選ばれるコーチ・カウンセラーになるために:セッションの言語化がもたらす影響
メタメンターの代表をしてます、れおなと申します。
「コーチングをもっと身近に、もっとデジタルに、もっとサイエンスに」
するため日々精進しています。
コーチやカウンセラーなどの対人支援者向け『MetaMentor CRM』をリリースするに至った想い、クライアント管理機能について綴りましたが、今回は、個人利用においては唯一の有料機能である共有ノート機能について解説をしていきます。
共有ノートとは
共有ノートとは文字通り、クライアントとセッション情報を共有できるノート(メモ)です。
共有ノートによって1回1回のセッションをしっかりと言語化していくことが、コーチとしての実力アップにも繋がりますし、クライアントとの関係性向上にも繋がると考えています。
なぜセッション内容の言語化が必要なのか?
大きくは2つあると思っています。
一つ目はシンプルに人は忘れる生き物だからです。
自分がコーチングを受けている時もそうですし、コーチとしてセッションをしている時も時間が開けば開くほど忘れていってしまう実感があります。
あれ、めっちゃ良い話したんだけどなんだっけ?ってありませんか?
有名なエビングハウスの忘却曲線に基づいて考えるとセッションから20分後には42%の内容は忘れてしまっているのです。
中には、忘れるようなことだったのであれば、コーチング自体に課題があるというような見方もあるでしょう。
ただ、本当にそうでしょうか。
僕はクライアントが本当に大事にしている価値観や信条というのは普段色々なものに隠れてしまっていて、表に出てきたとしても気を抜くと簡単にまた隠れてしまう性質があると思っています。イメージとしては大事に大事に育てていかないとすぐに消えてしまう焚き火の種火のようなものではないでしょうか。(この辺りは人の恒常性(ホメオスタシス)と呼ばれるような体内の状態を一定に保つように働く機能からも説明ができると考えています。)
そんな儚い種火ですが、セッションでもし見つけたら、しっかりとそこに意識を向けて言語化していくのが大事だと思っています。
その際も、この言葉かな?この言葉かな?と一つずつフィットを確かめていくようなプロセスを経て言語化していきますが、音声だけでなく文字としても残していくことが重要です。
ここから二つ目にも繋がっていくのですが、Being(在り方)も大事だけど現実を前に進めるにはDoing(行動)も大事だよねという話です。
僕は比較的Doingが強めな社会人だったのですが、コーチングによってBeingの大事さや魅力に惹かれてBeing重視にシフトしていきました。ただ、最近はやっぱりDoingも大事じゃんとDoing2週目な状態になっています。(なんのこっちゃ)
Doing強めになった背景でいうと前職で決済サービスのPMをしていた時です。何か物事を前に進めたいときは本当に当たり前のことですが、MTGでの内容を議事録としてまとめ、次回までのTODOと役割分担を明確にしないと全くと言っていいほど進みません。本当に進まないんです。他にも目的や目標などもコンセンサスを取る必要もありますし、めちゃくちゃ考慮すべきポイントはあります。
ただ、いずれの場合にも大事なのは言語化(文章化)・構造化です。
この言語化(文章化)・構造化はコーチングにおいても通じるところが多くあると感じています。
目標や価値観を言語化(文章化)・構造化できたクライアントは自然と自走していきますし、できないクライアントは同じところをぐるぐる回ってしまっていたりします。
実はこの辺りが僕がコーチとして選ばれている理由だったりでもあります。(特に経営者やリーダーから)
言語化は自分のためでもある。大事なリフレクション学習
僕の場合はどのように言語化しているかというと、まずはリアルタイムにPCでメモをとっています。
メモの取り方としてはキーワードだけで取っている時もあれば文章で話していた言葉をそのままメモする時もあります。今はキーワードのみというのはかなり減りました。理由はシンプルで僕自身がキーワードだけだとその時の思考や感情を思い出しきれないというのが大きいです。
ここは好みが分かれると思いますので、(書いてると話に集中できないとかもあると思いますので)ご自身でしっくりくる方法を探してみてください。
