おもちゃドクター コジロウがおすすめする修理道具10選!
こんにちは。コジロウです。
3年以上、「おもちゃドクター」というボランティア活動をしています。
これは、壊れたおもちゃを持ち込んでもらって、修理作業費を無償で直す活動です。
モーター交換で100円とか、交換が発生したときには実費だけもらっています。
この活動に興味のある方は、「おもちゃ病院」として全国各地で団体が組まれていまして、協会に所属するところもありますし、地場の"野良おもちゃ病院"もありますww
皆さんのお近くにもきっと病院があるはずです。
ちなみにボクは愛知県あま市の美和文化会館で隔月開催している「みわおもちゃ病院」で活動することがメインです。
ぜひご利用くださいね。
さて、今回はボクがおもちゃ修理をしてきて、活動にマストの道具や、これ持っていてよかったなーと思うものをつれづれと10選で紹介します。
我が子のおもちゃをもっと上手に直したい、自分もおもちゃドクターを始めてみたいという方の参考になればと思います!
こちら、案件ではありませんww
コジロウの経験と私見に基づく勝手なリストです^^
それでは行ってみましょう!
1.シリコン作業シート iPARTS EXPERT
はい、こちらはマスト道具ですね。
シリコン製で耐熱。机に敷く作業シートです。
元々はスマートフォンを分解して修理するような人向けの商品です。
家でも使うし、出先でも丸めて持って行けて、どんな机の作業場でもこれを敷いてから作業を始めれば完璧に進められます。
おもちゃ病院やるぞーってなったら最初に用意するやつです。
まず耐熱なので、ハンダゴテを当てても溶けません。この上ではんだ付けできます。
そして外したネジをどんどん並べていける溝や、大きめのパーツを整理しておける溝、ドライバーなどをおけるスペースなどが無数にあり、おもちゃを分解しながらネジやパーツを並べて、治ったあとに順番通りに元に戻していくのにめちゃくちゃ便利です。
とりあえずこれ買っとけ、ですねー。
が、残念。同じものはAmazonから買えなくなってる。
近いのとか探して買ってみてください。
2.ハンダゴテ、ハンダごて台、はんだセット
お次はハンダゴテ関係ですね。
これもマストです。
断線を直すためにハンダ付けをしたり、壊れたモーターやスピーカーの交換、折れたプラスチックを溶かして直したり、無くなったパーツを造形したり…と何かとハンダゴテを使います。
はんだごてセットをAmazonでセット買いしました。
ケース付きのもので一式にまとまると便利です。
ハンダゴテ自体よりも模索したのは台の方。
ハンダゴテをさっと置けて、安定していて、コテ先が汚れたらサクッと拭ける。そういう台が良くていくつか経てこれに落ち付きました。
あとこのこて台選びでこだわったのが、こての先がぐるっとカバーされていること。
安くて軽いのだと、こてを支える部分だけがあって、こて先が丸出しになるのが多いです。
そういうのだと、作業中のふとした時に台においたコテ先に何かがあたってしまっていて、溶けたり燃えたりします。過去、よくやりました。
自分のものがちょっと溶けたぐらいは諦めつきますが、人からの預かり物のおもちゃがあたって溶けたら大変。直せない大事なところが溶けたら目も当てられません。
そういうことで、コテ先が出ないこて台を選びました。その代わり、ゴツくて重くなります。しょうがない!
