【ノルウェーという国】
ノルウェーに来たのは去年の8月。当時ノルウェーについてはほとんど何も知りませんでした。スウェーデンに留学した時もまともにノルウェーに行ってなく、オーロラツアーで北極海で寒中水泳するためにノルウェーの極北に入っただけです。
スタヴァンゲルで10カ月ほど過ごし、6月終わりにベルゲンへ、そして今日までオスロに1カ月半ほど滞在していました。
ひとまずはノルウェーの主要都市は見て回れたかなという感じなので、いまになって言えるノルウェーのここって良いなって思うところを書いてみます。
一番強く思ったのは、どこに行っても自然が近くにあるという点です。僕の中で、ここが一番ノルウェーぽいなと思います。
スタヴァンゲルは言わずもがな。あそこは言ってしまえば田舎なので。ノルウェー第4の都市とされていますが、人口530万人(北海道の人口に近い)の国の中の第4の街で、人口も15万人にも満たなかったはずです。
スタヴァンゲルでは寮に住んでいましたが、初日に驚いたのは、家からすぐそばのところに広い草原の敷地があってそこに羊が放し飼いされているんです。
ずいぶんと田舎に来ちゃったんだなと、沈む太陽を眺めながら思ったのを覚えています。
スタヴァンゲルと言えばかの有名な断崖絶壁プレーケストーレンがあります。これはまさにノルウェーの雄大で荘厳な自然の代名詞とも言えます。圧倒的に圧巻の景色に思わず息を呑みました。
ベルゲンは4泊5日ほどの短期滞在(旅行)でした。が、街の作りから自然を囲まれているんですよね。フロイエン山という観光名所がありますが、中心部のすぐそばにそれがあって高低差のある町なので高いところに行くとすごく楽しいです。
ベルゲンはもともとハンザ同盟で栄えた中世ノルウェーの要所でした。ヨーロッパを荒らし狂ったヴァイキングの血をモロに受け継いでいるのか、船を持っている人も珍しくありません。波に揺られながら、お酒を楽しんでいる人が沢山。海の幸も揃っています。
首都オスロはまさに"街"なわけですが、意外にも自然が近くにあります。王宮の公園には緑が沢山あって、池もある。ピクニックをしたり、水遊びをしたりそれぞれです。ヴィーゲラン公園にも緑は多くあるし、色んなところに噴水が設置されていました。
アーケルブリッゲという洒落た港湾エリアから出ているフェリーに乗ると10分そこらで小島に着きます。ここから見た夕暮れはきっと今後も忘れないことでしょう。
まだまだ話せば長いのですが、ノルウェーには自然というワードが一番しっくり来るのかもなぁと思います。
フィンランドも自然が豊富で、森と湖の国と呼ばれているし、そもそも国旗がフィンランドの自然を具現化したものです。
ノルウェーの自然が剛なら、フィンランドの自然は柔な感じがなんとなくします。
自然が近くにあるとやっぱり落ち着いて、自分の小ささを痛感させられて、また来たいと思わせてくれるものです。
そんな自然の重要さを学ぶ機会を与えてくれたノルウェーには感謝、感謝です。
この自然というのよくノルウェーのイメージとしてあげられるのですが、経験して初めて「なるほどな!」と思いました。
経験こそ言葉の根源で、経験のあるところに体温が宿るのだなと思いました。
今回はざっくりとノルウェーを振り返ったので、またゆっくり時間を作ってもう少し踏み込んだことを考えてみようと思います。