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【車の日常点検について】昔と比較して知る車の点検事情!

教習所の二段階(路上教習)1時限目に日常点検(エンジンルーム点検、ライトの点灯、給油口、タイヤの点検など)の仕方を路上教習に先だって10分位説明します。更に二段階学科の17で「自動車の保守管理」という項目があるのですが、実はこの学科には都道府県によって内容に大きな違いがあるのです…

※この点検項目のあるのが路上教習のある普通車、準中型車、中型車、大型車のみ。これ以外の車種はメカ的、点検の説明はほとんどなし!

以前は教習のインターバルの10分の間に指導員の監視がないまま教習生自らボンネットを開け点検をしていなくてはいけなかったのです。(正確に言えばしなくてもよい所もあった)

 私が教習生の頃はやっていたな☝️

そこで
高回転で回っているパーツや高熱になっている部分があり、髪の毛や手が巻き込まれたり、火傷したりの可能性があるから必ずエンジンを止めて実施すると教えてはいるのですが、守らずに行って事故になるケースも多く発生しました… 

サル 痛い

私は間違い探しと称してエンジンルームに工具を置いたり、オイルのレベルゲージを少し抜いておくなど細工してしっかりチェックしたか冗談を交えて実施したものでした😀

そしてこの制度も教習中の事故防止の観点から次第になくなっていって、現在では路上一回目に少し触れる程度となり、軽視するようになっていったのでした…

私もこれには賛成でクルマ自体がとても進化している!

最近は電気自動車、燃料電池車など(ハイブリッド車も含めよう)ガソリンや軽油に頼らないクルマが増えてきた。指導員レベルでは語ることができない範囲の事(エンジン、姿勢制御、運転支援、制御)もどんどん増えてきている。指導員としては差別化を図るためにも学習を欠かしてはいけないのだ!
しかし
あくまでも運転技能と道交法の知識、あとは安全ドライバーとしてのマインドを植え付ける仕事が教習所だから専門領域の事はプロに任せ、あまり言及してないのが今の時代!

よく生徒にどのクルマがお徳かなんて質問されるが 、車両本体価格、走行距離、使用範囲(航続距離)などで安易にアドバイスもできない!

ちなみにトヨタプリウス、MIRAI、日産リーフのお話しをディーラーで聞いたことがあり、
【プリウス】ガソリン車代表 ガソリンは最近は高騰が続く…リッター20キロを誇る!満タン45Lとして約7500円
【リーフ】  家での充電とステーション充電では差があるそうで、家では一回800〜1500円位(充電設備設置費がかかる) 昼と夜では料金が違う!
外充電家より少し高い(インフラ代か) 
【MIRAI】  一回水素ガス充填 6000円位  大まかで申し訳ない…

※しかし、環境への配慮、使用状況によって少し変わるだろう。経済性で割りきれない充電完了までの待ち時間やガスステーションの絶対数の少なさから何がよい選択なのだろうか…
メンテナンスやその後の買い取り査定なども気になるところだし…

私の意見!今はハイブリット!そして次世代はEV!自動運転と相性がよくシステムの更新も容易く、バッテリーも長持ち、充電時間も短く、充電ステーションが増えればEVでしょう!テスラに乗らせてもらいましたが、あの加速は凄い!そんな楽しみもある…
燃料電池車は未知の世界…

私共はこの位の知識しかない…(これも怪しいが💦)

ですので、
この場では初心者に的を絞ったお話と教習所では触れないコツに終始しようと思います!

                           ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

タイヤ交換について

二段階の学科に『自動車の保守管理』と言う項目がある…
日常点検についての項目であるが、首都圏では教習生の数や敷地面積などの関係によりこの学科を教室で座学によっていつものように行います。
しかし、
県によってはタイヤ交換実習を屋外で実車を使って行うのです!まず指導員がタイヤ交換やチェーン装着の見本を見せてから実践してもらうのです!無線教習車等を活用して一台を数人で担当してもらい指導員が監視して回ります!
※首都圏は教室内でパーツのカットモデルといつもの映像を使用して説明しています。

どちらも経験している私は
いつもの聴講だけと実習のどちらが良いかと良く聞かれるが、学科を環境を変えて屋外で行うのは新鮮で、発煙筒を本当に使用したり、停止表示器材を組み立てたり、パンクした教習車を使用して教習と実益を兼ねる場合などもあり指導員、教習生の距離も近くなって私は実習が良いと思っています😃

              ●エピソード

エピソードに事欠くことはなく
ジャッキアップポイントを外してタイヤ交換を実施して、ボディーが歪み、ドアの開閉しにくくなった事があり、先輩指導員が良く監視していなかった事を叱られていた記憶があります。

工具でホイールナットを締め付け過ぎてねじ切ってしまったなんて事もありましたね…

✅指導員がタイヤ交換実習で使用した教習車のタイヤのナットの増し締めを忘れてナットが弛んでしまうことがありました

✅女性も当然参加しなくてはならず、服装に注意と事前に説明しているのですが、ミニスカートで来校し実習に参加する…
その女の子の目の前に男子が集まっている…
もうお分かりですね?

