コーチングにフルベット〜学び始めて1年半でICF認定ACC取得するまで〜
どうも、メタメンターの小泉 領雄南(れおな)です。
「コーチングをもっと身近に、もっとデジタルに、もっとサイエンスに」するため日々精進しています。
近々ファーストプロダクトのβ版リリースしますよ〜🤩
(ウェルビーイング×対人支援専門家でピンときた人は連絡ください!)
さて、今日は僕が1年半かけてACCを取得するまで。特に今年1年間はコーチングにフルベットしてきたのでそのプロセスをお伝えします。
ICFとは何か、ACCとは何か
ICFとはInternational Coaching Federationの略称で国際コーチング連盟と訳されます。1995年にアメリカで設立され、2023年現在、世界163カ国、57,244人が会員として所属している世界最大規模のコーチング団体です。
日本にも支部がありICF Japanとして活動をしております。
余談ですが、僕はICF Japanの事務局もさせてもらっておりまして、日本でのコーチング普及に向けて、あらゆる側面からチャレンジしています。この辺りはテーマが尽きないのでまた後日。
さて、そのICFが認定する資格として以下3つの資格があります。その初級編がACCになるのですが、初級編といってもけっこう重たいです。
特に有償のコーチング時間が定義されているあたりです。
(実際苦戦したのは試験でした。。)
コーチングスクールの基礎編を卒業したのが、2022年の9月だったので、そこから有償クライアントをどうやって見つけていくかというのは一つの山場になります。この山場があるからこその資格の質を担保してるとも言えますね。
ICF認定取得を前提としたコーチングスクールは何が良い?
ここで少し混同しがちなのが、ICF認定資格とコーチングスクール資格です。
ICF認定資格というのは上記の通り、ICFが定めた各種要件を満たす必要がありますが、コーチングスクール資格は独自にスクールが設定した要件なので水準がバラバラです。数日で資格が取れるスクールもあれば半年以上かかるスクールもあります。この辺りは取得にあたって何を目指すのかというのによって変わってきそうなので、どれが良いというのは言えないのですが一定の品質担保がある上記のICF認定資格を取ることを前提とした場合には考慮するポイントがあります
それは、ICFが定めたLevel1〜3の認定タイプのスクールか否かです。
コーチングスクールの中にはICFが定めた水準を満たしているとLevel1(ACC資格取得に必要なパフォーマンス評価ができる)やLevel2(PCC資格取得に必要なパフォーマンス評価ができる)、Level3(MCC資格取得に必要なパフォーマンス評価ができる)という認定タイプが与えられています。
この認定タイプのスクールを選択するとICF認定資格を申請しやすいと言えると思います。それはそのスクールの資格を取る=ICFの認定資格と同等水準の資格を持っているという証になるからです。これは便宜上だけの話ではなく、実際の申請の際にスクールがLevel1 OK(ACC水準だよ)、Level2 OK(PCC水準だよ)と認定をしてくれれば、それをICFの認定申請の際に利用できます。
以下にICF Japanの公式サイトにその一覧がありますので、機会があればご覧ください。逆にここに載っていない場合は、各スクールに認定プロセスをしっかりと確認しておくことをお勧めします。
例えば、自分で申請作業をする際のしんどいところでいうと、1件のパフォーマンス評価(実践ログ提出)に関しては、日本語でセッションした録音データを逐語録にして、その上で英訳をし、ICFに提出しないといけないはずです。※くれぐれも詳細は各スクールにお問い合わせいただくようお願いします。
もちろん、ICF認定資格が全てではないので、コミュニティや集客支援など様々な比較検討ポイントからご自身にあったスクールを選択いただくのが良いと思います。
ちなみに私の激推し(ここしか知りませんので、バイアスだらけです)はLevel1、Level2の認定タイプであるMBCCというマインドフルコーチングのスクールです。
さて、そんな私ですが、資格取得までは久々の挫折経験を味わいました。
コンフォートゾーンを抜けて挫折の日々
少しだけ自己紹介をすると、去年の10月末まではGMOフィナンシャルゲート(決済×ITの領域)で営業企画の役員をしていたのですが、そこまでは順風満帆のように見られていたでしょうし、それなりのポジションだったので、それなりに発言していれば凄いと一目置かれていた。そんな状況でした。
