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音ゲーの断片帳 #6 『生命性シンドローム』に恋してしまったかもしれん

また1つ、ガチで好きな楽曲に出会ったのかもしれない。

『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』こと「プロセカ」に書き下ろされた、かめりあ氏の楽曲だ。

プロセカのジャケット。MV見た後だとかわいいもんだと気づく

正直、プロセカで初見でやった時はそんなに深く刺さらなかったのだが(MASTERまでしかやってないせいか?)、昨日MV見た時になぜかキュンと来てしまった。最後まで目が離せない4分間、段々壊れていく画面、そして俺が主導権なんだよと流れ続けるガヤガヤ音。グリッチ系もここまで来たか。もっと壊れてるホラー系のなんかは結構あるけど、(そんなに詳しくないけど)1つの完成形が出来たんじゃないかなとか思うくらいに良い。

自分はスピードコア的なものが結構好きなのだが(m1dy氏とか)、アレは「非秩序の集合体一歩手前の、もはや脳を焼くのみに特化したナニカ」に近い。一方、これは何というか、「理性をギリギリ一歩手前で保ったまんま、無秩序をあらゆる場面でドワアアァァっとぶちまけてる」といった感じだろうか。カオス極まってるはずなんだけど、実はメインメロディが(比較的)あっさり目にしてるお陰で意外と鼻歌が出来る。土台がしっかりしてるから、どんだけキックが暴れても意外となんとかなっている。(それにしても大分ギリギリ一歩手前まで攻めたな~と思うが)

このサイケ感がホントにたまらないのである(動画より)

後は初音ミクのボイス。所々で歪みが効いていてコレが結構クセになる。イントロのメロディやBメロ前半の歌ってるところがサイケ感がにじみ出ていて尚良い。狂ってる演出も相まって好きだ。

音ゲーに収録されているかめりあ氏の曲で言えば『Dyscontrolled Galaxy』『SCREW // owo // SCREW』なんかがあるが、『生命性シンドロウム』を聴いた後だと「あれ?キックが結構理論的」とか不可解な現象に陥る。「いやそんなわけないだろ…」と思い1番サビを聴く。あっ、後ろの暴れピアノのせいか……そしてサビが終わった後の2番までの間奏部分を改めて聴く…やっぱり壊れ寸前じゃねーか! あまりにもメリハリの良さにまた困惑する。なんだこれは。

…現在のクソみたいな考察能力の自分にはこれ以上は無理だ。あれこれ1時間30分以上コレと格闘しているが、聴けば聴くほどサッパリ分からんの一言を書いた紙をクシャクシャに丸めてダストシュートしたくなるくらい投げ出したくなる。いやなんだこの比喩はってくらい混乱している。

でもそれでいいのかもしれない。結局「恋」というのは不可解なものなのだから、好きになってしまったものは仕方ない。好きに理由が無くたって成り立つ時はあるんだよ。
もうしばらくはこの曲のカオスと戯れることにしよう。もしかしたら長い付き合いになるかもしれない。

このナンセンス感に付き合う自分の滑稽さが、より身に染みていく(上同様)

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