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パリでロングステイ

ロングステイした背景

私がパリに長期滞在したのは、20代後半の時でした。

ずっとやりたかったことをやったけれど、「才能がない」と諦めて、次に何を目指したら良いか途方に暮れていた頃のことです。

アメリカのビジネススクールに留学をしたものの、特にビジネスに興味があったわけではなく、ただの、モラトリウム期間でしかありませんでした。

そして、「何をするのか真剣に考えるのが怖い」ので、自分に向き合うのを避け、毎日を過ごしていました。

1学年目が終わった夏休み、同級生の殆どはインターンシップをやるのですが、私はそれもやる気になれませんでした。

「どうやって、夏休みを過ごそう?」と考えていた時に、20代前半に旅行で訪れたパリが素敵だったことを思い出し、「パリにまた行ってみたい!」という気持ちが突然湧いてきて、2ヶ月ほど滞在してみることにしました。

日本人の方が所有しているセカンドハウスを、シェアハウス的にお借りして、フランス語の学校に通いました。フランス語を専門に勉強して将来フランス語で身を立てようと思ったわけではなく、ただ、パリに住んでみるのに、何も予定がないのは暇を持て余すかもしれなかったからです。

暮らすように居ること

そんないい加減な理由でパリに滞在しましたが、と~っても楽しかったです!!!

普通の旅行と異なり、「暮らす」ように居ることって、また違った良さがあるんですね。

午前中のフランス語のクラスが終わると、カフェでコーヒーを飲んでぼんやり街行く人を眺めることが多かったです。

すると、自分がパリジェンヌになったような気持ちが味わえました。

シェアさせてもらったお家の近くの市場で全く英語の通じない店員さん相手にクロワッサンやバゲット、そしてチーズとハムを買って、自炊したり。

そして、オランダ人のルームメイトと友達になって、一緒にご飯を作って将来のことについて悩みをお互いに相談し合ったり。

語学学校の学生証を活用し、学割で色んな美術館見に行ったり。今の私に絵の知識があるとしたら、あの頃鑑賞したものによるものです。

色んな楽しく刺激的な体験がありましたが、今思い返すと、以下のようなことが良かったかなあ。

ロングステイの良さ

●通りすがりの旅では出来ないであろう友だちができたこと

●言葉を使わなくてもコミュニケーションが出来るのだと気づき、自信が持てたこと

●友達が出来るまでは孤独で寂しかったのですが、それを乗り越えたので、やはり「何処行っても大丈夫」と自信がついたこと

●普段着のパリに接することが出来たこと

(by KYOKO)

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