疑問が持つ可能性
不気味なくらいに静かな夜。
いわゆる嵐の前の静けさってやつですかね。
台風に対する備えをしたのは人生で初めてです。
東京っていつも大した事ないじゃないですか。
いや、まぁいいことなんですけどね。
不思議ですよね。
それこそこの前の台風15号なんて
すぐ隣の千葉県に物凄い爪痕を残しました。
すぐ隣の東京は大した被害も出ていないのに。
首都ってそういう風にできている、というか
そういう場所に人が集まって首都と呼ばれる。
普段考えもしない当然のことに疑問を向けると
歴史や自然、人の意思が隠れていたりする。
なんか面白いですよね。
どんなことに対しても、疑問を持つ。
最近自分が気をつけていることです。
当たり前のことを当たり前と思うのは
簡単なこと。だって当たり前なんだから。
でもそれって思考停止してると思うんです。
よくアイディアマンとか言われてる人いますよね?
よくそんな事思いつくねって言われてる人。
別に急に何も無い所から、面白いアイディアを
思いつくわけじゃないと思うんです。
色んなことに対する疑問。それによって
蓄積された経験や事実、それらの量が
ハンパない人たちがアイディアマンと呼ばれる人。
要するに普段どれだけアンテナを張って
色んなことに目を向け、耳を傾けているか。
多分写真でも同じ。
常に疑問を持ち続け、どうしたらこんな写真が
撮れるようになるかを考え続ける。
きっと疑問を持ち続ける事で可能性が広がる。
例えば写真の構図。
この写真はどんなレンズを使っているのか。
どこからどうやって撮っているのか。
アングルは?被写体との距離は?
構図っていうポイントだけでもこれだけの
疑問が出てきます。
当たり前のことかもしれませんが
ここで疑問を持てるかどうかが、
さっきのアイディアマンになれるかどうか。
人は大人になると疑問を抱かなくなります。
知識が増えて、様々なことを経験して
物事に対して慣れるからです。
もちろん慣れって良いことなんですが、
必ずしも良いことばかりとは限りません。
慣れることによって当たり前のことは
当たり前のことで処理されてしまうからです。
子供の頃って何事にも興味があって、
どんなことにでも「なんで?」ていう
疑問を抱いていたと思います。
そんな子供のような好奇心をいつまでも
忘れない大人でありたい。
でもカメラを始めて写真を見るようになって、
少しだけそんな好奇心を思い出すことが
できたような気がするんです。
たまにぼーっと歩きながら
「どうして空は青いんだろう」とか
「なんで昼間はこんなに明るいんだろう」とか
そんなことを考えたりしてます。
だから僕は写真が好きです。
さて、書き出したのは昨日の夜だったけど
気付いたら寝てました。
冒頭で不気味なくらいに静かな夜なんて
書いてますが、既に静けさは消え去りましたね。
屋根を打つ雨音が激しさを増してきました。
皆さんもお気を付けください。
何事もなく皆さんにまた会えますように。
ではでは。