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染め手の読み~リャンカンの読み

今回は染め手の読みについてです。
親(上家)の手を見ていきましょう。
まずは1巡目、西家が切った1mをポンして打6s。

6巡目に親が6pを手出しして北家がこれをポン、打6sとします。

7巡目、北家が切った2mを親が両面チーして打白。

そして親が8巡目に2mをツモ切り、9巡目に北家が切った5mをカンチャンチーして打8mとしてきました。
体感的にはここで95%はテンパイが入った感覚です。
親の手を読んでみましょう。

まずこの局の前提として、500点持ちで飛び寸になっている北家がいるので、親はのみ手で500点オールツモ和了れば終了となります。
だから親は最初から真っ直ぐ染め手には向かわず、第一打にションパイの南とかを切ってますし、途中で6sや6pといった別の色の手出しも入っています。
そのため染め手にしては妙な切り順になっていますが、3副露全てが萬子ですし、染め手と見て間違いがないと思います。
もし仮に染め手ではなかった場合でも

こんな形の役牌バックのテンパイ形になっているはずなので、2sでは刺さりません。

もしも役牌暗刻のテンパイ形だったとしても、手牌が4枚しかないので、ホンイツ以外だと単騎待ちにしかなりません。
直前に2mも切られているので、2sだけポツンと浮いて持っているのは不自然ですね。
つまり筒子や索子は全て通ります(ほぼ間違いなく)。

では何が待ちになっているのかというと、考えられるのは5種の牌しかありません。
4m、7m、9m、中、發の5種ですね。

例えばこんな形から5mをカンチャンチーして8mを切ったら4-7m待ちが残ります。
一見するとリャンカンを捌いたようにしか見えませんが、実は食い延ばしだったというやつです。
これはクイタンや役牌の仕掛けでも見かけることがあるので、パターンを覚えましょう。
リャンカンを捌いたから別の色が待ちになっているのでは?と反射的に思ってしまうので食い延ばしは盲点になりやすいです。
しかも通常の食い延ばしと違って、食い延ばし一点で読むことは出来ないし、単にリャンカンからカンチャンチーしたようにしか見えないので厄介です。
出現頻度は高くはないので、本当にリャンカンを捌いただけのことも多いですが、食い延ばしの可能性も常に頭の片隅には置いておくべきです。

他には9mと中(もしくは發)とのシャンポン待ちのケースと、發と中のダブルバックから手なりで仕掛けて偶然ホンイツで張ったケースが考えられますね。
それ以外の待ちはちょっと考えられないです。
9m以外の数牌でシャンポン待ちになってるケースはないですね。
例えば2mと8mは自分で切っているし、1mは4枚見えです。

もし6mと中のシャンポン待ちとかだと仮定すると、ここから5mをチーして8mを切ったということになりますが、直前に2mを切っているので、その前にカン3mでテンパイしているはずですね。

6-9mの両面待ちってこともないです。
もしそうであるなら、ここからカン5mをチーして8mを切ったってことになりますが、直前に2mを切っているので、その前にカン3mでテンパイしているはずですね。

3-6mの両面待ちも否定できます。
ここからカン5mチーして8mを切れば3-6m待ちが残りますが、直前に2mを切っているので、その前にカン3mでテンパイしているはずですね。

念のため、カン3mのケースも考えてみましょう。
7巡目時点の親の手牌を再現するとこんなかんじです。
ここから2mをチーして白を切った。
いくらなんでもありえない鳴きです。
鳴いても手は進んでないどころかむしろ後退しています。

残った形はこうなり、ここからさらに5mをチーして8mを切り、カン3mが残ったということです。

つまり結局、危ないのは4-7mの両面待ちと、9m、中、發のシャンポン待ちだけです。
一見すると3-6m待ちは通ってないので危ないように見えますが、普通に通るっていうところは重要なポイントになります。
こんなに和了れそうな手なのに、ここからもし3m6m掴んでオリたら大損ですからね。

ちなみにこの局は11巡目に自分もテンパイが入りました。
リーチ棒を出すと3位に落ちてしまうので、ダマにしておきましょう。
先ほども言った通り、ここから3-6m掴んでオリるのは大損なんでツモ切ります。
自分で700-1300ツモっても2確は出来ます。
4-7mは和了り牌として抑えてあるので、危ないのは9m、中、發だけですね。
この3種をツモったらオリることにしましょう。
そのまま親がツモ和了りしてくれても2位で終われます。

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