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量産型デジタルからの脱却とその軌跡

雀魂の段位が雀聖に到達しました。
私は元々天鳳プレイヤーで近年は雀魂にも手を出しています。
雀歴は11年くらい。
四麻は2年くらいは休んでいて、最近復帰しました。

私の雀風スタイルは面前守備型。
じっくりと腰を据えて中~高打点を目指しながら手づくりする、カウンタータイプの麻雀です。
手が遅いのでいつも先手を取られる展開になりがちで、後から高い手で追いついてぶつけにいったりすることが多いですね。

しかし元々私はゴリゴリの副露派雀士でした。
副露率は4割を超えていて、ケイテン率も4割2分程度はあって、守備力は並程度、手なりぶくぶくで真っ直ぐテンパイを目指してカンチャン即リー、低打点速攻タイプのいわゆる典型的な量産型デジタルと言っても良かったもしれません。

これが天鳳鳳凰卓に初昇格したときの成績です。
今から9年前くらいになりますか。
今とは全然雀風スタイルが違います。
転機が訪れたのは鳳凰卓を打ち始めた頃からです。
これでも特上卓の成績はけっこう安定していたんですよ。
それが鳳凰卓に上がった途端にボコボコに打ちのめされて、あっという間に降段してしまって・・・。
そこからもう一度這い上がったんですが、またしてもボコボコにされて、さらに這い上がってもまた・・・というかんじで延々と6~7段のループにハマってました。
結局今まで八段に上がったのは2回くらいで、六段には7回も降段しました。
エンドレスエイト並に地獄のループをさまよってたんですよね。

正直言って、特上卓と鳳凰卓にこれほど大きなレベルの差があるとは思ってませんでした。
量産型デジタル時代、6から5に降段したことは一度もなくて安定していましたし、7から6に何度も叩き落されてもあっという間に這い上がっていくんですよね。
特上卓と鳳凰卓でどうしてこんなにモードが違うのか不思議でしょうがありませんでした。

このままでは鳳凰卓で通用しないと思った私は打開策を模索し始めます。
自分に足りないものは何かを考えてました。
それは打点だと思いました。
鳳凰卓に上がってから、周りの手がやたら高くなっていることに気付いたんです。
ダマや仕掛けで満貫クラスの手にやたら刺さったり、カンチャンリーのみとかでうかつに先制リーチするとすぐに高打点の追っかけが入って反撃を食らうといったようにです。

そのことに気付いてからは自分も手なり手順を改めていき、遠回りしながらも手役狙いの高打点の手順を覚えたり、出来るだけクイタンの1000点や2000点の仕掛けを我慢してメンタンピンでリーチするといったことも覚えました。
そうやって徐々に徐々にですが、副露率も減っていき、5年くらいかけて平均.350程度には減らしたと思います。
そこからさらに3年くらい時間をかけて.330程度に、近年雀魂に手を出してからはもっと加速して、今では.270程度にまで減っています。
これは今思えば簡単なことじゃなかったです。
どうしても先走ってしまう癖が直らなかったし、1巡でも早くテンパイに向かわないと怖くて仕方がなかったからです。
今ではタンピンドラ1のイーシャンテンとかは無限にチー牌をスルーできます。
クイタンの2000点を和了るくらいなら和了れなくても良いくらいに思ってますね。
面前派に転向してからは得点力が上がったからか、昔に比べると平均順位も連帯率もかなりアップしてますね。

もう一つ転機になったのは、ネット麻雀を打つのを2年くらいずっと止めていた時期に、Mリーガーの牌譜検討をyoutubeで見たことです。
多井隆晴や園田賢の動画をよく見ていました。
園田賢は副露派ですが、速攻系ではないのでしっくり来たのでしょうね。
それまでネット雀士のネット麻雀の牌譜を見るだけでしたから、みんなとにかく鳴く人ばかりで、どうしても自分には合わなかったし、個人的には鳴き麻雀を追及することにも限界を感じてました。
そこで、Mリーガーのようなネット麻雀とはまったく違う、じっくり腰を据えて手づくりするタイプの麻雀を見たことでだいぶ見識が広がったのだと思います。
どうしても実戦の中だけで軌道修正していくのは限界があって、.350~330程度にしか減らなかったですから、ネット麻雀とまったく違う異質の麻雀に触れることで意識の中に革命が起きたと言えるかもしれません。

また、ネット雀士の中ではリツミサンという面前派の先駆者が居るので、だいぶ前から参考にさせてもらっています。

私の麻雀のベースはいわゆるデジタルなものでもあって、牌効率は一人麻雀練習機という期待値シミュレーターでまめにチェックを入れています。
天鳳位のタケオしゃんが開発した一人麻雀練習機の入力ツールもよく使っています↓
https://mahjong.org/training/training_007/

また、みーにんさんと福地誠さんの著書「統計学の麻雀戦術」や「データで勝つ三人麻雀」といったものもよく参考にしていて、この本に書かれている統計データと確率を元に判断を下したりもします。
ロマンだとか、美学だとかで打牌を決めることはないです。
量産型デジタルから脱却して進化したデジタルを目指すことが私の本質です。
最強麻雀AIのSuphxも副露率は.318程度なんで、真のデジタルは面前派なのかもしれません。

これからも魂天目指してやっていきます。
また今度こそは天鳳の鳳凰卓でも勝ち上がって、九段十段を目指してやっていきたいです。

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