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【ギター製作】Alamo Fiesta的ギターの製作 ⑪(新ネックでの再仮組み)

まずは前回の続き、ネックポケットの修正から。

隙間を埋めるために貼り付けた薄板を手のこでツライチに落としたら、ネック位置を定めてMDF板を両面テープで貼り付けます。

アサリが無いって素敵
ボディとツライチに切り落とします
側面も同様に
ポケットの幅が狭まりました
ネック位置をキメてMDF貼る

そしてネックを取り除き、残ったMDFをガイドにルーターでポケットの修正を行います。

MDFに沿ってポケットを修正
手直し完了

こうすればネックに合わせてピッタリのポケットへ修正完了。試しにネックを差し込んでみるとネジなくてもボディから外れずいい嵌合に。

修正を終えたのでネックとボディを繋げましょう。欲しい位置にFクランプで固定したままネックへ木ネジの下穴を開けます。

ドリルでチャチャッと
位置ばっちり

ボディにネックを取り付けたら次にナットの整形です。ナット素材の牛骨を指板端に置き鉛筆と定規で大凡の形をなぞります。

フレット上に置いた定規で溝の目安を測る

次に両頭グラインダで外観を荒削り。

この時の匂いキライ

形が出来たらネックへナットを瞬間接着剤で仮付けし、ナット溝を掘りましょう。まずは仮弦を張り、目立てヤスリで溝を掘り各弦の位置を調整、最終位置が決まったらナットファイルで各溝を整えていきます。

だいたいこんなもん

最後は仮止めを外し、バイスに固定した状態で細部を詰めます。

固定すると仕上げやすい

ネックシャフトの厚みを変えたのでブリッジ側もベースプレートを作り直し。

3mmから4.3mmへ

そしてスケール長が648mmから638mmとなりフレット数も変えたので新たなブリッジ位置を割り出します。

真ん中位置で638.5mmを狙う

狙いを定めたら移動させたブリッジを木ネジで固定、ナットも再接着したらいよいよ弦を張ってみます。

このFenderの弦安くてイイ

するとどうでしょう。

アンバランス感が消えた
紛れもないビザール
出来たてなのに昭和に溶け込む
元祖にだいぶと寄ってきた

実はヘッドの大きさにかなり悩んだんです。元の写真の比率だと実は作ったネックよりひと回り大きいんです。ただコレカメラのレンズの歪みじゃないかと睨んで、敢えてサイズダウンさせて作ったんですが、こうして写真並べるとどうも正解っぽいですね。ちょっと嬉しい。

国産ビザールギター見るとヘッドがやたら大きいのですが、実はFender辺りの写真を参考に作った事で同じ事態になってたんじゃない?と思ったり。まぁ想像ですけどね。

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