【ギター製作道具】のこぎり関連
ギター作るだけじゃなく、木工全てにおいて活躍するのがノコギリ。ぼくは何でも廃材や端材から作るので使用頻度がとても高い道具です。
※素人DIYerが自己流でギター作る程度の道具紹介なので、この程度でも作れるんだって思って見て下されば幸いです。
まずは手鋸から。補助と特殊用途にしか使わないので実はコレだけです。
上からHOSCOのフレットソーにオルファのクラフトソー、ライフソークラフト145にZソー7寸目。一番使うのはピンクの柄のクラフト145、アサリないのに良く切れるのでちょいと切る時はいつもコレ。そしてZソーはフレットソーとして使っています。なのでHOSCOの出番は殆どなし。
Zソーをフレットソーとして活用した例がこちら。
オルファのクラフトソーは最初にフレットソー代わりに使ったんだけど溝幅が0.51mm程度(実測値)でフレット打つとネックが逆反っちゃった。それからは雑に切る時だけ使ってます。
この中でお勧めなのはクラフト145とゼットソー7寸目、コレらはギター作るならマストバイです。
次は最近出番の少ないジグソー。
以前はボディの切り出しを主に活躍していましたが、バンドソーを手に入れたら使う頻度が一気に下がりました。言い換えれば、バンドソー無くてもジグソーがあればボディ作りは何とかなります。1号機なんてコレだけで作ってますもん。
そして丸のこ、複数あるのは安かったので買っちゃった材に合わせて刃の種類別に使い分けています。主に丸のこ定規やガイドと組み合わせ、大きい材料から素材を切り出す時に活躍します。キックバックが怖いのでぼくはちょこまかした作業にはあまり使いません。ギター製作だとMDFのサブロク板からガイド作る時に欲しい分切り出す時はコレ一択ですね。
コレはスライド丸のこ、コレは楽器よりも家具作る時にむしろ活きる道具かも。同じ長さを沢山切る時や、角度切りする時、一定深さの溝切りには便利です。ギタースタンド作った時はコレで木の噛合溝を作ってました。そういや海外DIYerにはコレに薄刃を付けフレット溝を掘る猛者もいるそうです。
コレは糸鋸盤、本当に細かい作業の時しか使いませんがあると色々出来ます。ただし使用頻度は低めですね。先日はブレースの切り出しに使っていました。バンドソーではできない、木の内側に穴を切り出したりするのにも便利です。
テーブルソーは廃材を製材する為に使う事が多く、一定幅の長い材料切り出すのに便利。かっちり調整すれば直角平行が出た材が作れます。コレは10"(254mm)刃なので切っても厚さ70mm程度。刃の撓みを嫌って刃厚3mmと厚めの刃を付けています。複数レイヤのボディ材やネック材を作るのはいつもコレ。また写真の様にソリを載せると、小物を切るのがとても楽になります。下にはテーブルソー天板の溝と噛み合う様に棒が付いていて、滑らせてソリの上の材料を切る形で使います。手前の壁に当てを付けて木材を突き当てながら切ると同じ寸法を大量生産するのに有効です。
直角平行を出す手段としてテーブルソーは最も有効なので、フェンスと刃の角度にはいつも気を配っています。
テーブルソーを使う時に必須な補助具がコレ。
テーブルソーを手に入れたら怪我する前に作りましょう。
市販品を手に入れる前はこんな自作のテーブルソーも使っていたんですけどね。コレはアルミフレームの土台に天板を付けて裏に16型(410mm)丸のこを付けたモノです。DELTA入手以前はコレで引き割したりしていましたが、フェンスの調整が面倒なのとキックバックが怖いので、あまり作ることはお勧めしません。
あとテーブルソーは刃の厚みがあるので切ると材料無駄にしちゃうんです。せこく無駄なく使いたい時はバンドソーの方がお得に使えますよ。
最後はバンドソー、黒は高儀のRBS-195A、Amazonで買える激安バンドソーです。白の大きいのはDELTAの14" 28-206にライザーブロックを組んだものです。
高儀の方は開封状態はまともに使えない状態だった為全てに手を入れた魔改造品で、各部精度を上げた上で切り幅を元80mmから105mmまで拡大しています。アコギを作るまではコレ一台で全て対応していましたがブックマッチしない限りは充分な実力があり事足りていました。
※改造内容はAmazonのレビューに詳しいので興味があればそちらをご覧ください
DELTAは縁有って格安で手に入れた中古品ですが、ギター作りには最強のツールかもしれません。自分で製材出来るのが最大の利点で、コレがあればギター用材を買わずとも材木屋さんから木材を手に入れて自力で素材確保できる様になります。ぼくにとってバンドソーはギター作りには欠かせない存在、工房の主役です。
色々紹介しましたが、「ギター作り始めるから電動ノコ何買えばいい?」と聞かれたら、「バンドソー」と答えるかな。
他の電ノコよりも安全性が高くて用途が広く、そして静かなのでとてもオススメです。
高儀ならAmazonのセールで¥15~20k位で買える反面品質にはバラツキがあるので自分で解決できる人向け、近い価格帯のだとSK11のがまだマシの様ですね。またDeltaの中古は実は高儀より安く手に入れたので、ハイエンド機の中古を気長に探してそれまでは安いジグソーで頑張るのもアリかも知れません。投資出来る人ならどーんと14“クラスのハイエンド機行きましょう、絶対幸せになれます。