【婚活恋愛失敗談】やっぱり顔が重要!?
『男性だって女性に甘えたいし頼りたいよね!』
甘えたがり男子専門コーチ/恋活婚活アドバイザー/レンタル彼女PREMIUM店長&指導教員/小説家の中村千花(@chika_rkt)です。
そんな質問をよくされます。
はい、恋愛において顔は重要です。
過去にきちんと恋愛に向き合ってきた人であれば、恋愛における顔の重要性ってさほど大きくないんです。
だから、『顔が重要かどうか』なんて考えもしないんですね。
もちろん、人それぞれ好みはあるでしょうが、あくまでそれは好みなだけ。
顔の善し悪しで相手を恋愛対象から外すことはないし、最終的には相手の内面を見て判断します。
それなので、あなたが顔が重要かどうかを気にする人であるならば、あなたこそ『女の人は可愛いに限る』と思っているんじゃないでしょうか。
なんなら『可愛いだけじゃなく、若くてアイドルみたいな子がいいな』と思っていませんか?
でも、残念なことに『アイドルみたいに若くて可愛い子』は、あなたと同じように顔や年齢を重要視する可能性が高いのです。
なぜかというと、男女共に恋愛経験が乏しいほど相手の容姿に価値を感じてしまう傾向にあるからです。
若い女性だったら、恋愛経験もさほど多くないでしょう。
ということは、相手の女性も男性を見る時は顔で判断していると考えてください。
また、若い女性であるなら、あなた以外の男性からの引合いも多いはずです。
その中であなたが選ばれる確率はいかほどのものか……?
そんなの、皆まで言わなくても分かりますよね。
ここで『いや、俺は若い女が夢中になる物が好きだし、話も合うから、選ばれるに違いない』と思う方は、この先を読む必要はありません。
ここまで読んで『自分のことかも』とドキッとした方だけ読み進めてください。
『容姿には自信がないけれど、恋人を作りたい』と思っている人については心の底から応援したいし、恋人を作るために頑張れるヒントをお話できたらと思っています。
恋愛において顔は重要というお話をしました。
その理由もお話しました。
けれども、ここからは顔は良いのにそれだけではモテないこともあるという例のお話です。
その彼は30代後半でアイドルの追っかけをしており、理想とする人はアイドルのように可愛い子。
本人はなかなかのイケメンであるのに、マッチングアプリで出会いを求めても、理想の女性に出会えないという悩みがありました。
そして、その悩み相談を聞いている際に、すごく気になることがあったのです。
それは、女性のことを『オンナ』と呼ぶことでした。
『そのオンナがこういうことを言っていた』
『あのオンナ舐めてやがる』
『どうせオンナなんて顔しか見てないんだろ』
もしかしたら、男性同士で話す時にも『オンナ』呼ばわりをしているのかもしれません。
それは女性同士だって男性のことを『オトコ』と呼ぶことがあるかもしれないのでおあいこですが、普段は『オンナ』と呼んでいたとしても、女性の前では気を遣って欲しいところです。
ただ、これは悲しいことに、恋愛経験がない、または少ない男性に、実はそういう人は少なくありません。
そして、そういう人は大概『オンナのクセに』と、女性を見下していて、相手を人と思っていない節があります。
でも、見下している相手のはずの女性に好かれない。
好かれないから、余計に女性が憎い。
と、堂々巡りなんですね。
『オンナがよ……』と、まるで相手を物のようにしか思っていない男性が理想の女性を引き当てられるほど、婚活って甘くないのです。
「まず、その『オンナ』って言うの止めな、オトコ」
私はそう言うと、自分の発言のマズさに気づいてくれたようで、『オンナ』呼ばわりはピタリと止みました。
私が相手を『オトコ』呼ばわりしただけで、自分の何が悪いか分かるなんて、頭も良いし実は素直な人なんですね。
この頭の良さと素直さがあれば、簡単ではないかもしれないけれど、女性から好まれる可能性は十分にあります。
婚活に行き詰まってしまっていて、私にアドバイスを求めてきた彼ですが、婚活以前に女性に対する憎悪がかなりあるなと感じたので、そのわだかまりを取ってあげることが先決でした。
本人は『こうすればモテる』『こんなことを言えば女性を虜にさせられる』といったテクニック的なことを知りたいのでしょうが、恋愛はテクニックだけではなんともなりません。
人と人とのお付き合いになるので、その心の距離を速く縮めるためにテクニックが有効な時もありますが、根底に相手へのリスペクトがないとうまくいかないのです。
つまり、この彼の場合は、女性への不信感や憎悪があるまま女性と関わろうとしても、好意を持たれるなんて奇跡なのです。
もしもあなただったら、自分も含めた異性に憎しみのある相手に好意を抱きますか?
この彼は、過去に興味を持った女性から相手にされなかったことがショックで、『自分に魅力がないんじゃない、相手の見る目がないんだ』と、女性のせいにしていました。
そして、『女性はイケメンしか好きじゃない。だから自分は嫌われるんだ』という結論を導き出しては溜飲を下げていたのです。
顔は悪くない彼でしたが、『自分以外みんな敵』といった猜疑心の塊で、会った瞬間に値踏みされるわ、そのくせマウントが取れないと分かると粗探しを始めるわ、プライドが邪魔をしてカッコつけずにはいられないわ……一緒にいても楽しいと思えないどころか、女性側の自尊心がズタズタにされるので、彼と一緒にいる理由が一つもありませんでした。
一人で生きていきたいなら、それでも構わないんですよ。
でも、結婚して家庭を作りたいと思うなら、一緒にいる相手には最低限の配慮ができないとダメですよね。
よほどのハイスペックでは無い限り、女性が一緒に暮らしたいと思いません。
それから3時間、過去にあった女性との恨みつらみを聞くことになりました。
『女性はイケメンしか好きじゃない』と思っていた彼でしたが『俺も可愛い子の方が好きだから一緒か』と、最終的には恋愛において顔が重要視されやすいことを受け入れていました。
(でも彼は顔に問題はないのですが……)
更には、自分に自信がないせいで女性を攻撃する方法を取ってしまったものの、単純に自分のことを気にかけて欲しかっただけだと分かりました。
それなら女性をやりこめるよりも、女性に好かれるにはどうしたらいいか考えた方がいいですよね。
時間に制限もあったので、女性から好かれる方法をざっとお話しただけになりましたが、まるで憑き物が落ちたように清々しい表情をしていたのが印象的です。
恐らく、女性から取られて嫌だった態度を吐き出したことで、『今まで女性にモテなかった自分』を直視できたのでしょう。
2週間後にこの彼とまたお会いしたのですが、マッチングアプリでお会いした女性何人かとデートを繰り返しているとのことでした。
とはいえ、何十年もこじらせてきてしまっているので、なかなか一筋縄でいかないのですが、自分がやらかしてしまった失敗を笑って話せるようになったのは、かなりの進歩だと思います。
ちなみにその1年後、彼は無事に結婚されました。
恋愛において顔の要素は確かに大事なのですが、それが全てではありません。
顔が良かれ悪かれ、好かれる人というのは『自分ってこんなものだな』と、等身大の自分を分かっていて、ダメなところも含めて自分で自分を受け入れられている人だなと思います。
とはいえ、自分のことが一番分かっていないのも自分なので、他人との関わりの中で相手の反応を見て判断したり、それが出来ない人は今回の彼のように第三者に相談するというのも手段の一つです。
自分が何者か分からないというのであれば、ぜひお話ください。
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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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