#7 入場者特典をもらったらすぐ帰っていただいて構いません
とあるイベント会場で実施されるスマホゲームの周年記念オフラインイベント(有料)に行って、入場者特典をもらってきてほしいという依頼。
入場者特典はデジタルコードだそうで、もらい次第その情報を依頼主に渡して依頼完了。とのことでタイトルの文言へと繋がった。
依頼主から事前見積をお願いされたので、入場チケット代に移動時間を含めた稼働時間分と交通費を加えたレンタル代金を提示したらすんなりOKが出た。
レンタル人間によって考え方は異なるが、私は基本的に依頼時間に移動時間を含めることにしている。このレンタル活動を通じてお金を稼ぎたい!というわけではないが、#4で実施したグッズ購入代行依頼の際、移動時間を含めずに1時間分だけをいただいたところ、実際に依頼のために動いた時間で考えたら気持ちが赤字になったからである。
気持ちが赤字になったら続けられないなと思ったので、移動時間もレンタル代に入れることでモチベーションをキープすることにした。だったら時給を上げればいいじゃないか、という葛藤もあったが、時給を上げるとその分の責任を伴うので、都の最低時給を下回る今のスタイルが性に合っていると思う。
今は、依頼内容が面白そうだったり、レンタルの稼働時間が長かったりすると、移動時間分をなしにしてしまうこともある。逆に移動時間分を値切られ応じたこともあった。そこらへんの判断は結構ザルでやっている。
閑話休題。
イベント開催日に会場に行き、事前購入したチケットを提示して受付を済ますと、入場者特典はすぐもらうことができたが、せっかく来たし会場内も見ていくことにした。そういうのは割と楽しめる方である。
行く直前に読んだwikiによると、中国発のスマホゲームで、中世的な世界観とゴシックなキャラクターデザインが人気らしく、会場内には大勢の若い男女とコスプレイヤーなどがいた。造作物もかなり気合い入れてやったのが伺えるくらい作り込まれていて、ゲームを全くやらない私でもそこそこ楽しめた。会場の中央では来場者の中では有名であろうプレイヤーたちがゲームに興じている様子を背面の巨大スクリーンで投影していた。光や音の演出もだいぶ豪華だったので、さぞかし儲かっているゲームなのでしょう。
入場時、依頼主のお目当ての入場者特典の他に、ステッカーやらクリアファイルやらのイベント限定グッズが入った紙袋を手渡されていた。会場を周遊するとそこかしこで配付物があったので、それらもポイポイ紙袋に入れていき、SNSで規定の言葉を投稿するともらえるグッズももらっておいた。
一通り会場を廻り切ったので、依頼主に完了報告をした。
入場者特典以外の入場時にもらったグッズを送りましょうか、と聞いたところ「是非」と返答があったので、イベント会場にあるサービスカウンターで一式を段ボールに詰めて着払いで送ってあげた。
郵送にあたり依頼主の住所を知ることになったが、イベント会場からは新幹線を使わないと来れないエリア在住の方というのがわかり、移動費とレンタル代(さらに郵送代)を天秤にかけて安い方にしたんだな、というのを察した。賢いレンタルの使い方だと思った。