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WACATE 2024 冬に参加しました 🌱
こんにちは、QAエンジニアのReo(いもむし)です。
12月14日、15日の2日間に渡って開催された「WACATE 2024 冬」に参加してきました。「アウトプットするまでがWACATE」ということで、ゆるく参加レポートを作ってみました!!
WACATEとは 🌱
今回参加したWACATEは、「若手でテストに興味がある者」を対象としたワークショップ形式で行われるイベントです。
年2回、”夏"と"冬"に開催されており、今回参加した冬のWACATEは、テストに関するテーマを「広く」扱うことをコンセプトにしています。
特に今回は、「初めてのリスクベースドテスト」と「品質管理の歴史学」を楽しみに参加しました。
WACATEに参加してみて 💪
「WACATE 2024 冬」はどうだった?
まず「WACATE 2024 冬」に参加することができて、とても良かったと感じています。理由は大きく2点:
・外部に知り合いやつながりを増やすことができた点。
・自分自身のテストに関する知見を広げれた点。
前回開催の「WACATE 2024 夏」に参加していて、WACATEは学びのあるイベントだというのは、以前から知っていました。
とはいいつつ、宿泊を伴うイベントということもあり、募集締め切りの1週間まで参加を迷っていました。
ただ「やっぱりセッション面白そうだな…」とか「社外のQAエンジニアの取り組みを知りたい…」という気持ちがあり、躊躇に躊躇を重ねて参加を決めました。
参加してみて感じたこと
参加してみると、やはりWACATE。自分と年齢が近い方も多いなという印象でした。参加者同士の共通点として、テスト(もしくは品質管理)に興味があり、比較的すぐに打ち解けることができました。
最初のワークショップが終わる頃には、緊張モードもだいぶ解け、グループワーク以外にも、様々な方々と交流することができました。
振り返ると休憩時間までもざっくばらんにお話しできて有意義だったなと感じます。特に、自由参加の夜の分科会では、より深く語りたいテーマで議論をすることで色々と学びを得ることができました。
分科会では、以下のテーマに分かれて議論を行いました。
・テスト以外の品質保証活動、どんなことしてますか?
・学んだテストの色々なことをどうやって現場で生かせるようにするか?
・過去に見つけた不具合やその発見方法について
・1日目の疑問解消会
・勉強会、初心者の会
初めに参加した「勉強会、初心者の会」では「わかる!!」とか「なるほど…」などと共感することが多くあり、「自分と同じような悩みや疑問を方も多くいるんだなぁ」という気づきを得ることができました。やはりテーマを絞ってわいわい議論していくのは楽しいですね。
他にもいくつかのテーマにも参加し、テーマの中でより深いテーマに派生することがありました。例えば、「テストアーキテクチャについて」、「学んだことをアウトプットするには?」、「ユーザビリティテストの観点」などなど、より自分の興味領域に近い話ができたなと感じます。また、それぞれの会社で使用しているテストツールや技術について情報交換を行うなどすることができました。
ワークショップや招待講演について 🗒️
ワークショップ
それぞれのワークショップやセッションでは、自分自身の実務にもすぐに活かせそうなヒントが詰まっていました。
例えば、「初めてのリスクベースドテスト」のセッション。
これまで、リスクの優先順位を付ける際に、明確な指標を用いて判断できていたかと言われると正直あまり自信はないなと…
そのため、今回のセッションを通じてリスクを「発生する可能性」と「発生時の影響度」という2つの軸で評価し、優先順位を付けていくプロセスを学ぶことは、今後の業務に活かせそうなポイントだなと感じました。
加えて、セッションのワークショップとして、グループメンバーとリスクの優先順位付けを行いました。メンバーごとにリスクの捉え方や優先順位の付け方に違いがあり、議論も白熱しました。
異なる視点を知ることで、普段自分が見落とすリスクの癖が見えてきたり、他の人の意見を踏まえることで、自分が考えていた優先順位付けの基準を考え直すことができたと感じます。
そもそも、他社の方々と意見交換できる場に行く機会が少ないので、周りのメンバーの視点を知るいい機会でした。
自分の中で新しい視点が増えたセッションの1つです。
招待講演
招待講演は、鈴木さんの「テスト設計技法をちょっとだけ俯瞰してみよう」。
自分は以前、JaSST'24 Hokkaidoにも参加していて、その際に、鈴木さんの基調講演を拝見しました。前回のテーマは、「ソフトウェア品質のダンジョンマッピング」についてお話しいただき、ソフトウェア品質の世界を広く触れるような発表でした。
今回のWACATEでは、関連して内容で、「テスト設計技法の全体像」をより「狭く深く」掘り下げてくお話しをしていただきました。
セッション前半では、各テスト設計技法の分類をカバレッジ対象とテストのカテゴリごとに、代表的なモデルを踏まえたつつ紹介がありました。
自分自身、「ドメイン分析テストとデシジョンテーブルを使ってテストの違いってどこにあるんだろう?」という疑問がセッションの中で生じていたのですが、各テスト設計技法同士の関係性についても触れつつ、しっかり回答がスライドに含められていてとてもイメージしやすかったです。
また後半では、これまで紹介したテスト設計技法の網羅性やモデリング技法とテスト設計技法についても触れられていました。
自分自身まだまだ言語化できていない部分を多いので、再度資料を参照して、今後テスト設計技法を選定する際に役立てたいと思います。
おわりに 🙏
本当に濃い2日間でした!!!
WACATEを通して学んだ内容を、会社やチームメンバーに還元していきたいなと感じています。
また、イベントを通じて出会った社外のメンバーと「今度のテスト設計コンテスト出てみよう」などのNext Actionの話もしているので、今回のWACATEをきっかけに様々なことに挑戦していきたいです。
改めて、今回のWACATE実行委員に、感謝の気持ちをお伝えしたいです。
貴重な時間を使って準備や運営してくださり、ありがとうございました!!
景品としていただいた現代品質管理総論を読んで、新年を迎えます🐍🐍