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【無料で変換】MBR2GPTで変換する方法・HDD/SSDがMBR形式のためWindows11にアップグレードできない時の対処方法(まとめ)

Windows11にアップグレードをしようと思ったら、思わぬ条件で引っ掛かってしまいました。なんで~!!!


MBR形式だとダメ?!

CPUはRYZEN5、メモリも32GB、マザーボードもUEFIに対応して、TPMも対応しているのに、Windows11にアップグレードできない!!・・・なんでやねん、と思いきや、SSDが「MBR形式」ということで引っ掛かりました。どうやらHDDやSSDは古い形式であるMBRはサポートしなくなるので、「GPT形式」でフォーマットしていなければいけないとの事。

たしかに、ブートドライブとして使用しているSSDは512GBだったので、過去との互換性を考えて、昔からあるMBR形式を選んだ記憶はあるものの、え・・・MBR形式だとなんでダメになったの?!なんか腑に落ちないなぁ、、、

Windows11を作ったマイクロソフトさまがMBRではダメだと、言うのならば、どうにかしなければいけない・・・でも、Windows10でサポートしているんだったら、あえて切らなくてもいいのに・・・・そもそもWindows10がラストOSだー、ってあれだけPRしていたのにあっさり新OSを出して、過去のハードウェアをバッサリ切るって何ごと?!とか思いながらも、天下のマイクロソフトさまの決めたこと、仕方がない。従うしかない。独占企業の恐ろしさ。

簡単に・・・GPTに変換・・・できそう?

ネットで調べると、無料のツールで簡単にMBRディスクをGPTに変換できて、データもそのまま、ワンクリックでOK?!
・・・みたいな記事があったので、そのツールを入れてみて、実行すると「お買い求めください」みたいな画面が。騙された・・・、いやいや、よく見ると変換するには、有料で買わなければできない、という事が書かれていました。うーむ、お金を払ってツールを買うか・・・。

「MBR2GPT.exe」と言う標準ツールがある

いやいや、有料じゃなくでも変換できるのではないか・・・ということで、検索すると、「MBR2GPT.exe」というコマンドがあるとのこと。

どれどれ・・・コマンドプロンプトを管理者権限で起動して、まずはディスク番号を確認・・・

私のパソコンでは、GPT形式に変換したいディスクの番号が「4」となっているようだ。

そして、「mbr2gpt.exe」を実行。
変換できるかどうかのチェック用のコマンド(/validate)でまずは打ち込んでみる。

C:\WINDOWS\system32> mbr2gpt /validate / disk:4 /allowFullOS

結果、エラー(画面はキャプチャしていない・・・すみません)

・・・ダメみたい。

色々と調べていくと、通常のWindowsの状況でコマンドを実行してもダメとのこと。
「WindowsPEで起動してから、mbr2gpt.exe コマンドを使用すると変換できる」との情報を確認。

「うーんブートドライブだからなのかなぁ・・・。ディスクに対してバックグラウンドで処理しているプロセスとか動いているはずなので、その状況下で変換するとディスクに不具合がでるのかなぁ・・・?」

まあ、とにかく通常にWindowsを使用しながらコマンドを打ち込むことは無理のようでした。

Windows PE?って何?

そして初めて聞く、Windows PE・・・なんじゃそりゃ。

どうやら、軽量のWindowsらしいです。マイクロソフトのサイトからダウンロードできる模様。Windowsをセーフモードで起動したような感じかな?と勝手に解釈。

Windows PEは無償でダウンロードできるとのことなので、どこかに起動できるisoのイメージファイルなどおちていないかなぁ・・・とか探したが・・・無い!!

