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第13節 レノファ山口FC戦

 こんにちは、私です。
 若干のターンオーバーをして臨んだ山口戦は1-1のドロー決着。序盤は山口にボールを握られる展開が続きますが、SHが相手CBにプレスをかけに行くようなアグレッシブさが増して、徐々にジェフがボールを握れるようになりました。ただ、アタッキングサードでの質が低く、なかなかチャンスを作れず。
 後半は山口のビルドアップに制限をかけ、守備の狙いは表現できていたように思いますが、攻撃は停滞気味。71分に右サイドを突破され、山口に先制を許してしまいます。この失点はCBがサイドに出たところを髙橋がカバーしなきゃいけないシーンだったように思います。
 ただ、ジェフも風間の投入によってペースを握り始め、90分に米倉のニアハイをぶち抜くゴラッソで同点。その後も3回ほど決定機を迎えますが、ゴールならず。試合終盤だけを見ると勝てた試合でしたね。
 ただ、試合全体を通してみると、そこまで悪くはないけど物足りないといったようなゲームでした(伝わっていますかね…)。

J2リーグ 第13節
レノファ山口FC 1-1 ジェフユナイテッド千葉

スタメン

・プレスの修正

 前半は山口のビルドアップを制御できず、自由に前進されてしまうシーンが目立ちました。ただ、SHが相手CBにアタックできるようになってからは狙い通りの守備を表現できていたように思います。展開的には前節の大宮戦と似たような形です。

 山口は4-1-2-3のような形でボールを回し、トップの選手が偽9番のような振る舞いをして中盤に落ちてきたりもしてきました。序盤はアンカーの矢島が最終ラインに降りて3バック化するシーンも見られましたが、途中からあまり降りきらずになりました。その結果、見木が守備時に高い位置を取れずにCBへのプレスが緩くなって、左CBのヘナンに運ばれてしまい、右サイドで数的不利を起こしていました。西久保VS WG+SBのシーンを前半は何度か作られてしまっています。

 ただ、途中から末吉などSHがCBへのプレスへと出て行くようになり、奪う回数をふやすことができました。後半も同じようにSHが外を切るような形でCBにプレスをかけたことで高い位置で奪ったり、ロングボールを蹴らせたりしてマイボールにすることができていました。
 大宮戦のような流れで徐々に自分たちでペースを握ることができるようになりました。

・失点シーンの修正点

 失点は不運なものと思われている方も多いと思いますが、カバーの意識がもう少し高ければ、防げた失点だったように思います。

ジェフ公式Youtubeより

 失点シーンに関しては、まず山口の大外の選手へのサイドチェンジに対して西久保が対応し、米倉も圧をかけるも取り切れず。左IHの選手には一耀がマークについています。

 ここで図のようにIHの選手に髙橋がついて、一耀がボックスのスペースを守るのが理想ですが、マークの受け渡しは発生するので仕方ない部分もあります。CBが釣りだされたのなら、ボランチの選手がCBのエリアを埋めなければなりません。

 ただ、失点シーンの髙橋は一耀が釣りだされて生まれたスペースを埋めることができていませんでした。マークする選手がいませんでしたし、ここはCBのカバーに入って、ニアを埋めるべきだったように思います。髙橋がニアを埋めていれば相手のクロスを引っ掛けることができていたのかもしれません。

・SBの立ち位置

 何試合か前からボール保持時に逆サイドのSBが中に絞って、小林の脇を埋めるような立ち位置を取るようになっています。
 ここにSBが入っていくことで、周りと繋がりやすい距離となって逆サイドへの迂回経路を作れるため、スムーズなサイドチェンジをしやすくすることができます。また、奪われた時の中央のフィルターを増やすという意味でも逆サイドのSBを内側に入れるということは効果的です。

 ただ、自陣でのビルドアップで、図のようにサイドの低い位置でSBが受けて嵌ってしまい、相手ボールになるシーンが散見されていて、ペナ角まで開いてCBがボールを持った時のSBの立ち位置は修正すべきだと思います。

 例えば、SBが高い位置を取ってWGを内側に絞らせれば、2択ないしは3択のパスコースができますし

内側のポジションを取ればWGのパスコースを作ることができます。
 突破力があれば低い位置で張っても問題ないと思いますが、そうでなければ嵌ってしまう。西久保のところで嵌って、相手ボールになるシーンが多かったのでここの立ち位置の修正は必要です。

・最後に

 試合終盤は風間が入ったことで押し込むことができ、チャンスを多く作り出すことができ、勝ちたかった試合でした。が、主力選手と控え選手の差を感じた試合にもなりました。小森や田口など怪我人も多い状況になっていますし、誰が出ても同じようなクオリティを出せるようにするためにも出場機会の少ない選手たちの奮起が必要です。使う側も選手の特徴に合った起用をしなければいけません。この試合は少し物足りないゲームとなってしまいました。
 次は3連戦ラストの磐田戦。個で上回る相手に対してどこまで組織で対応できるか。ベストパフォーマンスを出せれば勝てる相手だと思いますし、必ず勝ちましょう!

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