スパークス『厳選投資』ウオッチ #113 (2024年10月末)
アクティブファンド『厳選投資』を毎月買付けています。
『厳選投資』は、スパークス・新・国際優良日本株ファンド
の愛称です。
毎月、定点観測を続けています。コツコツと追加取得していきます。
このファンドの定点観測、バックナンバーは以下からご覧ください。
ちなみに、第1回の記事はこちらです。2015年7月末から定点観測しています。
なお『メガトレンド』は既に全て解約済みです。
こちらの動画。ファンドの特徴が詳しく説明されています。
月次レポート
運用コメントです。
月末時点の数字、数値はこれまでと同じくpdfです。
https://www.sparx.co.jp/mutual/gen_202410.pdf
今回の運用コメント(メインパート)は 4,500文字以上 です。前回は8000文字に迫る量でしたから、今回は少し抑えめでしょうか。それでも十分に読み応えありますし、質もしっかりしています。
ファンドのリサーチから投資判断に至るまでのプロセスが、具体的な投資先(現在は投資先から外れている会社ですが)の事例を用いて詳しく説明されています。
この考え方はとても興味深く感じました。
運用コメントをぜひご覧ください。
このファンドの月次レポート、『月次レポート研究所のポッドキャスト』でも取り上げました。過去のレポートに、逸品、秀作がたくさんあります。
数字・データを定点観測
純資産総額・受益権総口数
『厳選投資』は2008年3月に設定されていますが、あまり昔を振り返っても仕方ないので、起点を2014年6月とします。
10月は前月末比で0.11億口減少、8ヶ月連続の増加は実現できず。3月は分配金再投資のアシストで増加になったものと推測されますが、4月は純然たる資金純流入と見られます。5月はなんとか資金純流入となりました。6月、7月、8月、9月とコンスタントに増加していただけに残念です。
また、月末基準でこれまでの最多口数は2019年3月末の374.1億口ですが、その水準への回復が少し遠のきました。
上表の通り、数ヶ月(大きな)増加が続いた後に、数ヶ月連続で減少=ファンドからの資金純流出ということが何度も見られる現象です。11月がどうなるのか、注目されます。
運用コメントでも強調されていることですが:
これをモットーにしている投資信託なんですよね。
ポートフォリオ、上位5社の顔ぶれ
月次レポート からです。
前月末です。
投資先は増減なし、21社です。
上位5社のメンバーに変更はありません。
業種別の推移です。
前月末から順位に変動ありません。
1年前と見比べると、投資先は4社減っています。1年前は卸売業、化学がトップ5に入っていました。
3年前と見比べると、投資先は4社増。電気機器、サービス業が2024年10月末もトップ5です。
5年前と見比べると、投資先は4社増。
2024年3月に終わったファンドの第16期の運用報告書で投資先を確認する記事をつくりましたのでご興味があればご覧ください。
パフォーマンス(ローリングリターン/5年・10年)
パフォーマンスです。
5年間保有のデータ期間数は140。うちマイナス発生はゼロです。
最大値 30.0%(年率):2012年5月末〜2017年5月末、
最小値 3.8%(年率):2017年12月末〜2022年12月末、
140個の期間の中央値 15.5%(年率)となっています。倍率で約2.09倍になるような感じです。
10年リターンの推移です。
こちらはデータ期間数が81個です。
ご覧の通り、最小値が2013年12月末〜2023年12月末の12.5%(年率)です。最小値のケースでも10年保有していたら投資額の2.2倍以上になっていたことになります。中央値は15.6%(年率)、4.26倍です。
1年リターンの直近60ヶ月平均を追いかけてみます。2019年11月から2024年10月の60ヶ月の平均は14.9%となっています。前回から+0.5%です。
国内株式の代表的な株価指数に連動するETFと比べてみるとこんな感じです。
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