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0から始めるテラレイド改~4限目、レイドサポーター作成の基本と運用テクニック編


4限目の初めに

こんにちは、ネコ・タロス先生です。今回で4限目、いよいよ大詰めです。
最後の授業でお話しするのはレイドサポーターについてです。
レイドサポーターはポケモンの仕組み、育成、レイドの仕様、アタッカーの運用のすべての話を理解したうえでレイドの状況を常に判断し、味方が倒れないようにターン単位で計画して支援していくという高度な知識が必要となります。
周囲のタイプ相性や耐久の考慮、全体的な作戦や傾向でも必要なポケモンや運用が変化するため、積んで攻めるという基本に沿っていれば運用できるアタッカーとは比較にならない難易度を誇ります、非常に奥が深い世界です。

という事で今回はそのレイドサポーターを運用していくうえで必要な知識と状況判断のコツをレクチャーしていこうと思います。

それでは今回も頑張っていきましょう。
そしてお詫びとしていつまでたっても最後の授業が完成せず申し訳ありません。
サポーターはアタッカーと違ってそれだけ奥が深い世界であり、文章として、ノウハウとして残すにはどのようにすればいいか、必ず言わなければならないことについて結論を出すのに長い時間がかかりました。

レイドサポーターとは?

レイドサポーターとはマルチや野良レイドのなかで必要とされる役割で高難易度のレイドであれば4匹のパーティの中で1~2匹ほど入り、アタッカーを守るうえで必須となっております。
4匹ともアタッカーの場合より3アタッカー、1サポーターであるだけでも生存率が桁違いに上がるため結果として制限時間の温存につながり、レイドの可否に大きくかかわってくるというわけです。
レイドサポーターはその技が低威力、不一致、変化技の多用が多い事もあり火力は皆無というのが普通です。
ごく一部のサブアタッカー兼ねるレイドサポーターの場合はサポートと同時に火力を出すことが可能です。

基本説明の最後としてレイドサポーターは大きく2つに大別され、特定のポケモンに強いサポーター、多くのポケモンに強いサポーターに分かれます。

  • 多くのポケモンに強いサポーターは基本的なサポート技で構成することで多くのポケモンに対応できるように作られているサポーターの事を指します。弱いポケモンから中堅のポケモン、一部の高難易度ポケモンに幅広く対応可能です。

  • 特定のポケモンに強いサポーターは特定のポケモンの技や特性を含めた戦略を完全に封じることに特化しており、高難易度のレイド(特に最強レイドはほぼピンポイントサポーターが毎回生まれる)ほど重宝する傾向にあります。

多くのポケモンに強いサポーター

多くのポケモンに強いサポーターは基本的なサポート技を持ち、物理か特殊のカテゴリがあっていれば多くのポケモンに刺さります。

汎用的にサポートで必要な技構成

基本的な技構成は以下の通り、これらの中から組み合わせて搭載すればサポーターのポケモンは簡単に作ることができます。
つまりこれらの技を覚えるか検索をかけた際に該当すれば耐久が低くても立派なサポーター候補です。

  • ACデバフ追加効果を持つ攻撃+デバフ技 (ひやみず、バークアウト、むしのていこうなど)サポーターをサポーターとして成立させるためにはこれだけは必須です。

  • AC2段階デバフ変化技(あまえる、フェザーダンス、かいでんぱ等でバリア下では使えないが初手の火力鎮火を素早く行うことができる。)

  • 壁技(リフレクター、光の壁)

  • 補助技(天候、フィールド、挑発など全体的に効果のある技、スキルスワップ等)

  • 攻撃補助(とおぼえ、天候操作、てだすけ

汎用サポートポケモンに求められる要素

  • ある程度硬いかある程度素早い (いらない攻撃を防御に回すことも大事だが上記のデバフ技を上から放つことで攻撃力を下げた状態で技を受ければ結果的にダメージを減らすことができる。)

  • 上記の技のなかで攻撃+デバフ技を持っている(壁技のみの構成は必須ではないうえ壁単体は効果が弱いので非推奨、ACデバフ変化技はシールドで無効化されて使えなくなる。攻撃+ACデバフ技による追加効果はシールドを貫通できるのでコレがあるほうがサポーターとしての性能が高いという理屈でこれが求められる)

