見出し画像

美術大学でめげない、しょげない、泣いてもいいけど病まないために

はじめに

美大に入って一番重要なことってなんだと思いますか?

答えは

こころの健康です。

先日、卒業制作の話をnoteに投稿した通り、私は大学4年生です。そして来月、美術大学を卒業します。
しました!

そんな私が、これから、美術大学を目指す人、美大に入ってみて、これからの生活に対する漠然とした不安で押しつぶされそうな人etc…のために、美大に入って思ったこと、大切にしていたことを少しだけ書いてみようかな、と思った次第です。(暇だからね!)

こんな最低最悪なインターネットの世界で、さらに海の底に来てしまった美大志願者及び美大生の皆さん、よければお付き合いください。

※あくまで個人の感想だと言うことを念頭においてください。

夜は寝るべき

まずはじめに書きましたが、夜は寝るべきです。
美術大学という場所は、テストという概念があまり濃くない代わりに講評がバカほどあります。簡単に言うと、同じ授業を取っている学生の作品が並べられて、順番に教授が評価をしたり、感想を言う会です。

率直に申し上げますと、病みます。

度合いはもちろん人によりますが、病む確率大です。
そんな会があるにも関わらず、睡眠時間がめちゃくちゃ短かったらどうなると思いますか?
「あれ、私の作品だけ所要時間短くね?」
「コンセプト話した時、マジで興味無さそうだな」
「授業始まる前にめっちゃ見られてたな……」
とか、マジで要らんことしか考えません。
睡眠時間は精神の安定に直結します。

寝ろ!!!!!!!徹夜するな!!!!!!!!

寝れないのは体が狂ってきている証拠なので、然るべき機関に行ってください。

自分というキャラクターと、それに頼りすぎない力

「自分って一体何者なのか」
というアイデンティティの問題にぶち当たる人が多いかと思います。
美術大学という、クラスで一番変だった人集団の中で自分を見失わない方法は、自分の好きなものを利用して自分をキャラクターにすることです。

私だったら土偶ですね。
大学において「土偶ちゃん」というキャラクターでした。
〇〇さんは「写真さん」△△さんは「短歌さん」というように何か一つ自分の強みを持っていると精神的にも制作面も支えられることが多いかと思います。

みなさんの好きなものはなんですか?
あなたの好きな作風はなんですか?

美術大学とかいう訳わかんねー環境は、割とあなたの好きなものを面白がってくれると思います。
卒業して気がついてしまったのですが、自分の好きなものを突き詰めることができる時間って、意外と今だけなのかも?と思いました。

ただ

「土偶の人」というキャラクターをゲットしていた私から一つだけ後悔、反省点を申し上げますと、それに頼りすぎてしまったということです。
最終的なアウトプットを縄文(土偶)に絡めなきゃ、という固定観念に囚われていました。

自分というキャラクターを大切にすることは重要ですが、時には別の方向を向いてみたりしたら、また違う景色が見えていたのかなあ、なんて思ったりもします。

思い立ったら行動してみる

反省点です。
コロナ禍だったのもあり、上手く行動出来なかったのももちろん理由のひとつなのですが、私は基本的に出不精なので(あ、美術館行きたいな……)という感情がありながらも動けない。みたいな週末を毎週送っていました。

最悪です。週末は天井を見つめるしかやることがないのです。
これをやると病みます。

美術館に行く、旅行へ行く、友達とご飯を食べる……etc
なんでも良いけど、やりたいなと思ったらやった方が良いと思います。
あまりにも陳腐な言葉すぎてこれを読んでいる人には届かないかもしれないけれど、大学生活はあっという間に過ぎ去ります。

制作もそうだなと思っていて(あ、これやってみたらどうかな?)と思ったもの、もっと作ればよかったなと後悔ばかりしています。
思いつきで始めたイラストレーションのシリーズが思わぬ縁に繋がったりと、思い立ったらすぐ行動、が良い方向へ向くことも多くありました。

大学の設備をフル活用しよう

美術大学のネックな点ナンバーワン『学費』

それを少しでも緩和するために(?)大学の設備を使いまくりましょう。
金というのは不思議なもので、精神状態に直結しています。
「自分自身が学校に行くことで多額の金銭が発生している」という状況に耐えかねているみなさんは、学校へ行きまくり、充電をしまくり、本を合法的にスキャンしまくり、大学の設備で印刷をしまくりましょう。それだけで少しでも学費分の自分自身の価値を見出すことが出来ると思います。

好きなことをしよう

結論、これ

自分の好きなことをしてください。
自分のやりたいことをやりまくってください。

自信持って!あなたは最高!

だなんて言われても、腹が立って腹が立って仕方がない捻くれ者の皆さんにも、貴方が好きなものだけは抱きしめることができるし、抱きしめてくれると思います。

おわりに

色々書いたけど、ダメな時はダメなので(最悪)
しかるべき機関に行き、いろいろなものに頼りながら生きていきましょう。
これから美術大学を目指す人、美術大学で過ごす人全ての人に幸あれ!

なんだかんだ書いたけど、大丈夫!
美術大学は結構楽しいぞ!


おしまい。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集