ペク・イェリン"宇宙を超えて(우주를 건너)"
Aメロ:
|EbM9|Ebm/Gb|Fm7|Fm7-5|
|EbM9|Ebm/Gb|Fm7|Fm7-5|
Bメロ:
|Cm7|F9|AbM7|Abm|
|Cm7|F9|AbM7|Abm|
サビ:
|Fm7|Db7(9)|Cm7|F7|
|Fm7|Fm7-5|EbM9|EbM9|
冒頭の2小節はジャズスタンダードのGreen Dorlphin Streetを連想させるもののメロディーラインは全く異なる。全体として長調ながらIVm(サブドミナントマイナー)をはじめとするシの音(vib)の音が一つの雰囲気を作りだしている。これが、ふわふわと宇宙的な浮遊感と、何とも言えない(お洒落な)切なさをつくりだしている。すっかり自身の楽曲を所属歌手の活動曲に使わなくなったパク・ジニョンだが、彼の「アジアンソウル」としての魂は、このIVmを軸とするvibの音に込められているように感じられる。Bメロから登場するF7や、サビのDb7も非常に効果的。後者は、シ(vib)の音を含んでおり、これがブルージィでありながら、宇宙的な響きをさらに増強させている。全体として洒落た内省的な雰囲気のなかに「宇宙和声」をうまく溶け込ませている良作。