豚 恥ずかしい

✅後輩の指導員が朝の始業点検でエンジンをかけたまま点検を行い、不注意でタオルを巻き込んでしまったこともありました!いつも教習生に注意している立場のプロがだ😓
プロでも基本に忠実にならないとミスはありうるという実例!

私は自分でタイヤ交換が当たり前の世代なので(大型車のタイヤも交換組み替えができました)早さも自信がありまして、スタッドレスタイヤへの交換やパンクによるスペアタイヤへの交換は業者に頼まず自分で行えますが、最近の主流となっているパンク修理キットの経験はぶっちゃけなくて、私のマイカーもパンク修理キットなのですが購入後にパンクしたことがないので新品のまま車載してあります。
実際に使用した事がないのに教習生に使用法を偉そうに説明できないので、私も使用したことがないことの前説をしてから説明書きを見ればできるらしいよと以前は言っていたのです。
しかし、それではまずいと思い、動画で学習した次第です
ちなみにまだ実際に使用したことなし😅

パンク修理キットは限界が低く、修理不能のケースが多いらしい…
昔からタイヤのサイドのパンクは専門店に行ってもほとんどが修理不能と言われます。(サイドはゴムが薄く、クルマの上下動に修理箇所が耐えられない)
タイヤの性能もアップしてパンクしにくくなったとも勝手に思っている。将来は軽量化や車内の居住性によりテンポラリタイヤ(スペアタイヤ)の車載も完全になくなるのでしょうね!


日常点検

一昔前のクルマのエンジンルームと現代のクルマのエンジンルームの違い

クラッシックカーエンジンルーム

            ↓↓↓    スカスカ!

エンジンルーム

               パンパン!
※例を極端にして分かりやすくしています!
やることは昔も今もほぼ同じで、現在の方が見やすくなったのでは?

最近は車両の耐久性もアップしてメンテナンスフリーに近いクルマが多くなっています。メンテナンスしなくて良いのではなく、昔よりはほったらかしの期間が長くても簡単に故障しないと言う意味!
防音効果等もあるのだろうが、エンジンカバーが大きくエンジンを覆い点検もままならないくらいのクルマも多くなってきている!
そして、クルマを取り巻く環境にも変化が見られる。
例えば、ガソリンスタンドは、売上アップのためにメンテナンス部品(オイル、バッテリーなど)の売り上げを目指すので給油中に無料点検をしてくれます。そんな方面から見ても一般ユーザーが点検フリーになってきたと言っても過言ではないのだ!

電子制御パーツもどんどん増え、工具の使い方によりショートさせて電子機器をダメにさせる可能性もある!最近のクルマは特に複雑なのだ!最近はクルマを自身でメンテナンスする方が昔よりかなり少なくなったであろう事が容易に想像できる…

日常点検するなんて、クラッシックカーに乗ってるんですね!なんて言われる時代が近付いてい来ているのかもしれませんね!

昔少しかじった程度だが整備士免許も等級(1〜3)級があり各部門に別れ(シャーシ、エンジン)など各メーカーにも独自の級が存在し、細分化されている。
その整備内容によっては
専門家でも手出しできない部分もある!基本直せなければ手出ししない!

病院の科目別に分かれているのと同じで扱える専門分野があるのだ!
環境や資源の問題でハイブリッド、電気、燃料電池とシステムも違ったクルマも登場し始め
教習所でも「マニュアルに従って整備してください」の一言で片付けられるようになるのではないでしょうか…

ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車等は私達も中途半端な知識でいい加減なことは言いたくないものです!私達より詳しい方が教習生にいればたちまち立場が逆転します!私も過去にLEDライトに言及して専門家の大学講師の方に間違いを指摘されました。言い方が間違ってしまいました💦
専門家からすれば我慢できなかったのだろう!(当然です)
とても良い方で優しい指摘ですみましたが…

私は立場上、多くの種類のクルマを試乗してお客さんとして来店してボンネットを開けさせてもらい見学だけはしています。するとますます教習所では触れることのできない領域が広がっている事を実感します!