リアルタイムにメモをした上で、クライアントに共有する前に見直しをします。文意として通じるかどうかや誤字脱字もみますが、
この見直し作業の中で自身のコーチとしてのリフレクションもしています。
リフレクションは超超超大事だと思ってますが、そもそもリフレクションとは何なのかというと、以下に概念の説明があります。
セッションのメモを見返す中で自身のコーチとしての関わり方の課題や良かった点を振り返るのですが、漠然と振り返る(「最初のゴール設定できないまま、進めちゃったな〜」とか「ここの質問で少し雰囲気変わっていたな」とか「自分がリードしすぎていなかったかな」とか)ことも良いですし、大半はそのような振り返りに留まるのですが、おすすめはICFのコア・コンピテンシーに沿った振り返りです。
なのでセッションメモを取り、共有するということはクライアントにとっての自走装置であり、コーチにとっての学習装置なんですよね。
共有ノート機能の使い方
そうです。ここで出番になるのが『MetaMentor CRM』の共有ノート機能です。
ぶっちゃけメモとって共有できればGoogle Docsでもメールの文面ベタ打ちでも、Notionでも何でも良いと思ってますが、コーチやカウンセラー専用のオールインワンツールとして作っていくので、将来的には生成AIとかとも活用しながら、もっと手軽にできるようにしていきたいなと思ってますので乞うご期待ください。
脱線しましたが、『MetaMentor CRM』の共有ノート機能はどうやって使えば良いのか?
やり方はシンプルで対象となるクライアントを選択し(詳細はクライアント管理機能の紹介をご覧いただくと良いかと)、「共有ノート」タブからメモを記載していくだけです。(右下の鉛筆マークから書いていきます)大事な情報はピン留めすることで常に目立たせることもできます。
書き込みはWYSIWYG(ウィジウィグ)機能を搭載しているので、単なるメッセンジャーでは表現できない文章も表現可能ですし、共有範囲を自分だけに設定したり、クライアントに共有したりもできるので先ほどのコーチとしてのリフレクションで利用することも、セッションメモとして利用することもできます。予約投稿や下書きもできるので、クライアントの生活リズムに合わせて投稿ができます。
こちらの共有ノート機能ですが、有料プランで利用いただけるのですが、今のところは是非お試しいただきたので、2名のクライアントまでは無料の範囲でご利用いただけます!
もちろん共有ノートというぐらいなので、クライアント側が記載したノートも共有されますので、コーチになかった視点をクライアントからもらうのも大事ですよね。
以上が共有ノートに関するご説明でした。お付き合いありがとうございました。
ということで、共有ノート機能について共有してきましたが、もちろんこれ以外のケースも出てくると思います。
こんな方法で利用できるか?ということもディスカッションしながらご案内できますのでご希望者は是非1on1(30分)をお申し込みください。特に売り込んだりはしないのでご安心ください。
そして、最後に少しだけ余談を。
この共有ノートですが、クライアントとの関係性を深める上でもコーチとしてのスキルアップにとっても大事だと思っているのですが、とにかくしんどいんです。最初はやっていたコーチも忙しくなるにつれて段々とやらなくなっていく人も見たことがあります。コーチとしてのスキルが上がると、コーチがわざわざメモを取らなくても継続してもらえるようになっていくのでコーチとしては当たり前のことなのかもしれません。
ただ、セッションメモを言語化(・文章化)することは無形の商材を売っているコーチング業界が発展していくためにはめちゃくちゃ大事だと思っています。そうしないといつまで経っても「コーチング 怪しい」という検索キーワードが上位に来たままになってしまうでしょう。
コーチングの何が良かったのかを言語化していくためにも1回ずつのセッションを言語化していくコーチが増えていくことを願っております。
最後にプロダクトリリース時は私のSNSなどで共有しますので、僕のX @reonanをフォローいただけたら幸いです。
ーーー追記ーーー
リリースしました!是非ご利用ください!