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ジャケットとパンツのとワルチェック! ②

先日、栃木県の大谷の採石場跡に行ってきました。テレビなどで紹介されていたのを何度か見ていて一度は行ってみたいと思っていた場所だったんで ' ようやく ' の訪問でした。

名前を聞いてもピンとこない方も色んなアーティストのMVとか映画やドラマのロケ地になったりもしているんで写真を見れば『あー見たことある!』ってなるんじゃ無いでしょうか。

↓こんなところです。

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(一緒に写っている人と比べるとそのスケール感が分かっていただけるかと思いますがめっちゃ広かったです。)


ここで切り出された石材、『大谷石』は日本各地へ運ばれ、その柔らかい色めと『ミソ』と呼ばれる茶色の斑点が放つ独特なぬくもりを感じる表情は多くの建築家に好まれ、ホテルや美術館などの施設に利用されました。

僕の好きな江の浦測候所の回廊にも使われていましたね。向かって右側の壁面が大谷石です ↓

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↓こんな表情の石材です。ちょっと気にして見ていると民家の塀や門、商業施設の一角や飲食店の壁など、結構いろんなところで目にする事ができます。

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で、実際に採石場跡に入った瞬間にそのスケールにびっくりしました。想像していたよりも全然広い。高い。でかい。

ところどころライティングが赤やら青やらになっているところがあって、そこはちょっとウルサイ感じでしたがww それでも十分に非日常的で異空間な雰囲気を体験できてめっちゃ良かったです。

すぐ近くには道の駅もあって地元の名品が買えますし、オシャレなカフェもあるし都内から電車と車で約2.5時間ほどで行けるしちょっとでも興味がある方には絶対にオススメできるスポットなので是非、行ってみてください。



さて、今回は前回に続きトワルチェックの2回目、パンツのトワルチェックです。(前回の記事はこちらです。)


ジャケットとは違いパンツの方は基本の構造、縫製工程からちょっと外れたインパクト強めなデザイン、変わった仕様だったので縫い上がるまではちょっと不安もありましたがしっかりと形になりました。

↓こんな感じです。

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パンツのデザインポイントは袴とインバーテッドプリーツパンツを合わせて2で割った感じとハイウエストで巾着みたいに紐でしばって履くという点です。あとはゆったりとしたシルエットも重要ですね。

まずは最大のポイントであるウエスト部分の仕様をチェックします。ハイウエストの分量はいい感じですし、上側には巾着みたいにひだが出ています。このあたりは狙い通りになっていていい感じです。

前側については微調整程度で大丈夫そうですね。


問題は後ろ側です。

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誤算、というか自分が想像しきれていなかったんですが、後ろ側の中心あたりがタックも何も無いし、紐を通している穴の間隔が広い&ポケット部分の生地のたまりの影響でハリが出てペタンとなってしまいます。その見た目が前側と比べるとなんとも寂しい感じ。紐を縛った時にくしゃっとなって欲しかったんですが・・・。

だからといってタックを増やすとポケット部分にかかるのでダメです。見た目を優先させるとなると、一番簡単な方法は『ポケットを無くしてタックを追加する。』です。ただ、ポケットを無くすっていうのはちょっと・・・。自分が履いたとしたらハンカチはどこに入れたらいいのか。他にも後ろポケットに財布を入れたりする人もいますし『あれ!?ポケット無いんや。』ってなりそう。

そうなるとやっぱりポケットは残したいと思うんですが、そうすると『後ろ脇のタック分量を増やし、ポケットを作る時に邪魔にならない程度に出来るだけ中心側に移動させる & 後ろ中心にスリットを追加する。』という修正になるでしょうか。

散々悩んだ結果、やっぱりポケットを無くすというのはパンツとしての機能を損なう方向の変更だと思うのでダメです。

ポケットは残しつつ、後ろ脇のタックをポケットを作る時に邪魔にならないギリギリまで寄せる&後ろ中心にちょっと深めのスリットを追加するという修正にしました。これでも気なっている内容の全部は解消されないと思いますが落としどころとしてはいいでしょう。


でもパンツの修正はここが大きく変わる以外はワタリと裾の寸法や尻ぐりのカーブバランスをちょっと調整する程度で済みました。シルエットもバランスもゆったりとしていていい感じです。

トワルチェックでこの精度であれば及第点だと思います。まぁ元のデザインがかなり太いシルエットっていう事もあってそこまでシビアにフィットバランスを見なくても大丈夫っていうのもあるんですが。

今のところなかなか独特でいいパンツになりそうな感じです。

特にトップスをタックインして着た時はウエスト部分のひだのような部分が全部見えて、これが結構なインパクトがありますので面白いコーデが組めそうです。



以上でジャケットとパンツのトワルチェックは一旦終了です。



一旦というのは毎度のことですがここで一度クールダウンの為にトルソーに着せた状態で一週間ほどチラチラと見ながらもう一回着用してみたりして他の修正ポイントが無いかを再確認します。

これをやらないと結構見落としがあったりしますので。無駄な時間とコストをかけない為にも重要な行程です。


引き続き頑張ります。


ではまた!

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とある中年デザイナーの日記
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