ジョブ切り出しのプロセスと業務のアウトソースについて考える
久保田です。日本におけるジョブ型組織時代の新たな専門職として、業務を切り出しマネジメントする人(スプリッター)が登場しそうです。
ジョブ型組織を進めるにあたって必要なことを考えてみました。
1.ジョブ切り出しの労力:
一般的な企業では、正社員が全ての仕事を実施するかパスするかを判断しています。スプレッドやtrelloなどで記録されているケースが見受けられます。
まず、大中小関係なく、とにかく書き出して可視化をしてみます。
副産物として、実施漏れ防止はできます。
また労力を掛ければ、どんなタスクがどのくらいの速度で進められているか。どんな成果だったか。について振り返ることも出来ます。(スクラム開発プロセスが近しい)
2.アウトソース可能な箇所の切り出し:
切り出されたジョブ(スクラム開発ではプロダクトバックログと呼ばれる)をコア、ノンコア、自社に出来る・出来ないを意識して、分けます。
今のチームで実施すべきこと、そうでないことを考慮して、アウトソースなど新たな人的リソース(採用も含む)を活用して実施可能な範囲を見定めます。
3.予算を決める:
予算を決めないと、アウトソースは、経済合理性を説明できず意思決定が出来ないので。
4.ワーカー公募 :
マーケットに置いてみないと実施者が見つかるかどうかもわからないし、外注費用がわからないので、単発労働者を見つけるのであれば労力が大きい可能性がありそうです。
タレントネットワークを作るための投資として面接する。という意識が必要でしょう。
5.ワーカーのサーチ・選考 :
ダイレクトスカウトをしたり、媒体に出したり面接が必要です。
自社内にタレントネットワークを持っており、過去の業務実績があれば、面接は不要そうです。
タレントネットワークを持っていない場合でも、サーチ・選考活動と並行して、今回の案件ではマッチしなかった人についても、タレントネットワークとしてつながりを記録すると良さそうです。
6.ワーカーの管理:
品質・速度・コスト の管理をする必要があります。
ワーカーが文脈を理解し、自社のスタイルを理解できるようになると、期待値が合ってくるようになるでしょう。