                         ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

点検のコツ

教習所で教えるレベルのものについてはここではあえて記載しません!YouTubeにて動画を見ていただこう!しかし教本に書かれていない内容をポイントとして記します!

先ずボンネットを開けることができない方が多いのではないだろうか?室内のレバーは探せても半開きのボンネットを開けれないのだ!構造はシンプルだがレバーの操作方法、位置がそれぞれ違う!教えてもらえば難しいことではないが、教習所では学科問題に出題される事柄に触れたがるし時間の関係もあり、ボンネットは説明もほとんどなく指導員が開けてしまうのだ!怪我があってもまずいし…
ボンネットを開けることができればあとは難しくない!

ボンネットを開ける

運転席にある各種スイッチ、ボタンは操作して把握しておこう!全部動かしてみることだ!携帯電話のマニュアルを見ないで操作する感覚と同じ…
操作して壊れるスイッチなんてないのだから…

✅とにかく音に注意してほしい!エンジンの回転数が落ち着いた頃の音!いつもと違う変な音はしていないか…
✅エンジン内や地面ののオイルや水溶液のシミの有無
✅各ライトの点検 ライトが正常に点灯するかは走行前に行うのが原則!何故なら日常点検と言う名前に変更される前は運行前点検と言っていたし…
少し証明するお話なのだが、警察にライトの電球切れが発生していてもすぐには検挙せず、次見つけたらダメだよと許してくれるが、2回目がすぐであるとまだ直してないのかと猶予期間切れとなり検挙となるようだ!あくまでも噂話!電球切れがいつ起きたか立証しずらいですしね…
壁など反射を利用してのセルフチェック(接近しすぎてぶつけないように)✅タイヤの片寄った減り方には要注意!

                        ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

GS点検整備のナイショ話

最後に現在は存在しないと信じるが、悪徳ガソリンスタンド店員の存在について!

私が若い頃、都内の東京ドームに近いガソリンスタンドでバイトをしていました。アットホームなGSでオープンしたばかりのとてもきれいで女の子のバイトが多い華やかなGSでした!
この店舗を統括している上長は見たことがなく、任されている店長がとても緩かった!
そして、その下の若い社員が最悪だった!
運転初心者の女の子が深夜来店し給油を終えてエンジンがかからないと社員に🆘を求めます。私はクルマの知識と運転技能には自身があり(後にその店の整備を多少しました)、私は一瞬でギアがDレンジのままであったのでエンジンがかからない事に気付きました!
それを笑いながら「パーキングに戻してエンジンをかけてください!」と店員が告げて解決と思いきや
「お客さん!故障しているから修理しましょう!店内でゆっくり待ってて下さい」との事!
「えーっ!」
でも私はバイト2日目の田舎者!
言えなかった…
その後はGSの角にある壁で車体の見えない洗車場までクルマを押して(ギアはニュートラルにして)しばらく何もせ放置しておく…
15分くらいしてエンジンをかけて颯爽と登場!
真夜中にヒーローが現る!
彼女はそう思ったでしょう…
しかし現実は…
立派な詐欺行為!
料金は忘れもしない1万円
それも感謝して彼女は払っていった…
東京怖い!そう思った夏の深夜の出来事!

先輩のバイト仲間が近寄ってきて
まあまあと目配せ!
これが現実かと勉強した😓

エンジンオイル交換も女子高生に教えて、作業をやらせていた!つけなくてはいけないワッシャーを忘れてオイル漏れの苦情がきたりずさんだったあの頃!インセンティブが発生するのでバイトの高校生が盛んにエンジンオイル交換を訳もわからず奨めゲットする…要らないオイル交換をやらせていたな〜
そのくらい、メンテナンスを知らないユーザーが多いと言う証拠でもある!

                           ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

クルマを長持ちさせるコツ!

自分でメンテナンスする派と自分でしない派に別れて対策をお話しする。
○自分でしない派は信頼できるガソリンスタンドを見つけ依頼する!
○自分でする派は教習所での教えよりはるかに詳しいYouTube動画先生で調べてメンテナンスしよう!できればとても楽しく安上がりだ!

面白すぎてハマってガレージに入り浸りにならないように☝️

最近のクルマのチェック機能やカーナビ内のクルマのメンテナンス項目はとても充実しています。この機能を活用することもお勧めします!
チェックの日付、次期交換次期などを知らせてくれる。全く活用してない方が圧倒的に多い!是非マイカーのメンテナンスチェック性能を調べてみてください。😀

教習所は皆さんの想像通り運転技術と交通法規を教える場なので、メンテナンスについてはあまり期待はしないで下さいね!

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