パドレスのトッププロスペクト、イーサン・サラスについて知って欲しい!!
皆さんこんばんは!なるなるです。
2024年のMLBは
球界最高の選手であるShohei Ohtani
NPB最強投手として君臨し続けてきたYoshinobu Yamamoto
二人の日本人がDodgersに移籍したことで国民中の熱視線がDodgersに注がれることでしょう。
特に注目を集めそうなのが、Yu Darvish、Yuki Matsuiが在籍する同地区Padresとの開幕戦。
そんなPadresを応援している僕ですが、今回はそんなPadresに在籍する
トッププロスペクト、イーサン・サラス(以降、Salasと表記します)
について紹介したく、このnoteを書かせていただきます!
Padresの現状
San Diego Padres と聞けば、MLBを少し知っているよーという方にはスター集団として認知されていると思われます。
実際それはそうなのですが、今オフでは
Juan Sotoをトレード
Blake Snell、Josh HaderをFA
で放出したため、チームは一気にチーム内No,1打者、エース、クローザーを失う形となりました。
もちろんまだチームには数多くのスター選手が在籍しているため
ポストシーズン進出を目指すチームなのですが、
本気でワールドシリーズを取りに行くならいつか?
と聞かれれば、僕は
「うまくいけば、2026~2028あたり」
そう答えると思います。
そのときチームの野手として中心選手でいてほしいのが
TatisとSalas
の二人です。
Tatisについてはもはや説明不要では?というような存在ですね。
日本でも知名度のある若きスーパースター。
2020年オフに
14年3億4000万ドル(日本円で約490億!!!!)の超大型契約を結び、
25歳になったばかりですが既にHR王やプラチナグラブのタイトルも獲得しており、
(いろいろありましたが)Padresのフランチャイズプレイヤー、
ひいてはMLBを代表する選手になっていく存在です。
現在はコンバートされましたが、この二段ジャンプは日本の野球フアンの間でもすごく話題になったことを覚えています。
そして今回紹介したいのが
このTatisとともにSan Diego Padresを球団史上初の世界一に導く存在として期待されているEthan Salasです。
上のグラフを見てください。
MLBにはマイナー組織に数多くの選手が在籍していますが、その中でも特に有望な選手をランク付けしている
プロスペクトランキング
が存在します。
上記の図はそのランキング上位100人の中の選手を各球団が何人保有しているかを示しています。
Padresはなんと、MLB30球団トップの8人!!!
その中でも、最上位に位置し、全体でも5位に位置付けているのが
Ethan Salasなのです。
Ethan Salasのプロフィール
名前:Ethan Salas (イーサン・サラス)
年齢:17歳
国籍:ベネズエラ
パドレス 傘下No.1 プロスペクト
ポジション:キャッチャー
身長:189cm
体重:84kg
打席:左打ち(契約時は両打)
Salasは2023年に国際ドラフトでパドレスとプロ契約を結びました。
契約金はなんと
5600万ドル!!!!!!(日本円で約8億)
当時16歳がこの金額で契約するの、ぶっとんでますよね(笑)
またSalasは野球一家のエリートでもあります
兄のJose Salasも
2019年にMarlinsと2800万ドルでプロ契約を勝ち取っています(現在Twins傘下に在籍するプロスペクト)
父のJose AntonioはBravesの傘下でプレー経験があり、
叔父のJose GregorioはBlue Jaysの傘下でプレー経験があり、
祖父のJose Gregorio(名前同じでややこしい。。。)はAstrosとRoyalsの傘下でプレー経験があるというとんでもない家族・・・
Salasの各評価
ではSalasのプロ選手としてのデビューイヤーはどのように評価されたのでしょうか。
以下、fangrapfs より引用します。
カッコ内の数字は20-80Scaleと呼ばれる、MLB界では非常に良く用いられる選手の評価方法です。
パワプロのS、A、Bのような感じで、
数字は偏差値だと思ってもらえると近いイメージになると思います。(50がMLBのレギュラークラス平均)
数字が2つあるのは、左側が現在の能力、右側が将来的な予測になっています。
20-80Scaleについて、詳しいことが知りたい方はこちらをご覧下さい。
Ethan Salas の20-80 Scale
コンタクト (35-55)
パワー (45-60)
走力 (50-40)
フィールディング (45-60)
肩 (60)
総合 (60)
以上のようなテクニカルレビューがされていますが、やはり特筆すべきは
彼が17歳でこれをやり遂げている
という点でしょう。
Salasの実際のプレー集はこちらで確認できます!↓
Salasの懸念点と今後
2024シーズンは1年間をAAで過ごし、順調にいけば2025シーズンにAAA昇格、20歳になる前にMLBデビュー。
これが現在Salasに対して理想とされているマイナーの駆け上がり方です。
しかし、興味を持って今年のスタッツを見た人は少し疑問に感じるでしょう。
「AAの成績、OPS.517とかだけど大丈夫?」
→全く問題ないです。
もう一度言いますが、彼はまだ17歳なのです。
少しマイナーリーグの階級について話しましょう。
これはマイナーリーグの階級を表した図です。
A,AA,AAAという階級があることは有名ですが、実際には7つの組織がトップダウンで存在します。
NPBにはだいたい2軍~3軍までしかありませんが、MLBには8軍まであると考えてもらっていいでしょう。
では通常高卒で加入した選手がどのレベルでプレーするかというと
一番下二つのルーキーリーグが基本です。
つまり、Salasはデビューイヤー、それも17歳の若さでMLBまであと二つのところまで来たということなのです。
AAからは一気にレベルが上がる
これは2022ドラフトで北海道日本ハムファイターズから3位で指名を受けた元MLBプレイヤー、加藤豪将選手の発言が記事になったものです。
これは日本から初めてMLB球団とマイナー契約を結んだ結城海斗投手の記事から引用しました。
要約すると、
「AAの壁は相当厚い」
「AAにさえ適応すれば、MLBはもう目と鼻の先」
ということになります。
同じ国際FAで加入し、今やPadresの顔となったTatisも18歳のときAAの壁にぶつかりましたが、
翌年19歳でAAに順応、そして20歳で華々しいMLBデビューを飾りました。
もし来季もAAで壁にぶち当たれば話は別ですが、来季は1年かけてしっかりAAのレベルに順応して欲しいです。
Salasよ、Padresの歴史を創れ
2022年、Tatisを欠きながらもポストシーズンに進出、そして憎きDodgersを倒す Beat LAを達成し、ナショナルリーグ優勝決定シリーズまで進出。
オフにはチームリーダー、Manny Machadoと超大型契約で引き止めに成功、さらにFA市場で大物Xander Bogaertsを獲得し、
かつてないほどの期待感で迎えた2023シーズン。
度重なる不運や想定外が重なり、ポストシーズンにすら進めませんでした。
原因は決して一つではありませんが、
捕手は一つPadresの大きなウィークポイントだったのは間違いないでしょう
Shintaro Fujinami が移籍して日本からも注目を浴びたBaltimore Orioles は
いまやMLBのNo.1キャッチャーと評価されるAdley Rutschmanの登場により、チームが激変しました。
SalasにはそんなRutschmanのような、チーム全体に影響力があり、チームの歴史を大きく変える、そんなスタープレイヤーになってほしいです。
参考文献 引用
「Salasの各評価」の部分は主にこの記事を引用し、部分的に和訳させて頂きました!
「Ethan Salasのプロフィール」の部分での家族構成についての部分は、主にこの記事を引用させて頂きました!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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