冬霞の巴里ライブ配信の感想、ネタバレ少し
冬霞の巴里、ライブ配信、最初10分ほど見れませんでしたが、なんとか見れました!(その日は朝から大劇場へ行っていました。帰りの電車の接続が上手いこと行かなかったんです…)
始める前に、一つだけ。
指田先生!!!!!!あなたは天才ですか!?マジでありがとうございます!!!!!!!!!
そうそう、こういうひとこちゃんが見たかったのよ~とか、ひゃああああああほのかちゃん!!!!!!とか、なりました。流石、先生…オタク心をくすぐってこられる。
なるべくお話のネタばれはしないように気を付けて書いていきます!
苦悩するひとこちゃんって良いよね
ストーリー抜きにして話すと、やっぱりこう言いたい。
悲劇とか苦悩が似合い過ぎる男役、それが永久輝せあ。そんな文言が頭の中で行ったり来たりしていました。
しかも、お話の中のメインキャラクターは、ほとんどが復讐に憑りつかれているわけで、やっぱりひとこちゃんの目の中にも、復讐によって生まれる狂気が見え隠れしていて、ライブ配信でしたが、家の中が無事に冬のパリになりました。鳥肌もの…
そして、また後でも語りますが、美咲ちゃんの弟感があった。美咲ちゃんの演技力もだけど、アンブルの弟、オクターヴとしての説得力しかなかった。
そして、苦悩する表情の時の三白眼がまた更に良い!!悩ましい…
「僕だけの姉さん」という何度も出てくるこのセリフが、言うたびに色が変わっていますが、どれも狂気や苦悩で満ちていて、心がゾワッとしました。
なのにね、どうしてね、終演後のご挨拶がどれもこれも可愛いんですか?あれ、素のひとこちゃんですよね??冬のパリにいたはずですよね??あれーっ?なんで??ギャップ萌えってヤツですか、え、好き←
本当に今年研4ですか!?研究科ぶっ飛びジェンヌ、美咲ちゃん
今年で研4というのが信じられないくらい、それこそ、「怪演」という言葉がぴったりかもしれない、美咲ちゃん。
配役が出た時、予想はしていたけど、美咲ちゃんがひとこちゃんのお姉ちゃんのお役で、どうなるんだろう…と思っていましたが、いやいやいやいやいやいや、
お姉ちゃんそのものでしたけど!?!?どゆこと!?
しっかりお姉さんすぎて、ひとこちゃんがしっかり弟に見えてて、あれ、研究科…となる私でした。
罪悪感に押しつぶされそうなひとこオクターヴを、そっと抱き寄せる美咲アンブル。
全てが終わった時に、オクターヴを抱きしめるアンブル。
絶望の淵に一家が立たされた時の、アンブルの全てが、救いのないお話の中で、悲しみに変わっていくような気がしました。
美咲ちゃんの演技力、というか憑依かもしれない、本当に脱帽です。
ヴァランタン様、本当にほのかちゃん!?!?!?
白状します。
ご贔屓の刈り上げ&眉毛剃りこみメイク、そして厳つい系のメイク、どれもこれも似合い過ぎて好きです!!!!!!!!!!!!
ヴァ様。最初新聞の写真で見た時、えええええ、この人本当にほのかちゃん!?!?、あのゆるふわ王子はどこ行った!?
となり、でも似合い過ぎてて、激しく動揺しましたよ、ええ。
タクミノカミ様、どこいったん…
しかもなんか男み増してませんか?声がもう出来上がっていらっしゃる。
それからあの存在感、周りにいる人全てを飲み込んでしまうような存在感と演技力。でも気配を消している時の、少し不気味な静けさ。
はい、好きすぎるやつやん。
そしていちいち三白眼。悪役とか、狂気じみた役の人が見せる、その三白眼。いや、2幕の最後の方めちゃくちゃ怖かった…三白眼で人を怖がらせるって凄くないですか?いやもう、好きすぎる。
番外編:ひとほののデュエダン
劇場で観られた方、これどうでしたか!?
私ですか、ライブ配信しか観ていませんが、直視出来ませんでした。
無理です。直視出来ないです。
ほのかちゃんがひとこちゃんの足元に跪いて(?)足を撫で上げていくので、もう直視不可でした。無理です。指田先生ありがとうございますすぎます、本当にありがとうございます。ありがたし。
劇団四季の方かしらレベルのちひろさん
ちひろさん、すみません、劇団四季かどこかの男性役者さんか!?と疑うレベルでちひろさんのこと、今作で男の人だと思っていました…
だって、声が本当に男の人なんだもん。
ちひろさんは実は…ってなってから後と、その前とで、もちろんお話の魅せ方がそうなっているのもあるんですが、やっぱり存在感がなんとなく違って感じられて、そしていらっしゃるだけで、リアリティが増すというか、やっぱりちひろさん、とても凄いです!!!
娘役姿も美しい紫門ゆりやさん
私、はじめてゆりやさんの女役姿を観たかもしれない。
声を聞いたら、ああ紫門さんだな、と思うけど、めっちゃ美女がおるやん!?となりましたよ…
お話の中では悪役かもしれないけど、この人も一人の母親で、愛があるからこそ、こういう結末になってしまったのかな、とか、やっぱりオーギュストさんを愛してもいたのかな、とか、考えさせられました…
エリーニュス三人衆
復讐の神々たち、と家では呼んでいますが、怖い。本当に怖い。
テーブルの下から手をにゅうっと出して、這い出てくるのとか、あのメイクや衣装も、それから物語の核となる動きの時に見せる表情や声、本当に人間じゃなさ過ぎて怖い。
人々が復讐や信念に憑りつかれていくのが、彼らが陰で操っていて、みたいな景色が繰り広げられていて、めちゃくちゃ鳥肌ものでした。今思い出しても怖い…
ミッシェルとエルミーヌ
唯一といっても過言ではないくらい、この作品の中では光の存在のお二人。
どこまでも純粋にオクターヴやアンブルと接しているのが、最後にかけて切なくなり、更に、オクターヴ・アンブル姉弟との違いが浮き彫りになっていて、オクターヴ達の境遇がより際立つというか、相互に際立っていて。
ああいう結末になってもなお、オクターヴとアンブルを想う姿が、胸が痛みますね…
終わりに
正直、たぶん一人一人について余裕で書けるレベルで、一人一人の演技が凄かったです。
花組ってこんなにお芝居が上手な組なのか!と私にとって発見になりました。
しかし、指田先生が天才すぎて、凄すぎました…
指田先生ありがとうございます、本当にありがとうございます。