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第36期中部プロリーグ決勝1回戦

1月31日(金)に行われた中部プロリーグの観戦記を執筆させていただきます。
筆者にとって初めての観戦記となりますので、色々ツッコミどころはあるかもしれませんが大目に見てあげてください。

中部プロリーグについて。

1回戦

犬飼、山田、山本、高橋の座順でスタート。

カミソリ目力は普段は穏やか。
杉浦勘介のnoteでの予想にご立腹。
夏目坂には慣れたらしい。
緊張した面持ち。

東1局

配牌で親の犬飼にドラの3が暗刻で入っている大チャンス手。

対して他三者は決していい手牌とは言えず、犬飼がいきなり大きな先制を取るかと思われた。
しかし、山田が解説から超積極策と言われた、一翻だけだがカン7で先制リーチ。

非常に押し返しの怖いリーチに見えたが結果的に親の犬飼含め、三者が受けに回る形となった。
丁寧に打ち進めた高橋が終盤に聴牌を入れ、2人聴牌で流局。
相手を翻弄する雀風が持ち味の山田としては、まずはしてやったりだろう。

東2局

タンヤオが強く見える親の山田と自風の南が暗刻でドラも1枚持っている山本が一歩リードしているように見えた。
ここにドラを引き入れた犬飼が対子落としの選択を見事に決め先制リーチ、八をツモりリーチ・ツモ・ドラの1,000-2,000の和了。

東3局

南家の高橋が好配牌、対して山田が中の後付けで九の両面チーから発進。

高橋は5巡目にカン⑥の聴牌を入れるも聴牌取らずを選択。

山田に対しては上家の犬飼がしっかり字牌をブロックして中は持ち持ちの形に、山田はさらに4をチーしていく

厳しそうな配牌に見えた親の山本がペン七の先制リーチ、解説にもあったがドラが固まっているようにも見える山田の仕掛けに対して読み切って被せたように見えた。

しかし、和了を見せたのは高橋、丁寧な聴牌外しから索子の3面待ちの平和を聴牌、親の山本のリーチの現物で山田の対子落とし中の8を捉えて1,000点の和了となった。

東1局のしっかり受けての聴牌といい、この局の和了といい高橋らしい麻雀を打てているように見えた。

東4局

親の高橋は厳しい配牌、高打点を狙い混一色に寄せていく。

犬飼が対々和を見ながらの東の後付けで六を仕掛けたところに山田が4-7の先制リーチ。

戦前の予想通り、かなり積極的に局面を動かしていく。
またも三者は受けに回らされ、山田が4をツモり、リーチ・ツモ、500-1,000の和了となった。

(山田が①から仕掛けるのか見てみたかった。)
大きな点数移動はなく南場に突入。

南1局

ここで南家の山田に強烈な配牌が入る。

ダブ南と發が対子の仕掛けにはうってつけの手牌、どこから仕掛けるのか注目していたが、まさかの一をスルー、一から仕掛けて字牌が絞られることを危惧したのか。結果的にこの選択がハマり、親の犬飼から南、發と連続で鳴くことに成功する。仕掛けの多い山田とはいえ、三者からしたらかなり強烈な仕掛けに見えるだろう。
だが、黙って見ているメンバーではない。
山本は完全に受けに回ったものの、まずは高橋が役なしのシャンポン聴牌から⑤-⑧高め一盃口のドラ1でリーチ。

そこに犬飼が6,000オールクラスの一向聴。

ここで犬飼が長考。ドラの六引きも嬉しく打点も手広さも段違いの打⑤とするか、自分で通している③ダブルワンチャンスの④と切っていくか。
筆者は目を瞑って⑤を切りそうだが、ここで犬飼の選択は

打③

簡単に見える一打だが、4回戦勝負の決勝戦の親番でこの大チャンス手で③を打ったことに、解説陣も絶賛していた。
次順、2を引き入れ追いかけリーチ。

リーチ時には5枚山の二-五(筆者は犬飼の和了だと思っていました)
しかし、決着は受けに回っていた山田に聴牌が入り長考の末、選んだ選択は…

高め7700の聴牌

山田から打ち出された⑧を高橋が捉え、2,600の和了。
かなり見応えのある一局となった。

南2局

犬飼に3面子の好配牌が入る。打点こそ見えないものの局消化が悪くない局面。

筆者が気になったのは、解説でも話題に上がっていたこちら↓

5チーするんですか???

そうこう言ってる間にスリムに進めていた高橋が先制聴牌

続いて犬飼が一盃口の聴牌

そこにネックとなっていた待望のペン3を引き入れ、満貫クラスの一向聴となった、山本が対子落としに入った六を捉え、1,300の和了。

南3局

ここまで我慢の展開が続いた山本の親番、高橋から打ち出された中を仕掛けて2,900の聴牌を入れる。

高橋が2枚目の發を仕掛け

さらに③をポン。

くっつきの一向聴からの聴牌取りだが、前順の打②があり、①-④の場況が絶好であり、他家から見たらかなり不自然な仕掛け。
高橋が二単騎を和了りきり、1,000点の和了。

高橋がトップ目でオーラスを迎える。

南4局

それぞれにテーマのあるオーラスとなり、山本が2巡目で大チャンス手。

さらに筒子が両面に変わり、二から引き入れれば浮きどころかトップまで狙える手形。

しかし、聴牌が入らず山田が先制リーチ。

明らかな両面ターツ払いでのリーチで他家の警戒共上がっているだろう。

ここは犬飼、高橋が丁寧に受け切り、二は引けずも終盤に聴牌を入れた山本、山田の2人聴牌で流局。

高橋、犬飼、山田、山本の並びで1回戦を終えた。

1回戦
1位高橋+13.5
2位犬飼+4.1
3位山田▲6.7
4位山本▲11.9


犬飼はやや緊張気味だが要所でしっかり魅せる
山田はいつも通り場を支配しにいく
山本は厳しい展開もひたすら我慢
高橋はらしい麻雀でしっかり浮きをキープ
に見えた1回戦だった。

みんなかっこいいよ。

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