ゴールドマン・サックス大学受験給付型奨学金 受給生アンケート(受給生編)
2022年度ゴールドマン・サックス大学受験給付型奨学金の受給生を対象に、2023年4月以降の進路、受験や進学後の不安、受験期間を終えての自身の気持ち、奨学金や伴走支援についての感想等についてアンケート調査を実施しました。
※ゴールドマン・サックス大学受験給付型奨学金については、こちらをご覧ください。
https://www.gs-scholarship.com/
アンケート調査概要
目的:困窮家庭の高校生の進路や進学における課題、奨学金や伴走支援の効果等を把握し、奨学金事業をはじめとする支援策の改善・充実につなげること。
対象:2022年度ゴールドマン・サックス大学受験給付型奨学金の受給生
調査期間:2023年3月13日~4月2日
回答数:302件(回収率52%)
調査結果まとめ
回答者の属性
本奨学金への応募時点(2022年春)で4年生大学への進学を希望する者
家庭の経済的な状況に関する受給生本人の実感は、苦しいと感じている回答が8割を占める。
受験状況および今後の進路
回答者の98%が受験をしている。
23年4月以降の進路は4年制大学が約8割、短期大学(3年制含む)と専門学校がいずれも4%。浪人予定者は10%。
経済的苦境の進学への影響
9割超が受験費用について保護者に気を遣っている。経済的理由により、52%が「受験する校数を減らした」、37%が「予備校・塾に通えなかった」、31%が「受験・進学を諦めようと考えたことがある」と回答。
受験・進学を諦めようと考えた理由として、約9割が「入学金や学費を用意できるか不安になった」、半数強が「受験料を用意できるか不安になった」を選択。
受験に必要な支援
自らの受験期間にほしかった支援は、金銭的な支援、受験のための環境・場所の確保、入学金支払いの期限延長に関する支援などが挙げられた。受験期間にほしかった支援に関連して寄せられたコメント(一部抜粋)は以下のとおり。
受験料が高く交通費などもかかるので、受験料の補助があるといい。
参考書や問題集を貸して欲しかった。
入学金と前期受講料を合格発表後すぐに支払う必要があり、母親に借金してもらって支払った。
今後実施してほしい受験関連支援は、選択率が高い順に「受験料の免除」「ひとり親家庭への支援」「給付型奨学金の対象者拡大・増額」。
進学後の資金繰りに 7 割以上が不安
7割以上が、進学後に学費が支払えずに退学してしまうのではないかという不安を抱えている。さらに、進学後に学費や生活費のためのアルバイト等で勉強が滞る可能性については、約9割が不安と回答。
受験期間を経て、現状や将来に対する前向きな気持ちが減衰傾向
2022年7月の奨学金受給が決定した直後と比較して、「孤独だと感じる」「大人になるのが楽しみ」等複数の項目に関して前向きな回答の割合が減少している。
「困っているとき周囲の大人や友人が助けてくれる」「勉強を頑張りたい」といった項目は高い肯定率を維持。
社会の公正さに対する信頼感も低下
「今の社会は公正だ(正直な人や頑張っている人が報われる)」と思うかという問いに対し、7割以上が否定。2022年7月時点と比較しても前向きな回答の割合は10Pt低下している。
95%が受験をしてよかったと回答
「受験をしてよかったと思うか」という質問に対しては、約7割が「とてもそう思う」と回答した。「まあそう思う」と合わせると全体の95%が受験したことを肯定的に捉えている。
受験をしてよかった理由として寄せられたコメント(一部抜粋)は以下のとおり。
商学部に進学できることになり、ずっと学びたかった分野を沢山学べる。
自分の夢を実現出来る道を切り開くことが出来た。
私の将来に対する母のおもいや家計の状況など、話せる機会ができてよかった。
本奨学金が経済的、精神的な支えに
ほぼ全員が、ゴールドマン・サックス大学受験給付型奨学金が受験の後押しになったと回答。
支援を行ったゴールドマン・サックス社へのメッセージとして、受験機会を増やすことができた、不安・負担感が減った、進学後に必要な支払いができた、今後は自分が社会の役に立ちたいなどが寄せられている。寄せられたメッセージ(一部抜粋)は以下のとおり。
たくさんの学校は受けられないので、志望校は1つに絞ろうと思っていたのですが、少し上のレベルの学校にも挑戦することができました。おかげさまで悔いなく進学できます。
頂けることになった時は進学時の親への負担が少しはなくなるだろうと嬉しかったです。
後期の10万円は大学で必要となるパソコンの購入に充てさせて頂きました。
頂いた十五万円のおかげで、入学金が無事支払えました。
中学からずっと行きたかった大学に合格することができました。みなさんのように未来の子供たちが自分の夢を叶えられるようにサポートできる人になれるように頑張ります!
調査結果の詳細については、認定NPO法人キッズドアのウェブサイトよりご覧ください。
https://kidsdoor.net/wp-content/uploads/2023/09/note_4.pdf