「有学」と「無学」
皆さんは、この「有学」「うがく)と「無学」「むがく)という言葉を見た時、
どちらが優れていると思いますか?。
似たようなところでは、「浅学非才」(せんがくひさい)などという言葉もありますが。
一般的に考えると、
「いやー、私は学が無いもので、お恥ずかしい限りです。」
などと聞く事もあるので、「無学」の方が馴染みがあるし、文字通り、
学(がく)が、無い…。
のだから、やっぱり、「有学」の方が優れている‼️。
と、思う事でしょうが、
実は!。
仏教の解釈でいうと、この「有学」、
『仏教の真理を知ってはいても、まだ迷いを完全に断ち切っておらず、学ぶ余地のある者。』
つまり、学ぶことが、まだ有るよー
という人のことを指します。
反対に、「無学」ですが、
『煩悩を断ち尽くし、もはや学ぶべきもののない境地。』
つまり、学ぶことが、もう無いよー
という事なのです。
だから私が、有学と、無学の言葉の意味を知っていて、
ある時、「あぁ、この人は学ぶべきものがないほど、たくさんのことを理解していて、すごい人だなぁ」と思い、その人に、心を込めて、
「あなたは、本当に、無学な人ですね!」
と言った時、相手が仏教ではこういう意味がある事を知らなければ、
「もう、失礼しちゃうわね‼️」
と言って、プンプン怒って行っちゃいますので、
気をつけたいですね(私だけですか?そんな人)。
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