は9月中に出て、二次試験は10月なのだ。面接カードに与えられている設問の内容は簡単なもので、エピソードトークには自信があったのでそれとなく入力した。
検索して出てくる統計によると、募集人数・申し込み人数・一次受験人数・一次合格者数・二次受験者数・二次合格者数・最終採用数に分かれているが、だんだんと減っていく割には受験者数と合格者数の乖離はそこまで大きくない。100人受けて2人落ちる程度であった。つまり受ければ受かるような試験なのかもしれない。それどころか、合格者であるにも関わらず次を受けなかったり、採用数に入らない人数が多いことがわかり、他の公務員試験と併願で、より上位に流れる傾向もあることがわかった。
あるユーチューバーの発言を引用するならば、「面接官の前でパンツでも脱がない限りは採用される」ような業界なのかもしれない。

専門外の試験に限らず、そもそも自分の畑でも試験対策と言えば過去問が重要となる。
東京都人事院のサイトでも過去問は公開されているし、必要であれば区役所や国立図書館でも閲覧が可能であるため、まずそれを入手した。
人事院で公開されている直近過去3年分の過去問と、アマゾンで購入した中古の過去問・解説2年分(令和元年、平成30年)、計5年分の過去問を入手し、コンビニの複合機でA4の2in1両面印刷をした。過去問を軽く見た限りでは、出てくる問題の形式が同一であることが非常に多いような印象を受けた。数年前と酷似した内容の問題もあり、「落とす」試験ではないこともうかがえた。
ある程度知識がある領域ならまず解くのだが、そもそも問題文が読めないので、問題の分からない語句を一つずつググることから始めた。さらに区の図書館に利用申請をし、業界に関する解説書を予約した。

大雑把に、それも乱文だが、ここまでが一通りやってきたことである。
現在8月12日1時12分、毎週土日は特殊なバイトを入れており、現地で椅子に座っているというバイト内容なので、そこで学習を進めることになる。
ひとまず借りた本を読むこと、過去問の語句や計算方法を一通り確認した後、最低でも5回転は回す必要があると思われる。それ以降の進め方がハッキリしないのが目下の悩みどころであるため、有識者の方には助言を賜りたい。


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