  • 努力値はほとんどの場合でHB、HD+Sを基本に耐久を考える(場合次第では役割対象を抜かすためにすばやさに努力値を振る場合もある。)

汎用サポーターとして間違っている事(ブラッキー、アーマガア等が該当)

  • 防御技が壁技のみ ★6で防御力が不足して簡単に貫通される恐れがあるためピッピやプリンなどのフレンドガードなどと併用しないと厳しい。

  • BDデバフをもつ変化技が主体 うそなき、いやなおと、金属音を用いたワンパンはあまりにも現実的ではなくワンパンできなければバリア→弱体解除の流れにより再度使用できない。そしてシールドを使われると無効化されてしまい、できることが無くなりポケモンが置物になる。
    企業サイトのブラッキーやアーマガアなどは目に余るほどの欠陥があるので絶対にマネしてはいけない

  • ACデバフが変化技のみ あまえる、かいでんぱのみだとうそなきやいやなおとと同様にシールド後にできることが無くなる。

  • てだすけ 一見すると有用そうに見えますが実はフルパでなければ使用するほどにほぼ損をする技と言っていいです。いけいけドンドンが全体で3ターンの間手助けと同様のダメージ1.5倍の効果が得られるのでそれだけでも十分に機能しますし、なにより自分の行動回数をささげて攻撃するかわからない味方を強化しに行く時点でかなりの博打要素もあります。また火力が最も高いポケモンを的確に判断する必要もあり、もし判断を間違えれば、てだすけ先が攻撃をしなければわざわざターンをドブに捨てることになります。いけいけドンドンをしたうえでもっとも火力が出るポケモンを判断し、確実に攻撃するタイミングを判断してねらいうちできる場合のみ有用ですがそれ以外では損をする可能性が高く運用があまりにも難しいため、ブラッキーは基本的にてだすけをバークアウトに変更した方がいいとアドバイスします。

特定のポケモンに強いサポーター

完全メタという概念

こちらは上記の汎用サポーターとは違い厄介なポケモンのギミックをつぶすために存在するサポーターであり技構成も固有で特殊なものになっています。
これらの完全メタの概念を理解すると高難易度のレイドでも通用するサポーターを作ることができ野良レイドでの勝率がグッと上がります。

レイドで厄介な要素に対するメタまとめ

  • 状態異常→全般に対してミストフィールド、しんぴのまもり、眠りに限りエレキフィールドとスイートベールが刺さるがスイートベールを使う事で相手に眠り技を連打させて完全メタをすることが可能。ミストフィールドは飛んでいるポケモンを状態異常から守れない点に注意

  • 積み技連打→カイリュー、アーマガア、ダイオウドウの場合は挑発、クリアスモッグ、黒い霧、火炎なげつけるで積み技消去とバフとは別枠で攻撃力を下げる必要がある。サーナイトのみ挑発+Cダウンのみでも対策が可能

  • デバフ→しろいきりを使うことで無力化できるがあまえる、くすぐる持ちに対してでなければ対策としては必要ない場合がある。また怖い顔などの素早さデバフのみトリックルーム→ポットデススキスワでハメることが可能

  • 天候操作→にほんばれとあまごいの場合は反対の方を使う、それ以外は無視、すなあらしやゆきげしきは逆に天候操作を連打するため自分に有利な天候にすることが難しい(逆に言えば無駄行動をよくする)

  • 厄介な特性→呪われボディ、まけんき、かちき、じしんかじょう、てんねんなどはスキルスワップで奪い取る、シンプルビーム、なかまづくりで変更する、胃液で消去するというような対応法がある。スキルスワップの場合はポットデスのくだけるよろい、ヤミラミのあとだしなどデメリット特性を代わりに押し付けるとさらに強力ではあるが逆に相手を強化してしまわないように注意。

  • ちょうはつ、いちゃもん、メロメロ→アロマベールを使うと封じることが可能だが逆を言えばこれ以外は挑発しか対策がない。バウッツェルとパフュートン♀が所持

  • じしん(特にガブリアスやヌオー、ドオー等)→ワイドガードかグラスフィールドで防げる、ただしワイドガードは基本技の中でじしんのダメージが最も高く、AIがじしん以外を使わないとわかっているときしか刺さらないがすべて0ダメージにすることが可能。グラスフィールドはじしんの威力を半減できる。★6最高難易度のガブリアスは逆鱗が効かないとじしんに逃げてくるのでじしん対策も必須となっている。

