大阪滞在記
フリーランスで仕事をしているAさん(31歳、男性)は、つい最近、大阪に1ヶ月の長期滞在(ロングステイ)をしました。北国出身で大学からずっと東京に住んでいるAさんには、いつかやってみたいと思っていたことがありました。それは、
「大阪に住んでみたいっ!」
です。
しかし、「いつかやってみたい」と思い続けて数年以上。いつまで経っても「いつか」はやって来ないことに気づき、「今年の夏に行く」と決めてしまいました。
Aさんは、プロジェクト単位で仕事を受けているので、プロジェクトがない時には、アルバイトをして生計を補助しています。今までは「バイトもやらなきゃなあ」と思っていましたが、「大阪に行く」と決めたら、「バイトは大阪で短期のものを探せばいいさ」と思いつきました。
実際に、大阪でたこ焼き屋さん、日雇いのバイト等をやったそうです。
「大阪に長期滞在(ロングステイ)して良かったですか?」と尋ねたところ、「すっごく良かったです!」とのこと。
更に、どんなことが良かったのか教えてもらいました。
①新しい仕事に結びついた
バイトしながら色んな新しい人に知り合い、「実は東京ではこんな仕事をしていて」と伝えているうちに、
「じゃあ、こんなプロジェクトやってくれない?」となり、新しいプロジェクトを受注できたそうです。
スゴいですね! 新しい世界に飛び込むことで、新しいチャンスがやってくるんですね!!!
②住人と知り合えた
旅行で通り過ぎるのとは異なり、住人と喧嘩をするくらい深く知り合えた。
その後もSNSでつながっており、一生付き合える友だちができた。
③東京での自分を客観視出来た
東京では色々不満があったのですが、大阪という物理的距離を置いた場所に行ったことで、東京に居る自分を客観視出来、自分が恵まれているんだと実感できたとのことです。
そして、前向きに動いていく気持ちになれたとのこと。
④自分についての理解が深まった
全くのゼロから人と知り合うので、気の合う人も気の合わない人も居て、「こういう人とは気が合うのだ」と理解できた。
⑤新しい価値観を手に入れた
西成で日雇いの仕事もした。最初は、自分も「ヤバい人達と働きたい」という興味本位な気持ちだった。でも、本当は職人さんで仕事がないから日雇いに来ているおじさんと知り合い、色々教えてもらい、仲良くなるなかで、その人が息子さんから定期的に仕送りが来ることなど家族についてのほっこりした自慢をするのを聞いて、お金がある・なし、どんな仕事をしているかは関係なく、
「人間は皆おんなじなんだ」
と感動したそうです。
⑥自信がついた
大阪で暮らせたことで、「バイトとチャリさえあればどこでも生きていける」と自信がついたとのこと。
離れるときには、「ちょっと寂しかった」そうです。
こんなことを、目をきらきら輝かせながら話してくれたAさん、その後も大阪滞在経験から得た仕事や自信を糧に次へのチャレンジをしていらっしゃいます。(by KYOKO)
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