20代大人の歯列矯正体験談③急速拡大装置
私は20歳をすぎた大人になってから歯列矯正を始めました。
顎が狭く、歯列のアーチを広げるために「急速拡大装置」というものを使いました。
この記事では、「急速拡大装置」を使った歯列矯正の体験談をまとめています。
こんな風に悩んでいる方へ、私の経験が参考になれば幸いです。
急速拡大装置とは?
急速拡大装置とは、歯列を広げるために上顎に取り付ける装置のことです。
歯医者さんで取り付けてもらい、自分では取り外すことはできません。
この装置を使うと、顎が狭くて歯を並べる隙間が無い場合でも、抜歯をせずに歯列を広げることができるというメリットがあります。
私もで歯列が狭くでこぼことした歯並びでしたが、抜歯せずに矯正することができました。
装置の仕組みなどの詳しいことについては、矯正歯科ネットのHPに載っています。
ここからは、私の経験談を交えてお話ししていきます。
①急速拡大装置を付けた時の見た目は?
急速拡大装置を付けたときの見た目は、意外と気になりませんでした。
装置は奥歯から2番目の歯と、4番目の歯(犬歯のとなり)に銀の輪っかのようなもので取り付けます。
笑った時に犬歯の隣の歯には装置が付いているのが見えますが、ぱっと見「銀歯かな?」と思うくらいで、凹凸もほとんどないのでそこまで目立ちませんでした。
②期間はどのくらい?
装置を付けていた期間は大体3か月ほどでした。
急速というだけあって、何年もつけるものではなく平均は3か月~半年ほどのようです。
私は短いほうだったのかもしれません。
③大人でもちゃんと変化はある?
急速拡大装置はおもに10歳までの子どもに適用されることが多いといいます。
大人でも25歳くらいまでであれば使うことはまれにあるそうですが、ネットで調べる限り、あまり症例は多くはなさそうです。
私は24歳頃から装置を付けましたが、しっかりと変化は現れました。
④急速拡大装置の使い方
急速拡大装置は自分で装置のネジを回し、徐々に広げていきます。
私の場合、3日1回このネジを回すよう言われました。
装置の中央にある小さな穴に専用の棒状の針のようなもの(直径1.5mmくらい)を差し込み、ネジを回していきます。
これにはコツが必要で、はじめはかなり苦戦しました…。
特にお子さんの場合は、家族など周りの人にやってもらう方が多いようです。
⑤痛みについて
急速拡大装置は骨にアプローチをかけているので、痛みはそれなりにありました。
ネジを回すごとに、頭がしめつけられるような何とも言えない痛みがありました。
耐えられないほど痛むことはありませんでしたが、初めての痛みの感覚に不安になった記憶があります。
⑥辛かったこと(食べ物・滑舌・前歯の隙間)
急速拡大装置を使っていて、痛み以外に特につらかったことが3つありました。
1.食べ物が挟まりやすい
装置が少し複雑な形をしていたことと、上あごと装置の間に若干の隙間がある形状だったので、食べ物がとてもはさまりやすかったです。
特に、麺類・葉物野菜。
中でも葉物野菜はひっかかってしまうとなかなか取れませんでした…。
ほうれん草や白菜は要注意です!!
2.滑舌が悪くなる
急速拡大装置をつけると口の中にかなり違和感があり、滑舌が悪くなってしまいました。
特に慣れるまでは、「か行」が全くと言っていいほど発音できず、当時仕事は事務職をしていたのですが電話に出るのがとても辛かったです…。
「か行」は舌の中間部分を上あごにつけなければ発音できませんが、上あごに装置が付いていたので本当にしゃべりにくかったです。
2週間ほどで慣れてはきましたが、それでも装置を外すまでうまく発音できない時もあり、違和感は常にありました。
3.前歯に隙間ができた
歯列(アーチ)がしっかりと広がってくると、前歯2本の間に隙間ができました。
いわゆる隙きっ歯というやつです…。
しっかりとアーチが広がってきた証拠ではあるのですが、この状態が恥ずかしくて…。
年頃の女子にはちょっぴりつらい期間でした(涙
この時期は人と食事に行くことはできるだけ避けていました。
拡大床(かくだいしょう)も使用しました
私の場合、上顎に急速拡大装置、下顎には「拡大床(かくだいしょう)」というものをつけました。
拡大床とは?
拡大床も歯列を広げるための装置で、急速拡大装置とは異なり自分で取り外しが可能なものです。
プラスチックのプレートのようなものがついています。
急速拡大装置は骨を動かすのに対し、拡大床は歯を外側に広げていきます。
特に歯が内側に倒れて生えているときなどに使われるそうです。
▼急速拡大装置
▼拡大床(かくだいしょう)
使い方は?
急速拡大装置と同じく、自分で3日1回ネジを回し、徐々に広げていきました。
拡大床は取り外しができるので、装置のお手入れや歯磨きはしやすかったです。
(逆に食事の際は外さなければならないなど、面倒だと思う気持ちもありました)
急速拡大装置とのダブル使いだったのでとにかく滑舌が悪く、特に拡大床をつけていると、舌先を前歯につけて発音する「た行」が発音しづらかったです…。
仕事の電話もどうにかこうにか喋って乗り越えてました。(周りからどう思われていたかは?です)
まとめ
急速拡大装置と拡大床でのアーチを広げるための期間は、私にとって矯正期間の中では一番つらい期間だったといっても過言ではありません。
それくらい、痛みや滑舌の悪さなどのわずらわしさがありました。
ですが私はしっかりとアーチを広げることができ、その後のワイヤーでの矯正も順調に進み無事に歯列矯正を終えることができました。
アーチを広げる期間はつらいことも多かったですが、終わってしまえばあっという間でした。
これから急速拡大装置や拡大床を使う方は、キレイな歯並びを想像して頑張ってほしいです…!!
この記事が歯列矯正や急速拡大装置に関して不安に思っている方へ、少しでも参考になれば幸いです。