  • げきりんガブリアス、オノノクス、ボーマンダと高難易度ドラゴンタイプの超火力技で等倍だろうとポケモンを粉砕してくるため対策は必須。味方のドラゴンタイプをみずびたしで水タイプに変更するミストフィールドで威力を半減するの2通りある。ただし味方がフェアリーのみの場合はこれらの対策は無意味なので注意しよう。

  • イカサマ→はらだいこ持ちが居れば特性フレンドガードで軽減する事で上手く生存でき、安定のためにさらにリフレクターも添えられるとなお良い。やけどもイカサマには効くのでフレンドガードとかえん投げつけるを両立できるフレガピッピがブラッキーにめっぽう強い、逆にモロバレルはしんぴのまもりと虫の抵抗がフレガビビヨンが刺さる。

サポーター運用

サポーターはパーティにとって必要な事を行ってナンボな役割であるため、基本運用とアドリブ運用に分けて必要な行動を1ターン毎に考える必要があります。

基本運用

1ターン目は冷や水、スキルスワップ、弱体解除が早いのであえての壁技など3限目で説明した相手ポケモンの確定行動や特性、変化技のギミックに合わせてターン単位で運用法を考えます。
初手は、ミストフィールド→壁→ひやみず2回
相手の弱体解除が近い→ガッチリぼうぎょでしのぐ
味方のテラスタルを確認した、強化解除タイミングを過ぎた→いけいけドンドンやとおぼえで攻撃バフをする。

アドリブ運用

味方のメンツや動きによって全てが計画通りにいくとは限らないのでその時には基本運用を中断して癒しのエールによる回復、花粉団子による回復を挟んだり、ガッチリぼうぎょ、いけいけドンドンなど味方の動きやHPに合わせて応援を使う事を主にアドリブ運用としています。
応援は3ターン持続で3回しか使えないため、強化解除タイミングに被らないように適切に使う必要があります。

サポーターの応援の使い方

いけいけどんどん
味方がテラスタルをつかったら合わせて使うのが基本です。
味方がテラスタルを切ってバリアの破壊を始めた時にいけいけをかけることでバリア破壊を早めて時間のロスを減らすことが可能です。
またアドリブ運用として強化解除タイミングにさえ気を付ければ味方の火力が足りなそうなときに補うこともできます、同時に討伐時間が減る事で味方への耐久の要求値を下げることもできます。まさに攻撃は最大の防御です。
特に伝説のポケモンなどはもともとバフを所持してない、てんねんやくろいきり、クリアスモッグを無視して補助できる貴重なバフなのでこれらと同席、もしくは相手取る際に重宝します。
サポーターは防御が必要分あればよく、如何にタイミングよくいけいけドンドンを持続させることができるかで勝敗が大きく変わってきますのでサポーターではもっとも重要度の高い応援です。

がっちりぼうぎょ
防御をあげたい時に使います、星6では弱体解除と強化解除が同時に飛んでくることが稀なのでがっちりぼうぎょのテクニックとして相手火力が高い場合に弱体解除タイミングに合わせて使うことでデバフを解除されてもダメージ軽減を継続させることが可能です。
アドリブ運用として必要になるのは味方のHPが少ない時でガッチリぼうぎょをかけて味方が回復するまでの時間稼ぎと連鎖的にポケモンが落ちるのを防止します。もしそこで回復が入ればその後の持続ターンはダメージが少ない状態であるため、こちらがダメージ軽減を構築するまでの間耐えさせることが可能です。
ただしフレンドガード持ちやリフレクター、ひかりのかべと同時にデバフがあれば継続的に耐久アップが可能になるためそれらを所持しているサポーターを使う時はがっちりの優先度は低くなります。その分をいけいけドンドンに回しましょう、防御が過剰になりすぎると逆に火力が不足するパターンに遭遇する場合があるためひたすら防御というサポート運用はあまりおすすめしません。