ただ、そこからコーチングに出会い、人生の価値観が変わっていき、コーチングに人生フルベットすると決めて起業をしたのですが、全く未経験のコーチング領域だったので大苦戦です。
コーチングを終えた後のコメントや感想では「私にはコーチングは向かないみたいです」「いずれまた受けてみようと思います」とか中には「質問に冷めた」と率直なフィードバックをいただき、けっこうズタボロでした。
当たり前のことになってしまい恐縮ですが、セッションスキルを高めていくには、実践し続ける、学び続けるのサイクルを回し続けるしかないのかなというように感じています。
実践し続けるという中でも1回1回のセッションでリフレクションをして振り返ることが重要だと感じています。
出来れば録画し、出来れば録画を逐語化し、自分を客観的にみて、どんな関わりだったら良かったかを振り返るのです。
でも、想定読者の方を想像するに、知りたいのはどうやって有償100時間の実践を積み上げていったかなのかなと思いますので、どうやってきたかな〜と振り返ってみます。
ちなみに2023/12/27にちょうど200時間となりました。有償でのセッションは今年からだったので1年で200時間というイメージですかね。
最初の100時間の作り方とその後の100時間
今年から初めて100時間到達時点(23/8)でのクライアントの流入経路でいうとこんな感じでした。
プラットフォーム経由でのセッション
プラットフォームというのはmentoやZappas、Mypeconあたりが思いつきますが、もっとあると思います。ただ、ある程度集客をしてくれるプラットフォームの場合は、そもそもの登録にACCが要件になっていたりします。
なので、実践を積み上げたいけど登録させてもらえないという課題があります。もちろん中には登録をさせてくれるプラットフォームもあるので、そういうところは最大限に活用すべきです。
ただ、そんなに数も多くないので他にも探さないと難しいと思います。そこで僕がやったのは特定のサービス群にコーチングを付加しているようなものを探すということをしました。(一番したのは心理士向けですが参考までに載せてます)
このようなサービスだとACCのような高い水準が要件になっていないケースが往々にしてあります。なのでポイントはビジネスキャリアや社会人になってどのような経験をしていたのか、なぜそのサービスのコーチをしたいのかという、いわゆる一般的な面接対策をして望めばコーチとして登録できる可能性があるのです。
ただ、公にコーチを募集していない可能性が高いので、その場合は問合せして「コーチやらせてくださぁあああーい!」って伝えてみると何か反応があるかもしれません。
実際に僕がやったのは一番上のStudyshipのみですが、正直めちゃくちゃ良かったです。コーチング実践を積めるのはもちろんですが、コーチングだけで意識変容や行動変容を行う難しさも体感できましたし、「試験に合格する」「TOEIC XX点」などの明確な目標に向けて進めていくのでコーチングの結果や価値にもシビアです。また、StudyshipならではのStudysheetというコーチング時間外の行動もログ化しているので、クライアントの変化を捕まえやすいというところも良さでした。
SNS経由でのセッション
SNSといってもいくつかありますが、やったことはnote書く(コーチングに関してやクライアントインタビュー結果など)Twitter(X)頑張るってことだったのですが、Twitter(X)は結果そんなに頑張れずでした。
ただ、試しにTwitter(X)広告を1万円でやってみたら11.5万Impでそこ経由で無料セッションのお問い合わせいただいた方が10名ほどいらっしゃったので(その中には今でもご縁が続いてる方もいらっしゃいます)費用対効果そんなに悪くないかなと思っていたんですよね。
まぁ、ここ単体で見ていたらそうだったんですけど、次に同じ費用で投資したら今度はImpが2.5万ぐらいしかでなかったので、ちょっと流入が安定しないかもっていうのと、広告を通じて申し込んでくるクライアントと相性がそこまで良くないケースもあるというので、基本的には辞めようということで辞めちゃいました。以下が実際のTwitterの広告運用画面です。
また、SNSというジャンルとは少し違いますが、ICF Japanが運営しているコーチ向けのSlackコミュニティでは相互コーチングセッション相手を探すことができるので、そこで鍛錬することもできるかなと思います。
(コーチ同士の相互コーチングも適切に契約書や同意書を交わせばICFの定める有償コーチングにカウントすることができるので。)
