スペースマーケットの評判(現役レンスペ運営者が思うには)
こんにちは。レンタルスペースを運営しているヒロセなです。
「スペースマーケット」は、レンタルスペースプラットフォーム業界最大手のひとつ。レンスペ運用者にとって今や欠かせない集客ツールです。他のプラットフォームと比べて何が良いのか、このまま使いつづけるべきかなど、僕の運営するレンスペ情報交換コミュニティーでもよく話題にのぼります。
今回は、僕も日々お世話になっているプラットフォーム、スペースマーケットについて考えてみたいと思います。
1. スペースマーケットの概要
スペースマーケットは、場所を貸したい人と借りたい人を繋ぐプラットフォーム。15分と短い単位でスペースを貸せるのが最大の特徴です。
スペースマーケット
https://spacemarket.co.jp/
約25,000件以上のスペースが登録されており、マンションの空き部屋、一軒家、古民家、会議室、レンタルスタジオ、バーベキュー会場などその取り扱い範囲はさまざま。全国どの場所のスペースでも登録できます。
2. スペースマーケットを利用するメリット
集客が容易になる
レンタルスペース運営者個人の力だけで集客し、常に予約いっぱいの状態にするのは至難のワザ。業界1、2位を争う大型プラットフォームに集客を任せることで、スペース事業へ参入するハードルがグッと下がります。
管理の効率化
スペースマーケット独自の空き状況管理システムで、最短15分単位の予約を受けることが可能。他のプラットフォームでも並行して集客をしている場合は、googleカレンダーを同期することで予約の重複を防ぐことができます。
利用者とやりとりできるメッセージ機能があり、顧客対応の一元化も可能。突然、予約の電話がかかってきたり(予約完了後の利用者にのみ電話番号が開示されます)、個別にメールで問い合わせが来てしまうような煩わしさから解放されます。
トラブル対応やサポートチームの充実
レンタルスペース運営中は、一部のモラルや常識が欠如している利用者との間で、さまざまなトラブルが起こるのも事実。中でも「物を汚される、壊される」「無断キャンセル」は対応に困ります。
利用者による備品の汚破損には、スペースマーケット保険が適用され、費用が補填されます。また、スペースマーケットでは、無断キャンセルや利用日直前でのドタキャンがあったとしても、事前にキャンセルポリシーを定めているため、利用者から代金を取り損ねることはありません。
その他、トラブルがあったときは専用フォームからスペースマーケットへ24時間いつでも問い合わせることができます。
3. レンタルスペースコミュニティでの評判・口コミ
現役のレンタルスペース運営者から聞いたスペースマーケットの評判や、僕自身が思っていることをまとめました。
評判の高い点
「料金プランが複数作れる」
長時間滞在向け、学生向け、撮影向けなど、ひとつのスペースに対して複数の料金プランを作れるので、利用者の利用目的によって料金や最低利用時間などを変えることができます。
「セルフクリーニングを守ってくれる利用者が多い」
スペースマーケットは、レンスペを使ったことのある方の利用が多いので、セルフクリーニングをきちんとしてくれる傾向です。
「パーティー利用の集客に向いてる」
他のプラットフォームと比べるとパーティー系がメインとなっている印象。パーティルームの集客には特に親和性が高いと思います。
改善が求められる点
「スペースマーケット内の検索が使いにくい」
検索結果に表示されるスペースが多すぎるので、自分のスペースを発見してもらえない。利用者がスペースを探すときに、スペースの条件をもう少し詳細に絞り込めるようにしてほしいです。
「スペースマーケット内のアルゴリズムが最適ではない」
利用者がスペースを探すときに、エリアを指定し検索した時のソート順が「おすすめ」がデフォルト。おすすめはスペースマーケット独自のアルゴリズムのため度々「スペースマーケット子会社の運営スペースを優遇しているのでは?」など、プラットフォームを運営する立場として中立でないという疑惑が沸いています。僕自身も、あまり納得感のあるアルゴリズムではありません。
