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クライアント対応を一新するデータ活用術:定量的視点で個別最適化

メタメンターの代表をしてます、れおなと申します。
「コーチングをもっと身近に、もっとデジタルに、もっとサイエンスに」
するため日々精進しています。

コーチやカウンセラーなどの対人支援者向け『MetaMentor CRM』をリリースするに至った想い、クライアント管理機能、共有ノート機能について綴りましたが、今回は、無料で使える目玉機能であるカルテ機能について解説をしていきます。


カルテとは?

コーチングやカウンセリングにおけるカルテって??
カルテという言葉一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

カルテとは、医療分野で使用される患者の診療記録のことを指します。患者の病歴、診察結果、治療内容、処方薬などの情報が詳細に記録されています。カルテは、医師が患者の診療を行う際に重要な参考資料となり、患者の健康状態や治療の進行状況を把握するために欠かせないものです。

ChatGPTよりカルテとは

そうです、あのカルテです。コーチやカウンセラーの人たちもカルテのようにクライアントの状態や状況を把握することをしていると思うのですが、中々それを実現するものってないんですよね。

『Metamentor CRM』のカルテってこんなイメージです。セッション毎の定性データは共有ノートに蓄積していき、定量データはカルテに蓄積していくようなイメージだと思ってもらえたらと。

超ざっくり機能説明でいうと以下の大きく2つがあります。

■ウェルビーイング診断:クライアントのウェルビーイングを測定することができる早稲田大学 大月教授(臨床心理士・公認心理師)が監修した無料の診断ツールになります。
■セッションログ:いつ、いくらで、どれぐらいのセッションを実施したかの記録を付けていくことができる機能になります。

『MetaMentor CRM』カルテ機能(リリース時は一部機能が未搭載の可能性もございますが、順次追加していきます)

対人支援における定量的視点の重要性

想像してみてください。
行きつけのレストランに通っていたとして、「XXさん、本日が10回目のご来店になりますね。いつもありがとうございます。ささやかではありますが、こちらお召し上がりください」とか言われてドリンクとか出された日には感動しちゃいませんか?

前職で営業していた時も、このお客さんとはいつから契約していて、毎月いくらぐらいもらっていて、トータルではどれくらいなんだということは常に意識をしていました。
契約期間が長いから良いとか金額が高いから良いという訳ではなく(もちろん、そのこと自体が感謝に繋がり自身の行動に熱が入ることはあります)、サービスをご利用いただいている方が感動してもらえるような体験を設計する基礎情報だと思っています。

僕の体験談的にもそうですし、クライアント管理の記事でも言及したようにハイパフォーマーな営業マンはCRMデータを活用しているということは、これからの対人支援は勘と経験だけに頼らずにいかにデータを活用していくかが求められてくるのではないでしょうか。

クライアントを包括的にみていくウェルビーイング診断

皆さんはクライアントのことどれぐらい理解していますか?

クライアントの解像度を深めるために、まず試してもらいたいのが、ウェルビーイング診断です。早稲田大学の大月教授(臨床心理士・公認心理師)に監修をいただいた、クライアントのウェルビーイングを心理的・社会的・身体的な観点から測定するツールなのですが、因子は全部で25あります。

以下に抜粋したものを共有しますが、改めてお伺いします。クライアントのことどれくらい理解できていますか?

ウェルビーイング診断の測定因子の抜粋版

もちろんクライアント理解という観点では、メタメンターのウェルビーイング診断以外にもストレングスファインダーやMBTIなどもありますので、そちらでも問題ないと思っています。ただ、いずれの場合も有償のツールが多いと思います。こちらの記事でまとめたので、よければ参考にしてください。

ということで、
コーチングで扱うテーマというのはクライアントのほんの一側面でしかありません。クライアントを一人の人間としてより包括的にみていくことでコーチやカウンセラーとしての関わり方が豊かになると思っています。

また、ウェルビーイング診断の特徴としては2期間で比較できるということです。以下の動画をご覧ください。

このように、対人支援を開始する前後でウェルビーイング診断を受けてもらうことで、対人支援によってクライアントがどのように変化したかをみていくこともできます。

例えばコーチとしてはこの辺りのクライアントデータが溜まってくると「私はメンタルマネジメントに強いコーチです」とデータの裏付けを元に話していくことができるようになるでしょう。

以下URLからウェルビーイング診断をまずは自分で受けてみるということも大事だと思います。こちらも無料ですので、ご活用ください。

さらに上級編ですが、
自分で診断を受けたので、クライアントにどうやって使っていったら良いか分からないという方に向けて解説した動画もありますの合わせてご覧いただけたらと思います。

ICFフォーマットで残すセッションログ

最後にセッションログを残せる機能です。

カルテにセッションログを記録しておくことでいつから契約していて、合計いくら頂いていて、何回セッションしたかというのが一目瞭然になります。

過去分を一括登録できるような仕組み、クライアント毎ではなく全体でのデータがダウンロードできる仕組みも順次用意していきます。

★TIPS
細かなこだわりポイントとしては、金額を0円にすることで無償の時間もカウントできるという点です。

というのもICFの資格申請の際には有償でXX時間、無償でXX時間と無償の時間もカウントして申請が可能だったからです。

特にACCを申請するような初期の場合は、コーチ同士での相互練習や友人に無償でセッションをすることも多く、その時間管理もできたらなという思いもありました。

参考までにICFが提示しているセッションログのテンプレートは以下からダウンロードできますので、良ければご覧ください。『MetaMentor CRM』ではこのフォーマットを満たすような(さらにデータ項目は多くなるかも)ダウンロードできるようにも準備しています。(リリース時点で間に合わなければごめんなさい。リリース時点に入力はもちろん間に合いますが、ダウンロードのところが間に合うかどうか、、)
https://coachingfederation.org/experience-requirements

セッションログの将来構想

入力したら便利なのは分かるんだけど、入力が手間でさ、、、

わかります!めっちゃわかります!!わざわざログインして入力するの自体が手間ですよね。

なので、次のアップデートではZOOMやGoogle カレンダーと連携してセッションURLの発行と共にセッションログが自動で記録されるような仕組みへと進化する予定です。

またアップデートが見えてきたらご共有しますので楽しみにお待ちください。

ということで、カルテ機能について共有してきましたが、もちろんこれ以外のケースも出てくると思います。

こんな方法で利用できるか?ということもディスカッションしながらご案内できますのでご希望者は是非1on1(30分)をお申し込みください。特に売り込んだりはしないのでご安心ください。

皆さんと一緒にクライアントファーストな業界にしていければと思います!

最後にプロダクトリリース時は私のSNSなどで共有しますので、僕のX @reonanをフォローいただけたら幸いです。


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