どうも自分で作らないといけないらしい。
面倒だが、それしか道はないみたい。

MBR2GPT.exeを動かすだけの為に、謎のWindowsPEというものを作らなきゃいけないとは、なかなかの遠回り。でも、急がば回れ、
さもなくば有料ツールを買うか。

WindowsPEの起動DVDをつくるぞ~~

詳しくは、以下のページにかかれているので、見ながら作ってみましょう。(WindowsPEを作るにはそれなりに手順が必要です)

◆以下を参照しました
「起動可能な Windows PE メディアを作成してみた」
https://support.lenovo.com/jp/ja/solutions/ht513461

Windows PEを作るには、「展開およびイメージングツール環境」というコマンドラインを開きます

手順は、上記のレノボのサイトにかかれているので、そちらをご覧ください。

ちなみに、以下のマイクロソフトのサイトにも記載があるものの、そのまま実行しても途中でうまくいかないのでご注意を(マイクロソフトのサイトの記載を見ると余計に混乱しました・・・最近、役に立たない回答をするQ&A回答者が多い印象がありますね)

一見役立ちそうでうまくいかないマイクロソフトの解説:
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/manufacture/desktop/winpe-create-usb-bootable-drive?view=windows-11

ISO形式のDVDイメージの生成方法

ちなみに、レノボのサイトにも記載はありますが、WindowsPEを、DVDに書き込むためのISO形式のイメージデータを作成するコマンドです。

> MakeWinPEMedia /ISO C:\WinPE_amd64 C:\WinPE_amd64.iso

できたWindowsPE日本語版のISOファイルはこんな感じです。423MBとなっています。作るのが面倒だから、最初からこのファイルをくれ~~~、と言いたくなりますね。。。。ちなみにこのWindowsPEは、ちゃんと日本語版で日本語キーボードになっています。

DVDドライブをつないで、右クリックで書き込めば、WindowsPEの起動ディスクが完成です。

ちなみに、USBドライブなどのメディアを起動ディスクにする場合は、以下のコマンドです。ドライブは、F: などのUSBメディアのドライブ番号を入れます。なお、USBドライブは初期化されちゃうので注意しましょう。

> MakeWinPEMedia /UFD C:\WinPE_amd64 ドライブ:

さーて、WindowsPEを起動だー。

DVDからブートします。(USBメモリで作った方はUSBメモリから起動します)
なお、自動でDVDから起動しなかったら、[DEL]キーか[F1]などを押しながらBIOS設定画面を起動して外部ディスクやUSBメモリから起動できるように設定を変更します。

WindowsPEが起動するとコマンドプロンプトが開きます。何と言うか、DOSの時代を思い出します。

ちなみに、DVDだとドライブ番号がX:になっているのですね。

とりあえず、ディスク番号を確認。変わらず 4: ですね。
まずは、変換できるかのチェックの為、
> mbr2gpt /validate / disk:4 /allowFullOS
コマンドを打ってみます。

mbr2gptで事前チェックコマンドを実行

おおー、サクセス・・・成功とのこと、変換できそうです。
では、いよいよ本番!! 変換できるかな?!

> mbr2gpt /convert / disk:4 /allowFullOS

ポチっと

mbr2gptコマンドを実行

あっという間に、変換が完了しました。成功したようです。

よし、再起動だ!

DVDを抜いて、MBRからBPTに変換ほやほやのSSDから起動してみます。

ドキドキ・・・恐怖の瞬間です。
これで起動しなかったらため息ですし、データが破損していてもショックです。キレイさっぱり消えていると涙です。

無事起動して、データもそのまま、問題ないことを祈りつつ

起動!! よかった。

ディスクは無事GPT形式になっているかを確認。
コマンドを打って確認してみると・・・GPTになっています。

Windows11のインストール条件を満たせるようになった?・・・かな?

「PC正常性チェック」プログラムで確認してみました。
そもそも「PC正常性チェック」って名前なのに、実態はWindows11のインストールチェックプログラム。なんだか名前に違和感がありますね。

これまで、GPT形式でないという理由でWindows11は要件を満たしていないと、はじかれていましたが、要件を満たすと、MBRやGPTという文字はどこにも出てこないのですね・・・。

と、いうわけで、有料ツールを使わずとも、MBRディスクをGPTディスクにデータを保持したまま変換できました。

途中、WindowsPEを作るという、謎の遠回りがありますが、同じ条件となり、有料ソフトを買おうかどうか迷っている人がいれば、参考にしてもらえればと思います。

以上です。おしまい!





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