あとはハンダを細いもの、太いもの、電子用・模型用など数種類を用意しておいて、ハンダ吸い取り器やフラックスがあると良いですね。
3.電動ドライバー
電動で回るドライバーは神ですね。
おもちゃドクターを始めた頃は持っておらず、全部手動でくるくるくるくる回してましたが、電動を導入してからは分解も組み上げもスピードが格段に変わりました。
ドクター活動は分解してなんぼですからねーw
ネジを速く回せるのは正義です。
いろんな種類がありますが、完全にボクは見た目のかっこよさで選びましたw
USB-Cで充電できて、かなり持ちます。
ON/OFFのボタンの位置も手に馴染みそうか気にするといいかも、そこの操作感命ではあるので。
回すと手元でライトが光るのもよい。
いろんなビットが付属してきたんですが、多すぎて邪魔なので+ビットの2本だけを持ち運んで使ってます。
そしてそして、このドライバーと組み合わせるといいのが6角ビットになっているヤスリ。
リューター用に軸が丸のものが大半ですから気をつけてくださいね。電動ドライバーに合うように六角のを探すのがコツです。
プラスチック表面をきれいに仕上げたり、錆びた端子を磨いたり、何かとヤスリは多用しますが、手磨きでもなく、わざわざリューターを別で持つのでもなく、電動ドライバーがヤスリになるのです。
これめっちゃ便利。
4.テスター
テスターもいりますね。
そんな難しいことをしなくても、電池の電圧チェックだけでも結構使います。
意外と持ち込まれるおもちゃの不調原因は「電池切れ」が多いです。
ちゃんと電池セットしたつもりになっていて、「電池変えたのに動かない!」って持ってくる。
タンスにしまってある電池は古くなってようが絶対に満タンだと思いこんでいる方が多いのか、「電池を新品に入れ替えたのに動きません!」とおっしゃいますが、テスターで測るとぜんぜん新品じゃない、パワー不足のことがあります。
何はともあれ、分解して治す前にまずは電池の電圧を測って、正しい電池がセットされているかは基本としてチェックします。
また、分解してからの電気・電子回路の修理になると断線チェック、抵抗値チェック、導通テストなどなど、テスターは大事ですね。
5.接点復活剤
電源ネタでもう一つ。
電池の液漏れがかなり多いです。
古い電池をそのままおもちゃの中に入れていると、液漏れしてきて端子がサビてぼろぼろになり、電池を変えても通電しなくなります。
そのまま端子を通り越えて導線まで錆びると、断線します。
このあたり、端子を磨いてサビを落としたあと、接点復活剤で仕上げてあげることが多いですね。
この筆付きタイプは、スプレー式やボトルタイプよりも、細いところにさっと塗れて良いです。
6.ワニ口クリップ付き導線セット、電池ボックス
電源でもう一つありました、導線と電池ボックスです。
配線や電子回路などをしっかり直す前にテストしてから取り掛かることがありますが、そのためにワニ口をつけた導線を何本か用意し、電池ボックスも用意しておきます。
モーターはとりあえず回るのか、スピーカーは音を出せるのか、電池を直結でチェックしてみたりしますね。
7.ワイヤーストリッパー
断線の修理、ケーブルのバイパスなどで導線を使いますので、ケーブルストリッパーは専用品があると被覆剥きが楽です。
なんかかっこいいし。好きです。
8.ドライバー各種
電動ドライバーを圧倒的に多用しますが、+ネジじゃない特殊なネジを使っているもののときがたまにありますので、特殊ネジ用のビットが大量に入っているドライバーセットは便利です。
△とかYとかトルクスとか。
そしてドライバーでもう一つ便利なのは、+の長いやつ。
結構深く奥まった穴になっているおもちゃがありますので、普通のドライバーでは届かないことがあります。
とにかく長いやつを買い揃えましたww
9.熱収縮チューブ
断線の修理をしたあとなどに、やはり安全面には注意してお戻ししたいところです。
ハンダしたあとのコードなどはビニテで貼るとかじゃなく、ちゃんと熱収縮チューブで保護します。
Amazonで大量セットで買えるので、細いのから太いのまで何種類かを忍ばせてます。
10.予備パーツも大量に!
そして最後は怒涛の予備パーツだ!
モーターの交換、スピーカーの交換、割れたギアの交換、錆びて折れた端子の交換などなど、予備パーツは用意しておかないと修理がままならない。
ネジもとにかく色々いる。
予備パーツはあればあるほどいいですね~。
ドクター間でもよく相談しあっていて、「◯◯持ってる人いないー?」「あるよ!ほい!」というやり取りがしばしばあります。
自分もドクターをしながら、「あー、この部品の在庫があれば交換できたのになー」と思うたびに事後にその部品を買い揃えてきました。
ベテランのパイセンドクターはICやトランジスタ各種、バネなども大量に在庫で持ってるので、おみそれしますわ。。
最近手配してよかったのがOリングのセット。
これもゴムが切れていると接着してもなんともならんので、Oリングを色々持っておくと良い。
とはいえ、とにかく経験w
さて、10選いかがだったでしょうか。
もうちょっと色々な道具を持ち歩いていますが、実際におもちゃドクターをする中で特に良く使うもの、あって良かったなぁと思ったものをピックアップしてみました。
おもちゃドクターの裏側も出せてよかったですw
いい道具でいい作業をサクッと素早くやって、これからもどんどん治していきます。
でもま、道具よりも勘と経験、手先の器用さと慣れが一番な気はするんですけどね。
ああしてこうして、失敗しながらガンガン直したらいいと思います!!!
あー次はラジコン修理のために検波器がほしい。
というか作りたい。
それではまた!
みわおもちゃ病院でお待ちしてまーす。
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