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社会起業家へのコーチングってどんなの?

2023年1月に社会起業家向けにコーチングを提供しているhal株式会社にコーチとしてJoinさせていただきました。⇩⇩サービス概要はこちら⇩⇩

社会起業家(Social Entrepreneur)へのコーチングなのでSocial Coachingって言ってるのですが、個人的な解釈では動詞として利用する時は「Social Coaching」と表現して、Social Coachingを提供する団体側を指す場合は「ソシャコ」って言ったりしているのかなと思ってます。たぶん。。

そんなソシャコが1周年を迎えるので自分の想いを綴っていきます!
お題は「Social Coachingが私にもたらせたインパクトは?」ということなのですが、身内話にならないように以下読者を想定しながら言及できたらいいなと思います。

🙋‍♂️想定読者🙋‍♀️
・Social Coachingの価値について知りたい社会起業家
・ソシャコってどんな団体か知りたいコーチ


Social Coachingが私にもたらせたインパクトは何か?

想定読者がどのようなパターンだとしても、
「小泉が参加してるソシャコって一体何なんだ?」
「Social Coachingって通常のコーチングと何が違うの?」
というように、外から観測できるソシャコのやっていることもさることながら、奥深くに隠れている文脈や背景が知りたいのかなと思ってます。

まずは外から観測できることとして

ソシャコのサイトを見てみると「社会起業家特化型コーチングサービス」と記載がありますね。社会起業家って何だろ。分かりそうで分からないワードなので、調べてみると以下のような説明がありますね。

社会起業家とは、ビジネスを通して社会問題の解決を目指す起業家のこと。 寄付金などの外部資金に頼らずに事業利益を上げることで、継続して事業活動に取り組むことを目的としています

どんな会社や事業があるのかをザッとみてみるとこんなところですかね。

●無担保少額融資を取扱い、農村部の貧困層の自立を支援:グラミンバンク
●「モノづくり」を通じて途上国の可能性を世界中に発信:マザーハウス
●日本の子ども・子育て領域の課題を解決:フローレンス

なるほど、社会起業家の向き合っている課題ってかなりデカいんですね。

一方の社会起業家を支援するソシャコのサイトに目を向けてみるとどんなことが書いてあるかというと、社会起業家のこんな課題を解決するって記載があります。
 ●課題解決とマネタイズの両立に苦心している
 ●事業展開に伴って組織づくり・リーダーシップに課題感がある
 ●メンバーはいるが「自分は最終的に独りだ」と感じる

なるほど!課題がデカいからこそ、マネタイズまでに時間がかかってしまうとか、想いが強いからこそ孤独を感じてしまうとか、孤独を感じるから自分に実力がないと感じてしまうというような構造なのかなと。

そうすると、そんなデカい課題に向き合っている社会起業家にはコーチのような相棒が必要そうだというのが見えてきますね!

でも、実際どうなのか?そんな課題にコーチングって機能するの?効果あるの?っていう疑問が出てくると思うので、サービス開始から1年を終えたタイミングもありソシャコさんで社会起業家さん達にインタビューをしてみたいなのですが、以下の結果がでてます!!(ここでは内容について割愛)
⇩⇩この記事は要チェック👀⇩⇩

少ない経験ですが、実際にやってみて

表紙にも書いてあるように、実際にやってみると想像の100倍楽しいです!何が楽しいのかというと、シンプルに自分の得たいものに沿っているから楽しんだなと思ってます。(結論、全部達成できました)

僕がソシャコへの参画で得たかったこと
 ①企業規模問わずとにかくエグゼクティブ層へのコーチングを経験したい
 ②社会課題に間接的に寄与したい
+③自分の力が発揮できる場所が欲しい:領域は違えど同じ起業家目線で
会話ができる(TAM/SAM/SOMって言っても通じる。人の名前じゃないよ)

僕もそうですが、起業家は常に不安を抱えているんですよね。社会起業家はもっと不安を抱えているかもしれません。そもそも比較するべきものでもないかもしれません。

でも、実際にコーチングをしていると、感覚としては資金調達にしろPMFするにしろ難易度が高い印象があります。(それが直接のテーマにはなることは少ないので、あくまでもセッション全体から僕が感じ取った印象です)

もう少し言語化すると、起業家の取りうる選択肢が世の中から見た「社会」というイメージに制限される気がしています。

実現したい未来があって具体的な課題を解決しに掛かると思いますが、
一般的な起業の場合にはPMFしなければピボットすると思います。
ただし、社会起業家の場合はピボットの選択肢が「社会」の課題になっているかという問いに向き合わなければいけなかったり(いけないと思い込んでしまったり)