「オプション価格が期間別に設定ができない」
レンタルスペースでは、有料オプション(ゴミ捨て、マイク、たこ焼き器など)を設定できる仕様。利用料金のみ期間別に価格が設定できますが、有料オプションはできません。例えば、利用料金が、通常1,000円のスペースをクリスマスシーズンだから1,500円にするといった設定は可能ですが、ごみ捨てオプションも値上げしたいと言う場合に出来ないので困ります。
4. スペースマーケットでスペース運営をする際の注意点
利用規約の禁止行為をチェック
スペースマーケットでは、利用者に対して自社のHPなどを案内する行為が禁止されています。これを知らずに、利用者に自社サイトへ誘導するようなメッセージを送ってしまう人がいます。アカウント停止などの措置を受ける可能性もあるので注意しましょう。
手数料が高めなので利益計算をしっかり
スペースマーケットの手数料はナント30%とお高め!売上は好調なのに、実は利益が全然出ていない…!という事態になることも。どのプラットフォームでも共通して言えることですが、家賃や手数料、清掃費、備品補充費などの収支は、きちんと計算しましょう。
5. インスタベース、スペーシー、カシカシとの違い
スペースマーケット以外にもレンタルスペースの集客ができるプラットフォームがあります。僕自身、スペースマーケット以外の複数のプラットフォームを同時に利用して集客しています。これからレンスペの運用を始めようとしている方にも、複数プラットフォームの活用がおすすめ。
下記、僕が思うそれぞれの評価です。
インスタベース
・手数料35%と高い
・SEOが強いので新規顧客の獲得に向いている
・著作権に厳しい(スペース紹介ページでゲームソフトや動画配信サービス名の表示NG)
・UI/UXが古く、恐らく全然力を入れて開発してない
・料金プランが作れないので、利用目的別で料金を変えれない
スペーシー
・手数料10%と低い
・UI/UXが悪いく扱いづらい
・自社贔屓のアルゴリズムになっている(評価が低くても自社を検索結果の最上位表示)
カシカシ
・手数料25%とまあまあ高い
・SEOが弱い
・プラットフォーム自体が広告を頑張っている影響で稀に予約が入る
・サイト自体が重く、データの処理やページを開くのに時間がかかる
6. プラットフォームを使わずにスペース運営するのはやっぱり難しい?
プラットフォームだと手数料が高いので、自分で集客や予約受付ができれば理想。ただし、プラットフォームのシステムを自前で用意しなければならないため、そう簡単にはいきません。
僕はエンジニアなのでいずれはプラットフォームを使わずにスペース運用する予定です。
現在は暫定的に、自分でメディアを作って、アクセスしたユーザーを予約専用のLINEグループへ案内し、LINEからスペースマーケットのプロモーションリンクを使って予約してもらう方法をとっています。
すぐに予約システムを構築するのは難しい場合は、僕のようにプロモーションリンクを使い、手数料5%で予約を受けるのが非常におすすめです。
7. レンタルスペース運用については、オンラインコミュニティで相談するのがおすすめ
レンタルスペースのプラットフォームのもっと詳しい情報が欲しい方や、、集客アイディアを知りたい方は、情報交換できるコミュニティに参加してみましょう。
一人で悩んだり、ネットの情報だけで考えたりせず、他のレンタルスペース経営者の意見を取り入れている人は、次々に成功しています。スペース運営をしている人に出会う機会がない…という方は、僕が運営しているコミュニティ「レンスペ民の集い」へ参加してみてください。
ここには、レンタルスペースの経営者だけでなく、これからスペース運営を始めたい人もたくさん参加しています。もちろん誰でも無料で参加できますし、課金などは一切発生しません。プラットフォーム探しはもちろん、レンタルスペースに関するさまざまな情報収集の場として活用いただけます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?