10/26 何でもすぐ忘れるから【日記】
人生で覚えていられないことが多すぎる。毎日様々な出来事があって、見たこと聞いたこと、食べたものなど山ほどあるのにすぐに忘れる。
今日あった出来事すら夜になると思い出さないと意識に出てこない。6時間ぐらい前のことなのに随分前に感じる。
今日はシャニソンのテクニカルレートを更新できたことがとても嬉しかったのだけれど、今振り返るまでは本当に意識から消えていた。休日なのに特に何もしていないなぁとぼんやり思っていたけれど、昼間にたくさんゲームをしていたことを忘れていた。
過去1週間を振り返っても覚えていないことだらけで驚く。外食にいったことや買い物、講義などマジで記憶にない。写真やテキストが残されていなかったら思い出せないと思う。
時間感覚も曖昧で、1週間前のことをもっと昔に感じたりする。もっと言えば、自分の体験だったという認識すら薄れて過去の自分が他人に思えることもある。昔と今の自分に連続性が感じられないことについてはよく考えていて、現時点での自分しか存在しないように感じる。世界5分前仮説に近い感覚だ。
今覚えている人生の記憶や思い出の実時間を合計しても多分2年間ぐらいにしかならないと思う。
22年間の人生のうち、自意識が明確に現れたのが3~5歳ぐらいだと思うから、18年間は意思をもって生活していたはずなのになんとも少ない。
人間の思考能力や記憶能力をコンピューターの性能で例えると、CPUやRAMの性能はとても良いけれど、ストレージの読み出しスピードは遅いと思う。ストレージの容量はかなり多いけれど、そこから実際に思案したり、味わったりするために意識のあるところまで引っ張ってくることが苦手なように感じる。少なくとも私はそうだ。
だから、すぐに持ってこられるような外部ストレージが要ると思う。文章や写真、映像、音楽、味や匂いがこれにあたると思う。このようなものが相当量の記憶媒体となると同時に、脳の記憶のタグやフックとなって、より詳細な意識や感覚を引き戻してくれると思う。プルースト効果みたいにちゃんと体系化されたものあるし。
思春期の時は、刹那的に過ごすのがかっこいいと思って写真や映像に残すことはなんとなくダサく思っていた。けれど、今はとにかく形にして残しておいた方がいいと思う。たしかに体一つで感じるべきものや場面もあると思うけれど、どんなに素晴らしい体験でも絶対忘れて思い出せなくなるから、何かしらの形にして残しておくべきだと思う。
幸い、今はデジタルデータならすごく簡単に残せるからラッキーだ。いつか意識そのものをフォーマットとして残せるようになったりして。
最後まで読んでくれた人ありがとう。
2024/10/26