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争ひごと十分利あり

年末ですね。
無事に仕事も納まった。

月イチ更新は途絶えてしまったけどたまにこうして文字にする作業はなんかいいね。
ツイッターには四六時中いるし脳直でいろいろツイートもしているけど、ある程度まとまった量の文章を書くとなるとPCでないとうまくできない。
これはまだ携帯電話を持っていない中高生の頃にブログなどをやっていた名残か。
(我が家は携帯のかわりに自分用のPCを与えられていた)


今年の振り返りでもしようかと思ったけど、ここ直近での出来事が強すぎてもはや前半の記憶はあまりない。

12月に入ってから私事で非常にショックなことがあり、それでも当然仕事は続くので一時は心身ともにかなり参っていた。
漫画みたいに声をあげてわんわん泣いたし、食欲も失せた。
空腹を感じても食べたいと思えず、実際食べたところで気分が悪くなるというのは、体調不良以外ではほとんど経験したことがない。

一番びっくりしたのは、仕事で運転しているときにいつも通る交差点で対向車と衝突しかけたことだ。
自分では普通に見ているつもりが、2つある直進車線のうち片方しか目に入っておらず、手前の車線から対向車が来ていることに全く気づかないまま右折しようとしていた。
同乗していた会社の人たちが叫んでくれたから止まれたものの、一人だったら完全に突っ込んでいただろう。

泣くのはもう仕方がないとして(普段からよく泣くので)、自分がここまでわかりやすく弱ってしまう事実にも嫌気がさした。

今はかなり回復して、よく食べよく飲み今年最後の大きな仕事も元気に全うすることができました。
なんなら暴飲暴食しすぎて毎日二日酔いか胃もたれの状態で2週間ぐらい過ごしていた気がする。


朧げな記憶から今年全体の感想を言うと、ツアー/出張多すぎ。

過去の記事でもさんざん書いたけど、規模の大小あるとはいえ全部で6ツアー。
数カ所を1週間ぐらいで回るものもあれば、1ヶ月以上かけて各地を2日3日ずつ転々とするものもあり、ツアー以外で単発の出張もある。
よく考えれば年始から沖縄10日間だったしな。

おかげで出張グッズがめちゃくちゃ増えたし詰め替え容器も各種取り揃えるようになった。
スキンケア、シャンプー類は1〜2泊なら15ml、3泊〜4泊は30ml、5泊〜1週間程度だと50mlあれば十分足りるので旅行とか行く人は参考にしてみてネ。

たくさん出張に出たことでロジェールのキャリーバッグSはすでに元を取りました。
新幹線移動で大きいのを持つのが嫌でMサイズを使うべき物量のときでもSサイズに無理やり詰め込んでいる。ごめん。


仕事では後輩がたくさん増えた。今年だけで4人。

これまで自分は「新人に限りなく近い」先輩のポジションを取っていたのだが、最近はそうもいかなくなってきた。
もちろん今でも上の人たちと下の子たちの通訳になることはあるし、後輩の「わからない」を言語化してあげられるようにと思ってやっている。

特に弊社は中堅が少なく、経験0に近い新人と定年から数えた方が早いような人たちが一緒に働いている状況だ。
なので同じく経験も知識も皆無で0どころかマイナス状態で入社した自分が、当時わからなかったことや教えてほしかったことをできるだけやってあげたいと思った。

ただわからんよね〜と共感するだけでは仕事にならないことも事実。
自分の性格上、現場でオヤと思うことがあっても瞬発的に指摘することができずに、あとからやんわり伝える程度にとどめることが多かった。
上の人たちは割と瞬間湯沸かし器タイプで、その場でガーッと叱りつけて次の瞬間にはケロッとしているようなかんじで、後輩ができた頃は「先輩たちのあれはあれで才能だな」としみじみ思ったものだ。

社会的な事情もあるから、先輩たちの後輩への接し方もずいぶん変わった。
正直なところ、今は「何を言ってもパワハラになるから」と半ば諦めて、敢えて何も言わないことを選択する人も多い。
(ぼくはそれは昭和のイラチな関西人が怒ると叱るの区別がつけられないだけだから頑張ってコミュニケーションをとってほしいと思う)

でもそれでは当然何も伝わらないし、自分の知らない足りない部分に自分だけで気が付くのはよっぽどの時間がないと無理だ。
現に自分は入社して3年近くは使い物にならなかった。
要領も悪いし物覚えもよくない。あまつさえ不安やパニックで仕事中に泣き出すし、先輩たちからしたら扱いにくいことこの上ない新人だっただろう。

特に当時は、歳の近い先輩がものすごく仕事のできる人で、頭もよければ要領もいいし、何かを教えるにしても土台が違うと感じていた。
その上の人たちも同じで、わからない人の気持ちがわからないタイプや、見て覚えろの世代の人、わからなくても一旦自分でやってみろという人…。
そのどれもが自分のポンコツ脳みそには合わなかった。
やはり見て覚えろというのはやる気と能力のある人を炙り出すために有効な手段であって、未経験でも教えますという会社がとるスタンスとしては悪手だと思う。

なんか話が逸れてきた。

とにかく自分は、わからないならやるなと突き放すこともしたくないし、なんでわからんねんと怒鳴ることもしたくない(というかできない)。
ただ、それは違うやろと思ったことは言いたいしなんでなんと思ったら聞きたい。
今まではそれをその場で言うことができずにしばらく寝かせておいて落ち着いた頃にようやく言えていたけど、なんとなく実現できるようになってきた。


本来の技術面ではぼくは全くキャリアに追いついていなくて、もっとこうしたいとかこれができるようになりたいといった目標もあまりない。

それよりも舞台進行や監督の仕事が楽しい。
ここに関してはテキトー上司が結構いろいろ任せてくれて、今年は誰も知り合いのいないところに一人で行く機会が増えた。

毎年恒例のクリスマス現場も楽しかった。

他の仕事に出ていたせいで準備段階に全く関わることができず、そのうえ例年よりも中身がちょっと大変になっていて、実際行ってみるまで不安しかなかったが。
キャストスタッフがもはや「久しぶり〜」ぐらいのおなじみの面子なのも大きいし、メインキャストの方との距離が特に縮まったような気もしている。
ありがたいことだ。

先日の仕事関係の忘年会というか飲み会で、一緒に参加していたテキトー上司がめちゃくちゃ酔った顔で「こいつ(れにゃ)は進行とかに関してはめちゃ頭がいい」と言っていて思わず「うそや!!!!今までそんなん言ったことないやん!!!!!!!!」と指差しながら大声あげてしまった。
もっと具体的に褒めろ、とも言いました。

ちなみにこの忘年会で苦手なワインと予想外のクッソ濃い酒をショットで飲んでしまい、ひとり道端に座り込んでいたところバーのお兄さんと女の子(両方年下)に拾われて命拾いした。

梅昆布茶2杯飲んで7000円払って帰りました。

愛しの後輩がくれたお土産のチョイス


怒涛の12月だった。本当に。
不安なことたくさんあるけど、来年もなんとか生きていこうと思います。

(記事タイトルはおみくじのお気に入りワード)

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