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直流、交流とパスコンのお話

今回は、電子回路に大切な概念「直流」「交流」についてお話しします。こちらも確か中学校で習いましたので、回路の専門家ではなくても記憶に残っているかと思います。前半はだいぶ授業の内容と重複すると思いますがご容赦ください。

言葉の定義は以下です。

直流 ... 電圧や電流の方向や値が常に一定のもの。

交流 ... 電圧や電流が方向や値が常に変化するもの。

具体例で考えていきましょう。「直流電圧」「直流電流」を発するもので、わかりやすい例は電池です。アルカリ乾電池なら 1.5V や 9V 、小型自動車の車載用のバッテリーは 12V、スマートフォンなどのリチウムイオンバッテリーは 3.7V と 残り容量などで多少上下するものの、基本的にはプラス端子、マイナス端子間に常に同じ電圧を発生させます。ACアダプターの出力も 直流出力のものが多く、いわゆる「電源」の部分によく使われています。

また直流は「DC12V」のようにDC で表すことも多いです。これは「Direct Current(ダイレクトカレント)」の略です。

ここでアンプ修理や設計に不可欠なツール「オシロスコープ」を紹介します。電圧の変化を可視化するデバイスで最も多く使われるのがオシロスコープです。オシロスコープは縦軸が電圧、横軸が経過時間で電圧の時間変化を視覚的に表示します。オシロスコープは直接的に電圧の状態をディスプレイ上にみえるようにしてくれるので、回路設計や解析、修理をするのには不可欠なツールです。基板を見ても電圧も電流も見えませんし確認ができませんので、電子回路を扱いたいのであれば、ぜひ1台お持ちになることをお勧めいたします。

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