紹介経由でのセッション
最後に紹介ですが、ここは既存クライアントからの紹介や知人・友人の流入カテゴリになります。
実は、自分の価値観から、知人友人にセッションさせてくれーって自分からは全く言えませんでした。それだったら広告費払ってでも新規見つけるわって発想になっていました。もちろん、向こうからご連絡をいただければ実施させていただくのですが、どうしてもコーチングを売り込むことで信頼を毀損してしまうかもしれないと考えてしまいました。
これはバイアスなので、実際はそんなこと無い可能性も十分に高いと認知はしているのですが、結局手が出ませんでしたね。
ただ、人によっては、知人・友人にお願いしたり紹介してもらったりする方が肌に合っている方もいらっしゃると思いますので、あくまでも僕の初期ケースとして眺めてもらえたらと思います。
さて、このようなカテゴリで100時間セッションは達成したのですが、そこから先の100時間はけっこう変化があったので補足しておきます。
その後の100時間
実は後半10月頃より大きめの紹介を立て続けにいただくことになり、ボリュームがごそっと変わりました。
まずは8ヶ月で100時間だったのが、4ヶ月で100時間になったということで、1ヶ月あたりのセッション数が増えてきましたね。
その結果、プラットフォーム経由やSNS経由での集客を制限するようになり、内訳としては以下になりました。
大きめの紹介をいただけたのは完全に運ではありますが、運は動くところにやってくるというようにnoteやFacebookでの発信、ICF Japanでの運営委員活動、とにかく人と出会うような行動が実を結んだのかもしれないなと思っています。
個人的には広告とかの再現性の比較的高い仕組みより、再現性はないけど動くことで確かに、そこには何かあるという偶然性の中にある出会いという方が好きだなと思っています。
ICF ACCの認定試験について
さて、100時間終えたので、残りは筆記試験です。
これにも苦戦しました。結論、1回落ちて2回目で受かりましたけど、完全にマグレだと思ってます。
どんな試験か?サンプル問題がICFのサイトにあるので、Deeplした上で一部を引用してみます。
ここから最善の行動と最悪の行動を選択するのですが、
けっこうどの選択肢も絶妙にあってそうだし、間違ってそうでは無いでしょうか?正解は以下なのですが、これを3時間150問程度で微妙に変な翻訳がされた日本語を見ながらやるのは涙目になります。
なぜそうなるのかの解説については今回は割愛しますので、ご興味ある人は良かったら以下のYoutubeを覗いてみてくださいね。他の人もnoteにまとめてたりしますが、何かあればお問い合わせください。出来る限り力になりたいなと思いますので。
ここまでやってようやくACCの資格を取得することができるようになるのでけっこう頑張りました。
どうやってクライアント管理しているか
これだけセッション数が増えたりクライアントが増えてくると、あれ、この人ってこのテーマの人だっけ?あれ、支払い完了したっけ?メモは送った、、??というのがどうしても出てきてしまいます。
今、僕はNotionでクライアント管理、スケジュール調整はEassy、履歴管理(今回のような流入やクライアント属性とか)や導入アセスメントはスプレッドシート、決済はStripeを使ってますが、正直かなり煩雑で手間です。
そこで、コーチの人たちの効果が見える化できたり(Before/Afterでのクライアントのウェルビーイング数値の変化)、上記のような業務が効率化できるようなプロダクト作りを進めています。
ご興味持っていただけた方いらっしゃれば是非一度お話ししましょう〜!
今後について
実は嬉しいことに、MBCCの応用コースを修了する際の試験で、無事に合格をいただきなんとLevel2(PCC水準)のパフォーマンス評価をいただきました。(これは本当に嬉しい)
なので、2024年には300時間と試験を突破しPCC取得できるように頑張りたいなと思っております。
現在は価格帯系を変更し、体験セッションが有料となっておりますが以下フォームでクライアントさんの新規 受付しておりますので良ければお申し込みください。
※ 体験セッション(税込):3,000円/回(60分〜90分)単発セッション(税込):16,500円/回(60分)
継続セッション(税込):13,200円/回(60分)※月1回以上 計3回以上ご利用が前提
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