凱一が書く大学生の読書感想文 第二回『バカとつき合うな』

第二回目の今回は、前回に引き続き西野亮廣さん、そしてホリエモンこと堀江貴文さんとの共著である『バカとつき合うな』を読んで大学生の視点から感じた事を書き連ねていきます。

この本のタイトルは、本屋に並び始めたときのことを今でも割と覚えていて、「なんて攻撃的なことを書く人たちなんだろう、気にはなるけどすっげえ調子乗ってる気がして読みたくないな」という印象が強かったです。

今まで生きてきた23年間バカであることに誇りをもって生きてきた僕としては少し読むのをはばかられましたがちゃんと全部読みましたので僕のレビューにお付き合いください。

安心してください。

この本、めちゃくちゃ面白いです。
【バカに気をつけろ!】
特徴的かつ超攻撃的な第1章のサブタイトルがこちらです。

「バカはもっともらしい顔でやって来る。気をつけろ!」です。

なんちゅうタイトルを書くんですかね。この人たち。

まず第1章では、堀江さんと西野さんが交互に6種類のバカ、計12種類のバカについて語っています。

ここでこの本を読むにあたっての注意点です。

これだけ多種多様なバカについて語られてしまうと、自分はどれかのバカには残念ながら当てはまってしまいます。

読んでいる僕に対して「あなたはバカです」と言われている気になって腹が立つし、場合によっては自信を失い、読み進めることを放棄しようかと考えてしまいます。

また、ここでも1つ注意点というかルールを課します。

絶対に読むことをやめないでください。

途中でやめると嫌な気持ちになるだけでなく、断言しますが、本を買ってるのに損をしてしまいます。

それだけかいつまんで読むことが危険なこの1冊のうちどこがかけても成り立たない作品になっていると僕は思います。

この1章で気になったのは、「人と同じことをやりたがるバカ」、「未熟なのに堪に頼るバカ」、「付き合いを強要するバカ」の3つです。

まだここまででは共感できることもおおく、無事読み切ることができました。

【バカの相手をするな】
ここでも第2章のタイトルを読み上げます。

「バカになにを言ったところで無駄。ムキになるな!」です。

なんという傲慢なタイトル。

これだけ読むと人を見下してるようにしか見えません。

この章から僕は少し嫌な気持ちになりながら読み進めることになりました。

なんとこの章、「新しさばかり追求するバカ」、「無自覚に人の時間を奪うバカ」、「マナーを重んじて消耗するバカ」、「空気を読むバカ」の計4項目。全部で12個項目なのでその3分の1も僕に当てはまってる気がしてしまったのです。

特に、「無自覚に人の時間を奪うバカ」はクリーンヒットしました。

読めば読むほど思い当たる節が出てきて申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

それでも読み進める、その我慢強さがこの本を読むにあたっては鍵となってきます。

【結局バカって?】
第1章、第2章に倣って、この最後の章である第3章もサブタイトルを読み上げます。

「ふたつのバカ」です。

あれ?なんだか他の2つに比べて圧倒的な落差を感じますよね。

まあ、いいや。

とさらに読み進めていきます。

実は、堀江さんと西野さんがお互いにお互いのことをバカといいあってるんです。

お互いにお互いの悪口を言い合い始めたのか。

そうではないんです。

それになんとこれを読んでる僕が恥ずかしい気持ちになってきちゃいます。

どういうこっちゃ。

そして、「ぼくはバカ」、「ぼくもバカ」という2つの項目でこの本はおしまいです。

そうです。

ここでは、お二人が自分自身についてお話されています。

ここの内容について触れてしまうと、ネタバレどころかこの本を全く楽しめなくなってしまうので伏せておきますが、僕はこの章を読んだ瞬間「まんまとやられた」と思わずにはいられませんでした。

ただ、これだけは言わせてください。

攻撃的なタイトルのこの本を読み終わったときには、堀江さん、西野さん、そして自分自身のことを読む前よりは好きになっているに違いありません。

堀江さんと西野さんという二人の努力の天才が書く秀逸な文章をぜひ手に取ってお楽しみください。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
フィードバックをいただけるt

いいなと思ったら応援しよう!