いやしのエール
ピンチになったらすぐに使いたいと思われがちですが実は最終手段でありサポーターの意味からして出来れば最も使いたくない応援です
理由としてはサポーターとは回復の回数を減らすことを目的とした存在でダメージ軽減が上手くいっていればいやしのエールを頻繁に切る必要が無くなりますし、状態異常は大抵のものは対策できるためです。
いやしのエールを切るべきは本当に自分が危ない時とダメージ軽減状態がある程度完成した時(AD2段階が基本で+壁+神秘の守りなどが同時に成立して安定している状態)でこれが成立するまではある程度倒れてしまう味方を切り捨てる選択が必要な場合もあり、いやしのエールのタイミングが実は最もアドリブ力が問われます。
ダメージ軽減を疎かにした状態で我慢できずにいやしのエールを切っても軽減できていない状態で大きいダメージを受ければ直ぐにいやしのエールを再び切る必要が出てくるので回復を減らす事が目的のサポーターとしての存在意義が危うくなります。
テラレイドも行動ターンが有限である以上はいやしのエールを多用するほどサポーターの補助性能は落ちていくと考えてください。

だれもが苦戦するカイリューを例にすると?

カイリューのギミックはりゅうのまい連打でありそれによって得たバフで超火力で潰しにかかってきます。
つまり対策は上記の挑発、クリアスモッグ、火炎玉投げつけるが有効です。
これらを満たすポケモンはポケ轍で検索して見つかるのはゴルダック、グレンアルマとなります。

今回はグレンアルマを採用、相手はアクアテール持ちでそのまま攻撃を受け
るとまずいので先手を取れるH224、B252 S32(実数値H374,B321、S194)で努力値を調整します。

このサイトでカイリューのレベル90の素早さを調べ、グレンアルマでそれより1高い素早さにするための努力値を割り出しそこから物理特化で耐久力を調整します。

カイリューの技
しんそく
りゅうのまい
ドラゴンダイブ
アクアテール

行動パターン
時間70% テラ回収 
時間65% ひかりのかべ
時間50% 強化解除
体力95% 弱体解除
体力50% 弱体解除
体力30% りゅうのまい

引用元↓

カイリューは1ターンに最大4回のりゅうのまいを使用してきますのでとにかくこれを止めます。

カイリュー対策グレンアルマ
毒テラス
H224、B252+S32
かえんだま
挑発
リフレクター
クリアスモッグ
なげつける

りゅうのまいを止めるため1tは挑発で4t目もバリアがなければ再び挑発します。
2〜3tはリフレクターとクリアスモッグで1度目のリセットを行います。

ここまでの行動スケジュール

ちょうはつ→リフレクター→自由→ちょうはつ
HPが半分を切ると弱体解除を行うためこれを見かけたらすかさず投げつけるでやけどにします。あとはクリアスモッグで延々とリセットし続けます。

全体の行動スケジュール

  1. ちょうはつ

  2. リフレクター

  3. 自由(クリスモ、応援から選択)

  4. ちょうはつ

  5. 以降放置、半分まで行って弱体解除を確認したらなげつける、ここまでが長引くようなら味方が攻撃してるかを見ていけいけを使う

  6. ~討伐まで クリアスモッグ連打でカイリューのりゅうのまいをひたすらはがす、味方のテラスタルを確認したらいけいけを持続させる。

このようにサポーターとしてどんなふうに動くがある程度説明ができるようになるとサポーターの使い方が上達します。

ピンポイントメタのコツとしては相手に何をさせたくないかを意識してサポーターを作ることが大切になります。また耐久に振れるのとダメージ軽減を行うためでサポーター自体は硬いことが多く不一致技の2倍抜群くらいは普通に受けられる事も覚えておきましょう。

終わりに

今回でサポーターの作り方とその運用の仕方について説明しました。
ただサポーターってなにを作ればいいの?という風にはなるかと思います。

迷ったらまずはここに書いてある6匹のサポーターを作る所から始めてみてください。(例としてあげたカイリュー、アーマーガア向けグレンアルマはその1匹です)
これ等のサポーターがどんな動きをするかわかってきたらピンポイントメタのサポーターに手を出してみるのも一考かと思います。
最強レイドはまさにピンポイントサポーターの宝庫でありこれらの普段は使わなそうなピンポイントサポーターから新しいサポーターの着想が得られることも多々あります。
この記事を読んでサポーター使いとしての門をたたきたいと思ったらマシュマロでもいいですので是非私に声をかけてみてください。

次は最後の授業、野良レイドに勝つための最終理論、総まとめになります。
いままでの中でテラレイドの勝敗を最も左右する要素をピックアップしましたのでぜひ最後の授業にお付き合いいただきたいと思います。

ではまた次の授業でお会いしましょう👋

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