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別に無理して肉食男子になる必要なんてないということ

こんにちは。婚活中の男性の味方、水蜜桃です。
今日は直接マッチングアプリとは関係がないんですが、「このままの自分じゃダメかもしれない…」「変わらなきゃ!」と婚活で危機感を持ってる男性にこそ読んでほしいお話。

わたしは以前、男性向け婚活塾でスタッフをしていたとお話しましたよね。
会社はいわゆるベンチャーで、社長はそれはもう大したワンマン気質でした。大手企業でトップセールスマンだった過去が自慢で、「大丈夫、俺の言うこと聞いてれば絶対イケるから!」みたいな。ギラギラテカテカ、とにかく押しが強くて。正直スタッフの女の子達からの人望もあんまりなかったんですけど。笑

うちの会社がメインとするターゲット層は『婚活パーティーやマッチングアプリをやったけれど、思うような効果が出ていない男性』。そうして婚活に悩んでる男性の現状を把握して、改善するべきポイントを洗い出して成婚あるいはマッチングに導いてあげようという、システム自体はなかなか画期的なものだったんですが、不安もありました。六本木や麻布十番のクラブ大好きな社長は、果たしてそういう男性たちの気持ちに寄り添ってあげられるんだろうか、と。

そして案の定、社長は会員の男性達に見当違いなアドバイスを始めました。「とにかく女性を褒めまくれ!」とか「もっとはっきり好意をアピールしろ!俺みたいに口説け!」みたいな。もちろんそれは大切ですけど、わたしには会員さんの性格や人柄をまったく無視したやり方で、上っ面のパリピテクニック(失礼)を押し付けてるだけに見えたんですよね。

一番印象に残っているのは、社長から「清潔感を意識して、もっと爽やかな服装にイメチェンしたほうがいいよ」とアドバイスされた会員さん。翌週、その男性は言われた通りに爽やかな格好で現れました。

白いカッターシャツにグレーのカーディガン、カーキのチノパン。すらっと細身でメガネが似合う男性とかであれば、確かにめちゃくちゃ好印象なファッションです。

しかしその男性はかなりガタイが良くて、頭はさっぱりとしたスポーツ刈り。顔立ちもキリッと濃くて、どちらかというと…いや、明らかにワイルド系が似合うタイプだったんです^^;

しかも、彼は社長からの追加アドバイスを忠実に守って、口調までおっとり優しげなものに変わっていました。ワイルド系の顔立ちと体格なのに、ファッションはめちゃくちゃ草食系、しかも口調はオネエ寄りときて、もうチグハグ過ぎてこちらが混乱する仕上がりに…。さすがに後で「あの人は元の服装のが雰囲気に合ってたんじゃないか」って進言したんですけど、まあ社長は釈然としてない様子でした。笑

でね、これってファッションだけじゃなくて、婚活自体に言えることだなって。
一般的に好印象だから、という理由で有名サイトのアドバイスを真に受けて実践したところで、自身の性格や雰囲気に合っていなければやっぱり「不自然感」が強く出ちゃうんですよね。婚活用に自分をアップデートしたことで元々備わってる自分らしさが消えちゃったら、それはとてももったいないことだと思うんです。万が一それで女性と良い感じになれても、どうせいつかボロが出ます。笑

ワイルド系の人が無理して草食系ファッションを装う必要がないように、真面目で大人しい草食系の人が無理してガンガン口説いたりする必要なんてないんですよね。話下手でも口があんまり上手くなくても、それが逆に魅力になって「女性に慣れていないところが可愛い」「誠実で信頼できる」とかって言ってくれる女性は結構いますから。

かくいうわたしも好きです、女性を前にすると照れて挙動不審になっちゃう男性とか。一生そのままで、いちいち照れててほしい。これはもう性癖かもしれないけど。笑

ただ、ありのままの自分で勝負するにしても、自分らしさを売り込む努力はしないといけません。マッチングアプリはその最たる例ですよね。自分のアピールポイントを自分で売り込まないと、女性は画面の向こうに目を凝らして、わざわざあなたの内面まで見透かそうとはしてくれません。

女性に「この人をもっと知りたい!」と思ってもらえる…まではいかなくても、「この人とならメッセージしてもいいかな」と思ってもらえるようなプロフィール作り、これから一緒に頑張りましょう。

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