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【がんばる2.0】

シュッとした言葉というかどこかウィット(機知)な意味合いを持つ言葉が好きで、ブログではそんな言葉選びをするように心掛けています。

この表現秀逸だなぁ、みたいに思う文章を目指している訳ですね。難解な漢字の羅列よりも、小洒落た簡易表現の方が読み手にとっても印象に残りやすいし、読んでいて楽しいと思うからです。

そんな言葉遊びを日々探している訳ですが、今日友達と話している中でとある表現を聞いて、ハッとしました。

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「がんばる」って何だっけ
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「がんばる」と聞いたとき99%の場合、「頑張る」という漢字が頭に浮かぶと思います。勉強を頑張るだったり、誰かを応援する時に「頑張れ!」と声を掛けたり。中高の部活を思い出します。

こんな調子で、頑張るって日常会話の中でもありふれた言葉だと思います。

一般的に「頑張る」と言うとき、困難に耐えながら努力するという意味を指します。そういえば、頑張るの語源ってどんな由来があるんだろうと思い調べてみました。

諸説あるようなのですが、江戸時代にまで遡る当て字のようです。2つ説があるみたいで、一つは「眼を張る(がんをはる)」。字の如く、眼を付けることであり、一定の位置から動かない、ということに由来する説です。

もう一つは「我を張る」。自分の主張を押し通すという意味があります。いずれにせよ、今の意味合いとどこか似通っているような感じがします。

(出典: 語源由来辞典より)
http://gogen-allguide.com/ka/ganbaru.html

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「がんばる2.0」
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さて。「がんばる」という言葉の現在の意味と、その由来がわかったところで、現代の「がんばる」を考えていきたいと思います。

言ってしまえば言葉遊びであり、捉え方の問題(視点の違い)ですが、「顔晴る」というがんばり方もあるようです。

先ほどの通り、頑張るには困難に立ち向かう様が想起されます。歯を食いしばってコートを走り抜ける選手の絵が思い出されますね

これはこれで頑張り方として正しいし、こういう人の姿勢は美しくて尊いです。ど根性精神が強かったちょっと前ではピッタリハマる意味合いだったはず。

ところがどっこい、今はどうでしょう。ど根性精神ももちろん大切で、歯を食いしばりながら血眼になって努力する人もいます。

そんな中、晴れやかに涼しい顔をしながらがんばるというあり方も正しいのかなと思えてきます。

これは楽をすると言うわけではなくて、顔が清々しくなるようなことを一生懸命やると言うことだと思います。

この顔晴るであっても、困難に立ち向かっている場合もあるし、この場合顔晴る人の表情はその困難を楽しんでいるように思います。

顔晴るのカタチは複数あると思うのですが、きっと根底には、それがどんなことであれ晴々とした顔で楽しみながら事を成すと言うことがありそうです。

言葉は文脈によっても変わるものだし、時間の経過によってアップデートされていきます。

がんばる、という至極ありふれた表現であれ、その時代時代の最適なカタチにピタッとハマるように変化していくというのが言葉が生き物である所以であり、僕たちの最大の発明である言葉というツールのあり方なのかなと思ったり。

今週も顔晴ろうっと。



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