【婚活恋愛失敗談】吃音は胸を張れ！

『男性だって女性に甘えたいし頼りたいよね！』

甘えたがり男子専門コーチ/恋活婚活アドバイザー/レンタル彼女PREMIUM店長＆指導教員/小説家の中村千花(@chika_rkt)です。

自分の嫌いなところを挙げてください

この質問をされて、いくつ思い浮かびましたか？

誰しも自分の嫌なところの1つや2つはあるんじゃないでしょうか。

多くの男性と過ごす中で、男性に意外なコンプレックスがあることを知ったのですが、なんだか分かりますか？

それは……、吃音きつおんです。

吃音ってご存知でしょうか？

どもってしまったり、言葉が出なかったりする症状です。

私の周囲には女性も多いですが、不思議なことに吃音はいないので、男性に多いのかなと感じますね。

私も口から生まれたようなタイプではないので、『詰まっちゃったな』『どもっちゃったな』と、自分の発した言葉に自分でダメ出しをする気持ちは分かります。

ましてや、子供の頃から吃音があると、からかわれたりイジられたり、大人から治すよう言われたりして、嫌な思いをした経験がありそうですよね。

ただ、声を大にして言わせてもらうと、吃音を気にする人とお話をしていても、さほど気にはなりません。

言われてみれば吃音だなと思いますが、多少どもってしまっても、そういうもんだと感じます。

元首相の田中角栄さんが吃音だったというのですが、田中角栄を語る際に「あー、あの人吃音だよね」なんて会話にならないじゃないですか。

だから、例え吃音だとしても、それがあなたへの評価の全てではないんです。

それに、テレビや映画ではないので、リアルな会話ってスムーズにはいかないもんですよね。

Aの話をしているのに、Bの話に脱線して、Cの話に転んでまたAに戻ってくるなんてザラです。

けれども吃音を気にする人は、『ちゃんと話さなきゃ』という気持ちが強くて、そのプレッシャーで余計にどもってしまったり、言葉が出なくて会話を諦めたりしちゃう人が多いなと感じます。

「ちょっと、話すの諦めないで～」って笑って言うと、相手も笑いながら話を続けてくれるので、話したくないとかではないんですよね。

それに、お客様に吃音の人がいても、何度か繰り返し会うことでどもりの程度が軽くなるので、吃音が出るのは精神的なものなんだなと感じます。

ある時、吃音で悩むお客様が、ボソッとこんなことを言いました。

『お店で注文するのが嫌なんだよね』

飲食店で食べたい物があっても、注文の際につい考えてしまうようです。

本当に食べたいものではなく、発音しやすいもの、聞き返されないものを注文するんだとか。

もちろん、相手が店員さんだから、多少どもってしまってもバカにしたように笑われることはないだろうけれど、万が一笑われれしまうのを想像すると、複雑なものは注文できないのだそうです。

たまにありますよね、無意味に長いメニューって。

『闇の者を呼び覚ます復活の儀式』

とか

『秘密の森のスノーホワイト』

とか

『やまとなでしこ三姉妹物語』

とか……。

一体何が出てくるのか、長い以前の問題だな……。

言えたとしても言いたくなくて「これ」って言っちゃいますね。

このメニューを大声で堂々と言えたら猛者ですよ、猛者！

でも、レンタル彼女とのデートですからね、店員さんを呼んだり注文したりができないというなら、キャストがやるので安心してください。

出来ないことややりたくないことは、キャストに任せちゃっていいんです。

では、これが一般のデートだったらどうでしょう。

まだ慣れ親しんでいない女性とデートをする場合、やっぱり飲食店での注文は男性が主導権を握って欲しいですね。

飲食店だけではなく、初対面の挨拶も、施設に入る際の「大人2枚」という声がけも、男性が率先してできないとガッカリされてしまう案件です。

けれども吃音を気にしてしまうと、心理的にスムーズにはいかないものだと思います。

『気にしない』というのは、言うは易しで行うは難しなのですが、日がな吃音のことを考えてしまうのを吹っ切ることができるととても楽になります。

とは言っても、今まで長いこと付き合ってきた吃音を、一瞬で治すのは難しいと思います。

むしろ、『治す』と捉えてしまうと、吃音が『悪いもの』『恥ずかしいもの』になってしまうので、『うまく付き合っていくもの』と考えた方が良いでしょう。

もちろん、他と違うことを全て個性と言って片付けてしまおうとは言いません。

例えばお箸の持ち方が悪かったり、姿勢が悪かったりしたら、それは自身のせいなので直した方がいいと言うと思います。

けれども、長年悩み続け、治療することを考えたり実際にやってみたりしても治らなかったものは、もうあなたの一部なのではないでしょうか。

それをコンプレックスと思ってしまうと、あなた自身を否定することになるし、排除したくなりますよね。

けれども、個性と捉えたら『厄介な兄弟』くらいに受け入れられないですか？

身内である以上は、受け入れながら一生付き合っていくしかないですよね。

吃音は『どもるかもしれない』とか『吃音を知られるのが怖い』という不安があると酷くなると聞きます。

そういう気待ちを抱くのは、吃音だけとは限りません。

どんな美男美女でもコンプレックスの一つや二つ、絶対にあるからです。

その不安を一人で抱えて押し潰れそうだったら、ぜひお話してください。

あなたの日常生活に関わりのない相手だからこそ、洗いざらいお話できることもあると思います。

『悩みというほどではないけど、誰かに話を聞いて欲しい』でも結構です。

お話がしたくなったら思い出してくださいね。

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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