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⟬レンタル彼女失敗談⟭『違う、下心じゃない』症候群

『男性だって女性に甘えたいし頼りたいよね!』

甘えたがり男子専門コーチ/恋活婚活アドバイザー/レンタル彼女PREMIUM店長&指導教員/小説家の中村千花(@chika_rkt)です。

レンタル彼女というのは、『お客様が希望する日時にデートに同行する』というのは、もう周知されていると思ってもいいのかなと感じます。

ただし、お客様からの満足度の高いキャストほど、レンタル彼女は『お客様が希望する日時にデートに同行する』仕事だとは思っていません。

……って言うとびっくりしますよね。

もちろん、他の人に黙って「性的なサービスをしちゃおう‪‪❤︎‬」という意味ではありませんよ!

お客様から高い支持をいただけるキャストにとって、デートは単なるイベントであり、単なるきっかけだからです。

そのイベントやきっかけを通して、お客様には『女性の方から話しかけたり、質問をしたりして仲良くなる』ことや『彼女という枠を超えて理解者のような存在になる』ことをしているから、お客様からの評判がいいんですね。

つまりは、温かな心の交流ができるのであれば、水族館に行ったり、観覧車に乗ったりと、定番のデートスポットに行かなくても構わないのです。

ですから、デートに同行するというのは主目的ではないんですね。

話は変わりますが、テーマパークに『レンタル彼女PREMIUM』というアトラクションがあるとすれば、それは乗り物に乗って移動するライド型ではありません。

椅子に座って楽しむショー型でもありません。

お客様自らが行動し、デートに没入する体験型です。

体験型エンタメといえば…リアル脱出ゲームなんかがそうですね。

リアル脱出ゲームを体験したことのある人なら分かるかと思いますが、リアル脱出ゲームは作品ごとに世界観が設定されていて、そこから脱出しなければいけない理由が必ずあります。

今いる密室から脱出できなかったら、爆発するとか、犯人にされるとか、記憶を消されるとか……。

もちろん、そんなことないんですけどね。

でも、そんなの分かって参加しているじゃないですか。

それなのに、たまに「問題が解けなくても死ぬわけじゃないし」と、うそぶいて士気を下げてくる人がいるんです。

なんなの、それは!?  カッコつけたいの!? マウントを取りたいの!?

今いる部屋が密室なんかではなく、宇宙空間でもなく、雑居ビルの一室であることなんか、百も承知なんですよ!

分かっていながらも、設定に合わせて地下シェルターだったり、異世界だったり、古城だったりにいると思い込んでいるのに、時折り現実に戻す人がいるんですね。

せっかく遊びに来たのだから、自分もその世界にどっぷり浸かって楽しんでしまえばいいものを……!

ディズニーランドだって『大人が子供に戻る場所』と謳われているので、「あんなの着ぐるみだろ?」なんて言わず、はじめからノリノリでミッキーのカチューシャとかをつけちゃった方が楽しめませんか?

そして、それはレンタル彼女も同じです。

レンタル彼女とのデートを心から楽しむには、この『没入』がとても大事なんです。

せっかくお金を払ってレンタル彼女を利用してくれているので、カップルらしく仲良く手を繋いだ方が楽しいと思うのですが、手を繋ごうとすると断る人が時々いるんですよね。

もちろん、手を繋ぎたくないならそれでいいと思います。

潔癖症な人もいるだろうし、恥ずかしいと感じる人もいるだろうし、人それぞれですので強要はしませんが……。

「そういうんじゃないんで」と言って手を振り払う人の『そういう』ってなんでしょう?

「そういうんじゃない」という主張は、『手を繋ぐことに価値があるなんて思ってないんだよ、オレは』ということだと思いますよね。

それなので、手を繋がないでいると、後になって『手を繋いでくれなかった』『手くらい繋ぎたかった』とクレームになってしまうのです。

ドキドキしすぎて、手を繋ぐことを期待していると思われたくないというプライドがあるのも分かります。

でもね、そのプライド必要ですか?

デートだから、仲良く手を繋いでもいいんですよ!

恥ずかしさは吹っ切って、デートに没入しましょう!

『飛んで火に入る夏の虫』のごとく、デートというアトラクションに飛び込んじゃいましょう!

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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