アセットアロケーションよりも先に #キャピタルアロケーション に出会いたかった
長期的な企業の姿を決定づけるのは、キャピタルアロケーション
「京都企業が世界を変える 企業価値と株式投資(2015年)」の”第8章 長期投資の意義と実践”で #NVIC 奥野一成さんが述べられています。
アロケーションというと、アセットアロケーションという言葉もよく聞かれます。例えば・・・
ググったら最初に出てきたのが上の説明です。
キャピタルアロケーション、アセットアロケーション。似た言葉ですが、まるっきり別の概念だと僕は考えています。
キャピタルアロケーションは右側の資本(負債も含めて考えるケースもあるでしょう)をどう扱うか、調達した資源、事業活動を通じて得た資源をどのように使うか、投資するか、判断することだと考えられます。
一方、アセットアロケーションは左側の資産のお話。キャピタルアロケーションの過程で決断された投資の内容をどのように管理していくか、ということだと考えています。
苦労して(あるいは期せずして、ということもありますが)手にしたお金・資源を、富を、どの分野に投資すれば良いか、それを考えて、調べて、判断する。
これがキャピタルアロケーションです。資「本」配分です。
”資本配分”でググっていて、見つけたのが一橋大学の加賀谷哲之さんの講演録でした。
「企業価値向上と『資本コスト』~経営への活用に向けた基礎と実践~」
同じく加賀谷さんの論文からです。
加賀谷さんの論文は企業の投資、キャピタルアロケーションを対象にしていますが、個人投資家としてどう考えるか、ということがあると思っています。
例えば、上場企業が事業活動を通じて得た利益、資金の使い途として何を選ぶか、そこでインデックスファンドを選ぶ、そんなことは通常、あり得ないと思います。株主から託された資金、資本を元手にした事業活動を通じて得た利益、資金を、その株主たちが自分でも難なく手に入れることのできる資産を取得することですものね。
個人投資家がインデックスファンドを買う。これは自分で稼いだお金をどこに投資するか、というお話ですから、別に株主のことなんて気にすることはありません。あえて言えば、自分株式会社の資本配分、株主は自分自身なのですから。
先日、こんな記事を見つけました。
株式投資でパッシブ運用が増えることを「弊害」と表現、その「弊害」の一つとしてフォーカスされていたのは「市場の価格発見機能」でした。
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