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狂乱気候

オーストラリアで発生している森林火災の勢いは、雨が降っても治まる気配がないようだ。9月からこれまでに焼失した面積は1200万ヘクタールとも報道されており、日本国土の3割近い計算だ。立ち昇る煙は隣国のニュージーランドのみならず、1万キロ以上離れた南米のチリやアルゼンチンにも流れているらしい。

変わって水の都ベネチアでは、高潮で市内の8割が水没しているとの報道もある。日本でも雪が降らず、雪で生計を立てている人たちにとっては死活問題になっている。

2019年の平均気温が高いのは世界的な傾向だ。基準値となる1951年からの30年間の平均気温と比べて、0、98度上昇。数字だけみると高く感じないが、山形と東京の平均気温の差が2℃。あくまで平均気温だ

農作物への影響がどうなのかは未知数だが、さくらんぼなどの果樹にとっては有難くない。特に主力品種の佐藤錦は、気温7℃以下の状態に1600時間遭遇しないと正常に生育しない。葉が完全に落ち切っていない木も見かけるので、しっかり冬眠できず養分が根に還流していない。寝る子は育つが、寝不足は果樹にとってもいいことはない。

暖かい日が続いているので、剪定作業を始めている人もかなりいる。冬眠していない状態で切って、どんな影響あるかは分からない。長年、山形で生活してもまったく雪のない冬は初めての経験だから・・

参考になるかどうか、今年のハウスさくらんぼの出荷量は昨年の3分の1  1月5日に行われた太田市場での初競り価格は500gで80万円。昨年は35万円を考えると、いくらご祝儀相場でもため息が出てしまう。

今後、果樹だけで農業経営していくのは難しいかもしれない。昨年は春先の雹被害があり、りんご農家は高温による着色不足と黒星病の蔓延で通常価格で発売できる物が少なかった。これに、高齢化や後継者不足が拍車をかけ、栽培面積は減少していくだろうな(>_<)

蔬菜と違って果樹は、一年に一回しか収穫できない。今年は、新たに借りた畑で西瓜を作る予定だ。西瓜などの野菜であれば、苗を植え代えたり追加すれば挽回のチャンスがある。

狂乱気候に柔軟に対応できる農業にしていくことが、これから農家に求められる資質なのかも知れない。新米農家の私に出来るかな(^^)

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