さらには資金がショートしそうなタイミングで、経営者としてはお金の儲かる事業にリソースを振り向けたいところを、「社会」起業家的には実現したい未来から考えなければいけないのではないかと考えたり、
他にも「社会」のためだから儲けてはいけないというような一般消費者の固定概念もあるかもしれません。

やりたいこと(want)で起業したのに、いつのまにか闘っているのはすべきこと(must)になっていたりするのかなと。

実際にコーチングをしている中で悩まれている起業家は、この「社会」と自分のやりたいこととの交点を見出し続けられずにいるのかなと感じました。
これは一般的な起業家よりも悩みが深い気がしています。

デカい課題だからこそ、しっかりと寄り添えるコーチが必要

「社会」とも「自分」とも向き合わないといけない社会起業家だからこそ、心細くなった時に背中を押してもらえたり、見えていない道を示してくれたりするコーチの存在が必要なのだと思います。
そして、それは事情をとことん理解してくれるコーチでないといけません。

具体的なコーチングセッションのプロセスとしては通常のコーチングと大きくは変わりません(少なくとも僕は。他のコーチは違うかもしれませんのでご承知おきください)

ただ、ソシャコのコーチ陣はこの起業家の置かれている立場や環境に想いを馳せることができる人たちで構成されていると強く強く感じます。
そして、それこそがこのソシャコ最大の強みだとも感じます。
是非、他コーチのnoteも覗いてみてください。けっこう色が出てると思いますよ。

当たり前なようですが、ではなぜ、この寄り添えるコーチというのが重要なのか?というと。

実は、コーチングの成功要因とは何かを調査したデータによると「コーチ(とクライアント)との関係性」が全体の30%を占めてるんですよね。
そして、モデルやテクニックは15%なんですよ。
ソシャコってどんなコーチングするの??ってモデルやテクニックを期待した人たちへ、すみません。たぶんそんなに変わらないです。(度々ですが、少なくとも僕は)

それよりも社会起業家の皆様としっかりと関係構築可能な経験や受容性をもっているコーチ陣が大事なのだと思います。

更に深いところに思考を巡らせてみると

さぁさぁ、ここまでで社会起業家にとってなぜソシャコは価値があるのか、みたいなところを書いてみましたけど、でもソシャコはどうやってこんなに素晴らしいコーチを集めることができているのかっていう話ですよね。

ここが最大のミソであり、ソシャコが僕にもたらせたインパクトでもあるのですが、ソシャコは

良いやつが多い。
もっとそれっぽく言うとGiverで構成されている団体だと感じました。
だからこそ、GiverがGiverを呼んでくるような構造になってるのかなと。
(そういう意味でソシャコ1期生のGiver力ってのが大きいと思います)

Giverについてはアメリカの心理学者の権威アダム・グラントさんの本に詳細載ってるので是非ご覧いただければと思いますが、ソシャコはGiverで構成されているから、自分もGiveしたい!しなきゃ!ってなるんですよね。

Giverってよく分からない。いったい何をしてるんだよ。って話なんですけど、ほんの一例をご紹介しますね。
例えば、こんな素晴らしいコンテンツの自主的勉強会が開催されたり、

あるコーチを囲んで、その人について徹底的に質問攻めにする会を開いたり

自分のクライアントさんを応援していたり

相互に練習会したり、リトリート合宿したりとか、とかとかとか!!!
1人のコミュニティマネージャーが力技で引っ張ってるんじゃないんです。自然に行われているんです。(すごっ)

僕がそうだったんですけど、独立したコーチって、けっこう不安なんですよね。でも、ここにいると色んな人がGiveしてGiveしてGiveしてっていう温かい雰囲気があるので、「ここに居てもいいのかな」という心地よい感情にさせてくれます。
このコミュニティの力があるからこそ、デカい課題に立ち向かう社会起業家を支えることができているのかなと思いました!

ということでお題へのご回答はソシャコが僕にもたらせたインパクトは
「ここに居てもいいよっていう居場所とパワー」をもらえたことかなと。

どうでしょうか?
あまり表には出てこないソシャコの内面も見えましたか?
ではでは、ここまでお付き合いありがとうございました!

最後に

ここで第4期のコーチの募集をしています。
ご興味持ってくださった方、是非ご覧ください〜😊


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