合成繊維がおもしろい!
G.Wが終わりましたね。
コロナちゃん騒動が落ち着いてきたこともあり、観光地はどこも多くの人で賑わっていたようです。
僕は栃木県の益子で開催されていた陶器市に行ってきました。益子といえば益子焼きの産地で、その町の中心部に200軒(?)ぐらいの露店が出て、屋台やフードカーなんかもたくさん集まって開催される一大イベントです。
訪れた日は超晴天で暑いぐらいの気温の中、竹下通りか!ってぐらいの多くの人をかき分けながら片っぱしからブースを覗いて色んな焼き物を見てまわりました。
出店している人のほとんどが陶芸家さんで自分の作品を直接売っています。
あまりにも店の数が多くて途中でぱっと見で気にならなかったらスルーするって作戦に変更したんですが、それでも50件以上は見てまわりました。
あれこれ見ていると作家さんから直接その焼き物の作った経緯とか理由とかを聞けることもあってめっちゃ面白かったです。中には作家さんが『これは偶然出た色なんで再現できないんですよねー。』みたいな事を言うものがあったりして改めて陶器の奥深さと面白さを知る機会となりました。
今回は資金的にも3点ほどしか購入できませんでしたが、資金があったらあと10点ぐらいは買いたいものがありましたww
年に2回、春と秋に開催されているみたいなので次回までに資金を貯めておこうと思います。
陶器や器に興味がある方は是非、行ってみて下さい。
天然素材推しの僕
僕は綿や麻、ウールやシルクといった天然素材の生地が好きです。理由は見た目や肌触り、質感などいくつかありますが、中でも歴史があるというところがお気に入りの大きな理由です。なんせ人類有史 = 天然繊維の歴史ですから。
今作ってもらっている生地も綿や麻、ウール、シルクが原料です。これはまだ試作に進む前の確認段階ではありますがおもしろい生地になりそうでめっちゃ楽しみにしています。まぁ数量が少ないんで作れませんってなる可能性もあるんで期待し過ぎないようにした方がいいんですけどww
もちろん今までに作った生地も天然原料の生地ばかりで、僕は間違いなく天然素材推しです。
でもつい先日、生地屋さんと打ち合わせをしている時に横に置いてたナイロン生地を見て俄然、合繊に興味が湧いてきました。
その生地はめちゃくちゃ薄くて透け感があるんですが、糸がちょっとだけちぢれているらしく、ぱっと見はフラットな見え方なんですが、よく見ると表面がちょっとだけ毛羽立っているように見える。
毛羽なんて天然繊維だったら当たり前にあるものですが、そもそもこのナイロン生地ほど糸が細くないのでここまで透け感があるほど薄い生地は作れません。めっちゃ薄くて透け感があるのに毛羽立っているように見える(あくまで見えるってだけで実際は毛羽立ってないんですけど)ってところが合繊しかできない。
1着の服を全部この生地を使って作っても面白そうだし、一部に使ってもユニークなデザインができそう。っていうかロングコートとか作ったら歩いているだけでふわっとなびくでしょうし、そのなびいた服から向こう側の景色がちょっと透けて見えそうですし、とにかく天然繊維ではできない、このナイロン生地だからできる表現ができそうです。
それに僕が苦手な合繊のピカピカした光沢が無くて、上質なウールとかシルクみたいなもやがかかったような鈍い光沢ってのもいい。
ビビッときたこのナイロン生地はもちろん見本を切ってもらって今、手元にあります。
デザインの向き不向きとかこの素材ならではのメリットデメリットなどはまだ何も考えていませんが、深堀りしがいがある気がします。
今まではほとんど興味の無かった合繊にまさかこんなに興味を持つ日が来るとは・・・ほんとに何がきっかけになるか分かりませんね。でもそこがファッションの楽しいところであり、僕がハマっている理由なんだと思います。
そう感じると同時に今まで見てきたようで見ていなかったんだなぁという反省にもなりました。
見ていたつもりだったんですが、どうやら見る時点ですでに『どうせ合繊なんでしょ?』っていう頭で見ていたようです。
フィルターが『興味のないものを見るモード』に設定された状態でどれだけたくさんのものを見てもなーーんにも頭には入ってきません。
目には写っているけど見えてない。
これはもったいないですね。常にフラットな状態で何かを見て判断するっていうのは思っているほど簡単なことではないですが、知って省く方が知らなくて省くよりも絶対にいいはずです。
なんせ人は知ってる事の中でしか物事を判断できないんですから。
デザイナーになりたいんだったらそれは大切な事だし、身につけた方がいいと思いました。
皆さんも僕と同じように興味が無いものってなかなか調べたり考えたりできないと思いますが、ちょっとした興味のきっかけを大切にして手に持ってるスマホで調べてみてはいかがでしょうか。
何か思いもしなかった面白いことに気付けるかも知れませんよ。
それではまた!