人は、都合の良い「言い訳」を捏造する生き物である。
僕は、通勤でバスを利用している。
片道約20分、往復だと約40分。
バス通勤を始めた頃は、「この時間を利用して読書をしよう」と、かなり意気込んでいた。
実際に、読書をしてみると、思いのほか揺れるので、目がかなり疲れた様に感じた。
そこで、僕は「バスは揺れが激しいから読書は出来ない」と決めつけた。
それ以降の僕が、バスで何をしていたかというと、ひたすらスマホを触っていた。
バスの揺れが激しくて目が疲れるのなら、スマホも触れないはずです。
自分の中の矛盾に気付いてしまった。
僕は、読書をするよりもスマホを触っている方が楽だから、読書を出来ない言い訳を作り出していた。
本当は、バスが揺れて目が疲れるからではなく、能動的に読書をすると頭が疲れるから、読書から逃げていたのだと悟った。
自分の、「醜い言い訳」に気付いた翌日から、早速バスでの読書を再開した。
再開直後は、本をカバンから出すのさえ少し億劫だった。
しかし、不思議なことに毎日続けていると、バスに乗ると本を出さないと気持ち悪くなってきたのです。
バスに乗ったら、本を出す。
この簡単そうで簡単ではない行動を繰り返すうちに、自然とバスでの読書が習慣になった。
これまでは、「バスに乗ったらスマホを出す」という悪習慣に取り憑かれていたのだと思った。
人は、言い訳する生き物です。
でも、言い訳して「楽な道」ばかり通っていると成長はありません。
辛くても、自ら「茨の道」を選ぶことで、その先に成長があると思うのです。
何かに対して言い訳をしたくなった時は、「そこに成長のチャンスが潜んでいるのではないか?」と考えるのを癖にしようと思いました。
みなさんの周りにも、「成長の種」は無数に転がっているはずです。
その種を、「言い訳」で潰してしまってませんか?
言い訳の側には、成長の種が転がっています。
言い訳に打ち勝って、成長のチャンスを自ら掴んでいきましょう。
そして、成長して人生を成功の方向へ自ら導きましょう。
人生は、一回きりなのですから。