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【ジャンクギター遊び】YAMAHA Dynamic GUITAR No.S70(1966)その②「復活」
待ちに待った夏休み、初日から飛ばして作業を進めて行きましょう。先日行ったヒールブロックの接着も乾いた様なので、まずはボディの垢をコンパウンドを使って落とし、磨きを掛けていきます。
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垢落としが終わったら次に汚れて錆びたフレットをバフ掛けして掃除します。
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フレットの掃除の後はネックのチェック。
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ヒールブロックの接着で随分マシにはなりましたがまだ少し順ゾリが残っています。ダイナミックを楽しむ為に鉄弦を張りたいので、自己流ですがネック反りの手直しに挑戦します。トラスロッドなんてモノは入ってないのでパワープレイで。
両端にスプルースで下駄を履かせたアルミフレームを指板上に置き、ネックをFクランプで引っ張り上げて逆ゾリ状態とします。
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もちろん冷えたままでは治るわけもないのでここでひと工夫。指板とアルミフレームの間にウエスを入れ、水で湿らせてからヒートガンで加熱します。ヒートガンを直接当てたら相当温度が上がるので、水の沸騰温度までに留める為にこんな手を考えてみました。指板の接着剤を熱で緩めネックを反らせることでシャフトと指板の層間に滑りを生じさせて反りを直そうって目論みです。
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ヒートガンの連続使用が20分なので、休み休みしつつ加熱し、時折様子を見ながらクランプを締め上げて行きます。結局1時間近くやってましたが、作業後はしばらく放置しておきます。
家の事を片付けて充分ネックが冷えたらいよいよ弦張りに挑戦です。今回複数箇所の手直しを入れているので、修正量の過不足が起きてないか、弦を張って見てみましょう。
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さて、最大の懸念事項であった弦高はというと
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程々のところに収まりました。ネック自体も弦を張った状態で僅かに順ゾリ、狙い通りの所へきています。
軽く弾いてみたら「ダイナミック」の名に恥じないド迫力の出音。フィンガーピッキングしてる分には大人しめですがピックでかき鳴らすと怒涛の爆音とレスポンスにびっくり。アコギとは違う独特の鳴りですがコレはこれで面白い。何よりこのクラギ譲りの弦ピッチがベーシストのぼくにはありがたい。めっちゃ弾きやすくて運指が楽!
このギターとても気に入りました。しばらくはこれで色々弾いてみることにしよっと!
まぁここからしばらくは暴れるでしょうから、しばらくは様子見ですね。早速今夜実戦投入してみたいと思います。