10/29 陰陽混濁リスニング、自意識強め【日記】
「聖なる海とサンシャイン」のイントロの感情溢れるギターが好きだ。プレイリストのシャッフルで音楽を聴いている時に、この曲が来ると、立ち上がりの歪んだ音で一気に情緒が世界観に引き込まれる感覚がある。イエモンの曲は、単純にポジティブ一辺倒でも、ただ暗く俯いているだけでもない独特な感じがして好きだ。曲をランダムに聞き流している時でも、心を持っていかれる。
なんとなく気分にそぐわないから、プレイリストのシャッフルボタンをポチポチしている時にちょうど聴きたい曲が流れてくれると、なんだか当たりを引いたようで嬉しい。
ギターサウンドの素晴らしさで言うと、シャイニーカラーズの「リフレクトサイン」も大好きだ。心臓を打つように走り続けるドラムと激しくて不安定なギター、特に間奏のソロは本当に美しい。
この曲は、シーズがデビューする前のシャニマスのアイドル23人を3つのチームにシャッフルして歌われたもので、Team.Lunaが担当したものだ。
モチーフは月。
自らだけでは輝けない、満ち欠けや裏表で姿が全く違う、地球に見せるのは片方だけ、といった要素にアイドルの二面性や心に影を落とすコンプレックス、拭いきれないネガティブ性などがよく表されていると思う。そして、このような自分を乗り越えようとする力強さ、陰鬱さや卑屈さからこそ生まれてくる輝き、儚さがあると思う。
そういったある種の矛盾や逆説的な応援、雄大さみたいなものに強く惹かれる節がある。フレーズを見てみても、ストレートに明るい言葉や励ましは少ないのだけれど、すごく勇気を貰える。ちゃんと自分を強く持たないと他人様の役には立てないよなぁ、と思わせてくれる。(制作側の人の思いは置いておいて)
他2つのチームと比べて、古典的なアイドルのイメージとちょっと違う歌詞と曲調でとてもお気に入りだ。もちろん、StellaとSolも大好きだけれど。
やっぱり、眩しすぎる言葉やフィルターを通さない情熱はあまり得意ではないから、正と負、陰と陽が入り混じったうえで、気分を上げてくれる曲が好きだ。結束バンドの曲もそうだし、ボーカロイドでもそういうジャンルのものが好きだ。感性が思春期のままで止まっているのかもしれない。
2、3年前まではそれがちょっと恥ずかしくもあったけれど、最近は、恥ずかしいのも承知でやっていくしかないのかもと思っている。
誤解して欲しくないのは、これまで挙げた作品に対して恥という感情を向けているのではなく、メインストリームからちょっと外れたものを好きでいることで、変わり者になった気でいる、私の過剰な自意識が恥ずかしいと思っていることだ。自分で読んでも面倒くさい奴だな、これ。
最後まで読んでくれた人ありがとう。
2024/10/29